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表題作兎島 ~黒と白のうさぎ~

由井道郎,28歳,年上の幼馴染,役場に勤務
椎名白兎,18歳,,島に戻ってきた両性具有の青年

その他の収録作品

  • 兎に捕まった男
  • あとがき

あらすじ

六年前に突如体が男でもあり女でもあるものへと変異し、祟りを噂され生まれ育った島を出た白兎。帰郷後、幼なじみの道郎との淫夢に罪悪感を感じていたが、彼に求められ夢中になった。だが、妖しい青年・黒兎に同胞と呼ばれ、快楽に耽る夢を見て不安に苛まれる。やがて白兎は、黒兎が多情多淫の神で自分の中に封じられていると知った。その黒兎が目覚めようとしているらしく……!?

(出版社より)

作品情報

作品名
兎島 ~黒と白のうさぎ~
著者
西野花 
イラスト
稲荷家房之介 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
発売日
ISBN
9784829625392
3

(19)

(2)

萌々

(4)

(9)

中立

(1)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
6
得点
54
評価数
19
平均
3 / 5
神率
10.5%

レビュー投稿数6

ファンタジーエロ

やはり西野さんなのでエロエロですが、物語の方もなかなかよかったです。
なんか島のお話ってエロいんですよね。

淫魔である黒兎に乗り移られた白兎。誰彼構わず誘ってモブカン。しかし本人は小さい頃から心に決めた相手、通郎がいて、相思相愛。通郎も白兎の生い立ちを理解していて、何があってもそばにいて助けると決めている。

というようなお話。白兎の体を見ている島の医者、武春がキーマン。やさしい武春で白兎のことを見守っているのだが、私情から黒兎をよみがえらせてしまったこともあり最後の方はキャラがぼやけました。黒兎といい仲なのかと思いきやそっちにはそう振られるわけでもなく、ちょっと残念。

そうそう、受けさんは両性具有なので色々なプレイが可能。

で、やはり稲荷家さんのイラストというのがテンションだだ上がりますね。ただ古いものなのか現在の絵ほど流麗ではなく。でもよかったです。

1

んー・・

非常にファンタジーなお話でした。
恋愛云々というより島に残された黒兎があーしたこーした。
そんな話がメインでした。
主人公の恋愛云々という感じが全然しなかった。

あとは個人的な好みの問題ですが
両性具有に萌えなかった。
穴があるのはいいの!両性具有もまぁ妥協するとしても
「女性器」の表現があることで無駄に女を意識しちゃうから
男同士という萌え要素が目減りした気がしてどうにも。

モブ姦好きではあるのですが
船の上でおっさんたちに犯されまくるという展開もイマイチ萌えず。
気持ちのシフトにもうまく乗れず。

さらっと流し読みで読了。
世界観は面白いと思うのですが、
その世界観と、エロ詰めがすぎる故に今ひとつ恋愛ものとしては見れなかったかなと思いました。
中途半端なのよー。

落ち着いた頃に再読します。

1

なんとなく、昔のJuneってこんな感じだった?

今回初めて読んだふたなりものだけど、あまり進んで読みたいシチュエーションじゃないなって悟った。
ふたなりってどうも受けが男の子に見えなくなってしまうのよ…。
おまけに受け・白兔の意志とは関係なしに複数の島民との乱交ってのも…。

ただこの話、自分の好みから外れているのだけれど、バッサリと『趣味じゃない』と切り捨てられない惜しさもある。
閉鎖的な人間関係、奇妙な因習、官能的な絡み、ハッピーエンドを濁すような結末っていうと似てないかもだけど、何となく昔のJune作品のじめっとした感触を思い起こした。

あと細かい事ながら、
・何故6年前の白兔の身体の変化が島中に知れ渡ってしまったんだとか、
・攻め・道郎と以前から身体の情を交わしていたらしいと読んで「え?白兔が幼い頃から!?」って驚いた事とか、
・多情多淫の神の眷属・黒兔が何故兔の姿を取っているのか?

…いくつか細かい点が理解不足なままなのだが、再読しようにも卑猥さをふんだんに盛り込んだ絡みは読んでいてお腹一杯になってしまう(笑)。

特にこの話では、白兔の夢の中の淫行ぶりが実は過去の記憶に引っかかるものであり、それが現実にすり替わっていく辺りに作者・西野さんならではのぶっちぎりのエロ度の高さを感じた。

0

めずらしい設定

西野先生らしいお話でした。
筋書きは他の方々が書いて下さっているので、省かせてもらいます。

表紙を見たときは3Pなのかなぁ~と思ったのですがちょっと違いましたね。
表紙にあるように触手が出てきて、これと受けさん二人(白兎・黒兎)という、私としては初めて読んだプレイがありました。

淫夢なのか実際にしていたのか、あやふやになっていく白兎の感じがよかったです。
最後の種明かしで道郎がなんかちょっと不憫に思ってしまいました。
武春はどうするのか・・・とか考えたのですが、あとがきにより元々の武春の立ち位置が書いてあるので、そこで納得しました(笑)その話も読んでみたかった。
武春もある意味不憫でした。黒兎もなんだか被害者のようで不憫でした。神さま、置いて行っちゃだめでしょう・・・。
白兎は結果的に幸せみたいなので、いいのでしょうが。

受けさんの両性具有設定に、触手プレイ、攻めさん以外の複数の人に受けさんが犯されてる(受けさんに事情があるのですが)とこがあったりと、苦手な方はとことん無理なお話だと思います。

何はともあれエロが多いです(笑)
変わった設定の話が好きなので、楽しく読めました。

3

淫乱祭り開催

この手のエロを書かせると何処までもエロ道走っているような作品に仕上げる作家さん。
多情多淫の神なんてものが出てくるファンタジー、小さな島が舞台の話なのですが、
神が残したと言われる触手での受け様同士の絡みがあれば、複数相手のプレイあり、
玩具があるかと思えば、主人公がフタナリ、それも突然変異で後発的にフタナリに
変化するメタモルフォーゼ、多情多淫の神である、肉の器であることを生まれた時から
運命づけられた受け様、多情多淫の神の贄となる事を決められた攻め様。
シリアスと言うよりも切なさやどこかもの悲しい感じさえ感じさせる内容でした。

内容は、多情多淫の神を祀る島の生まれで、後発的にフタナリに変化した受け様が
祟りと怖がられ島を出て、今度はその祟りの為に島へ戻され、受け様が見る淫夢が
島に戻ってから激しくなり、後見人である島唯一の医者である攻め様の叔父とその甥の
攻め様と暮らしながらも、淫夢の中で密かに好きな攻め様と交わる事に罪悪感を・・・
しかし、そんな時に、その攻め様の誘われ求められるままに抱き合うようになる。
しかし、夢の中で黒兎と名乗る今はいなくなった島の神の眷属に同胞だと言われる。

簡単に言えば、島の神が眷属の黒兎を下関係の役目をさせていて、エロ三昧の結果
多情多淫になり、人々が信仰心を薄れさせている為に本来の神消えてしまい、
取り残された神の眷属、黒兎が多情多淫を持て余し、過去に受け様の母親の身体を
器にして、島の男を加え込みその結果受け様が生まれ、白兎と名付けられた受け様の
身の内に黒兎が封印されていたが、黒兎を祀っていた祠が壊れた事で封印が解かれ始め
受け様の身体を使って淫乱の限りを尽くそうとするお話です。
そこに、受け様が本気で好きな攻め様との恋愛と攻め様の叔父の医師の思惑を絡ませ、
エロエロハッピーに展開で終わるように仕上げている作品です。

受け様はお気の毒だけれど、好きな相手と結果相愛ハッピーになるからいいけれど、
神に置き去りにされた神の眷属の黒兎ちゃんが1番可愛そうなんて思っちゃう。
神様、淫乱な眷属ちゃんを一人にしてはダメだよなんてツッコみたくなります。
それでも、受け様の身体に再び入り眠りにつくことで攻め様に愛される白兎と同化して
黒兎ちゃんも愛される事で満たされるのかなと思いました。
エロや複数プレイが苦手な人にはダメな作品だろうけど、何でもOKだったら普通に楽しめる作品だと思います。

5

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