【復刻版】銀の華 (下) 男女郎苦界草紙

gin no hana

【復刻版】銀の華 (下)  男女郎苦界草紙
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神3
  • 萌×21
  • 萌0
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
20
評価数
5
平均
4.2 / 5
神率
60%
著者
 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ポット出版
レーベル
発売日
価格
¥2,500(税抜)  ¥2,700(税込)
ISBN
9784780801880

あらすじ

時は明治39年、春。日本橋「月島屋」の主人、月島銀次郎は株でひと財産を築き、浅草、新吉原の遊郭で金にものを言わせて派手に遊んでいた。
しかし一年後、株の暴落とともに財産を失った銀次郎は借金を帳消しにしてもらう代わりに、「金華楼」という廓の用心棒となることとなる。
が、銀次郎に与えられた本当の役職とは、「男女郎」だった。銀次郎に科せられる数多の責め苦。やがて銀次郎は身も心も女郎へと堕ちていく──。

田亀源五郎の原点。男女郎が受ける責め地獄を描いたゲイ・SMコミック傑作長編を復刻!!

表題作【復刻版】銀の華 (下) 男女郎苦界草紙

いろいろ
男女郎にされた元月島屋の主人 銀次郎

その他の収録作品

  • 第九章 乱菊
  • 第十章 地獄
  • 第十一章 紅蓮
  • 第十二章 銀花

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レビュー投稿数3

“モノガタリ”の最終章。

中巻のラストで終わりの始まりが告げられた物語は、いよいよ静かな終わりへと向かって進み出します。
序破急の「急」のはじまりです。

この下巻が圧巻でした。
調教系SMコミックとしての見所という意味では中巻が最高潮かと思われますが、この下巻のストーリーを描けるところに田亀さんの凄さを感じます。
終焉を思わせる変化が順に畳み掛けるように銀次郎に襲いかかり始めます。
銀次郎の身体の変化、銀次郎の心の支えになっていた者たちの変化・・・もう元いた場所への後戻りなど出来ないんだと言わんばかりに銀次郎を身体的にも精神的にも追い込んでいきます。
そしてついに・・・
「身体と心の両方を壊したい」と願った西郷の悲願が達成されるのです。


思ってもいなかったことが一つ明らかになります。
それは田亀さんの長編作品に必ず仕掛けられている、ハードコアポルノが一気に“モノガタリ”へと塗り替わる仕掛け。
「君よ知るや南の獄」はそれによって悲恋の純愛モノへと昇華し、「PRIDE」は晴れやかなハッピーエンドへと終着しました。

本作はどうなったか。

復讐で生き地獄に堕とされた男の物語は、人間の心の裏腹さが恨めしい、やるせない狂愛の物語へ。
正の感情(愛情)であれ、負の感情(憎しみ)であれ、関心がなければ執着し続けられるわけがないのだと。
そして歪んでしまった人間の感情というものはもう戻らない。
塗り変ったモノガタリの行く末に彼等の好転する未来なんて想像できず、終わって良かったと、何処かホッとできたラストシーンでした。
『因果応報寂滅々』
作中に出てきた寂滅節の詞が頭の中にこだまして離れません。


ところで本作、
読み物としても神より上をつけたいくらい素晴らしい「本格和風ゲイSM」作品なのですが、ストーリー以外も隅々まで和モノのSM好きには眼福の逸品でした!
えげつないのだけど美しい。
本編の絵はもちろん、扉絵コレクションとして収録されている多数のイラストも眼福ですし、各章のタイトルも美しいのです。

序章 花雲(はなぐも)
第一章 蕾開(つぼみびらき)
第二章 木偶(でく)
第三章 枕語(まくらがたり)
第四章 汽笛(きてき)
第五章 残菊(ざんぎく)
第六章 牡丹(ぼたん)
第七章 花宴(はなのえん)
第八章 花露(はなのつゆ)
第九章 乱菊(らんぎく)
第十章 地獄(じごく)
第十一章 紅蓮(ぐれん)
最終章 銀花(ぎんか)

最終章「銀花」
読み終えた今では、この日本語が表す情景の美しさが一層胸に突き刺さります。


(時代背景メモ)
明治38年9月5日 日露戦争終戦 その後戦後バブルにより株価の高騰が続く
明治40年1月21日 株価暴落 バブル崩壊
明治43年5月3日 青森市大火
明治43年5月19日 ハレー彗星が太陽面を通過
明治43年5月25日 幸徳事件の大検挙が始まる
明治44年4月9日 吉原炎上
明治44年12月17日 東京初雪
明治45年7月30日 明治天皇崩御

2

何もかもが真骨頂!毛の一本一本まで愛が感じられる作品ありますか!?

とうとう最終巻。
この巻は本当に、読む方選びます。

玉菊の気持ちも常の気持ちも置いていかれて、展開される銀さんの陵辱の嵐。

ここで、玉菊が最後の意地を魅せます。
あんな横暴だった銀さんだけど、見る目があったのねと思いました。
でもここでお別れ。
玉菊とは、本当に最後までお別れです。

金華楼の西郷の旦那の恨みは相当だと思っていたら、いつしか『憎しみと愛は表裏一体』という事実が分ってきました。
金華楼の主人も結局は銀さんに魅せられた一人だったのです。

そして話は終盤、大きな展開を向かえるのです。

終盤ですが、常は銀の心のうちを見破っていましたね。
本当に最初から常は情に厚くて、懐が深い。
最初から常を裏切っていなければ、この状況が変わったでしょうか…。

本当に一人になってしまった銀さん。
あんなに欲しがっていた自由が今はあるのに…。
何もかもが、自由なのに。

田亀先生、渾身の廓の世界。
濃い、何もかもが濃い。
銀さんの存在も取り巻く人々も秀逸。

最後まで小物一つ、体毛一本まで丁寧に描かれ、実に作者の愛を感じます。
毛の流れ、一本にまで愛を感じる作品。
田亀さん以外に出会ったことがありません。

体毛アンソロもここまでやればいいのに、と感じます。

1

あ~・・・うん。そうだよね(´Д⊂
田亀作品でハッピーエンドなんて稀にしか見ない事を忘れてた。
ある意味、夢の中での~なウンタラである意味ハッピーっちゃハッピーなのかもしらんのだけれども。
これをハッピーに持っていける人間なんて居ないのかもしれないのだけれど
救われて欲しいという気持ちもあったわけで。
いっちゃなんだが、身体の方は上巻の最初の辺りで壊れててもおかしくなかったわけで。
はい。うん。ね。

快楽に目覚めてしまった銀次郎は
抱かれるたびに感じまくり、、、悶えまくり。
それは常が心配するほどに。
そして、思ってもいない展開と、終着と執念の果に~・・な結末でした。
燃え尽きた・・・真っ白にな・・・なあれですが

ショタ攻。
獣姦。

田亀作品が好き故に読める作品なのか否か。

3

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