__モコ__
11月30日発売のこちらですが、買い逃しに気付いたのが先日。
急いで本屋さんに行くとラス1だったので即購入しました。
私にとって、BL漫画雑誌初購入だったのが、ihr HertZの創刊号。
当時は(と言っても数か月前ですが)、ヨネダコウさんのみが目当てで購入した為、他の作家さんの作品は殆ど記憶に有りません。
今思えば物凄く勿体ない事を…と思います。沢山の作家さんが掲載しているのに!
今号から、夏水りつさんの新連載が始まりました。そして表紙を飾っております。
お得意?の、リーマン物!相変わらず格好いいです…スタイル抜群過ぎる♡
初読みの作家さんも多く、「買って良かった!」と思いました。
その中でも、特に気になる作品を。
◆夏水りつさん『アーモンドを七粒』
いつも思うのですが、夏水さんの作品のタイトル、こう、何か惹かれる物があるんですよね。
きっちり真面目な性格でそれに沿って生きてきた商品企画部の葉月と、同僚で営業部から異動してきた爽やか好青年・渡辺のお話。
葉月は真面目だけれどドコか屁理屈で、きっと人の親切もすぐにお礼を言えない損な性格をしているタイプ。
一方渡辺は愛嬌が良くてお話上手で、気付けば周りに人が集まっているという、葉月とは真反対のタイプ。
その渡辺が葉月に近付き、葉月は反発しつつもそれが徐々に心に入ってくるものの、渡辺には何か裏が有りそうな、そんな人間でもあるのです。
葉月みたいな人間には、しっかり優しくして欲しいと思えてなりません。
◆あおいれびんさん『とある神の落しもの』
読んだ瞬間、「……そう言えばこれだ!」と、創刊号を買った時の記憶が蘇りました。
当時はまだBLに嵌り始めた頃で、まさかこういう事があるとは思わず二度見したのを思い出されます。
何がって、きっと、読んだ方と私しか分からない超個人的感想かもしれません(笑)
◆青井 秋さん『ゆうづつは藍にとける』
師事する先生の家で下宿する駆け出し作家の慎太郎と、同じく下宿人の章吾のお話。
慎太郎は儚く人の目を惹き付ける印象が有りますが、章吾は正にそんな慎太郎に惹かれています。
この時代設定や服装が、青井さんの絵柄と見事マッチしていてとても素敵!
話の流れもゆったりでありつつどこか熱も感じられるので、コミックスになったら買いたい1作です。
◆羽生山へび子さん『晴れときどき、わかば荘』
私にとって初・羽生山さん。以前から気になっていた作家さんでしたが、どんな絵柄でどんなお話を書かれるか全く知りませんでした。
そして読んだこちら。
絵柄!何となく時代を感じ、好みではないものの面白さが滲み出てて好きです。内容もブッ飛んでていい!
憧れの君とデートする為に幼馴染の翔に手解きを受けた晃太。
キラキラな真一君を目の前にして、翔の熱を忘れられない晃太は別の理由で勃起しそうになって――というお話。
羽生山さんの別作品、是非読みたい…(ノω`)
◆緒川千世さん『このおれがおまえなんか好きなわけない』(最終話)
一番の目当てはこちら!初めて読んだ時から「単行本出たら絶対買う」と思って居た作品です。(今年中に出る模様)
お馬鹿な大成と、そんな大成を好きな御徒町のお話。
元はと言えば復讐の為に近付いた大成は、彼と居る事で本当に好きだと自覚してしまう。けれどその復讐の事が御徒町にバレてしまって――の続きのようです。
やーっぱりおばかな大成、可愛い!それにベタボレな無口な御徒町もカッコイイ!
◆ヨネダコウさん『囀る鳥は羽ばたかない』
大目当てその2。1月30日にこちらの第1巻が発売!嬉しい限りです♪
ヤクザの頭・矢代が銃で撃たれる所から始まります。
集中治療室で少しだけ目を開き、百目鬼を見た矢代の回想シーンに泣きそうになりました。
そして、矢代を守れなかった百目鬼。
彼の為なら命だって惜しくなく何だって出来る百目鬼は、迷わず小指を詰める。
その目が、恐ろしく逸らせない力強さが有ります。
続きが気になる『囀る~』は、次月号お休みのようです(Tωヽ)
しかし、今号で連載を終えた木下けい子さんが、月村奎さん原作で新連載スタートするようです。
改めて読むと、やはり読み応えがある雑誌だなぁと感じました。