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表題作愛に目覚めてこうなった

藤原時憲
26歳、同期でイケメンの営業社員
倉地大紀
26歳、面倒見のよい総務部員

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

小柄で働き者の「総務部の小人さん」倉知大紀は、同僚から変なミッションを仰せつかる。大紀の友人で男前すぎる営業マン・藤原時憲に女性達が夢中で仕事に支障が出ているから、彼女を作らせようというのだ。だが肝心の藤原は硬派で女嫌いで、なんと26歳の今まで童貞だった。人肌の良さを知れば気が変わる、と結論づけた大紀に、藤原は「じゃあ試しにお前が触ってくれ(股間に)」と無茶なことを言い出し――。

(出版社より)

作品情報

作品名
愛に目覚めてこうなった
著者
名倉和希 
イラスト
伊東七つ生 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
発売日
ISBN
9784778113933
3.6

(94)

(28)

萌々

(32)

(20)

中立

(3)

趣味じゃない

(11)

レビュー数
19
得点
331
評価数
94
平均
3.6 / 5
神率
29.8%

レビュー投稿数19

イケメンなのに童貞攻め×短小早漏受け。面白すぎてひいひい笑った

名倉和希先生のビタミンBL、大大大好きです。
こちら、もうまさに最初から最後まで笑ってしまう、コミカルな光のストーリーでした。

昨年先生の著作が90作を超えたと知り、100作を超える前に
できれば先生の既刊を全部読みたい…!という野望のもと、
ちょこちょこ購入しては未読作を読んでいます。

こちらは今さっき読み終わったのですが、
もーーー先生のあとがきが面白すぎて‼︎ ꉂ(๑˃▽˂๑)
名倉先生、なんと高校生の頃から「下ネタの師匠」と呼ばれていたそう。しかも男子から!笑
飲んでたコーヒー、噴き出しそうになりましたw

もうこのあとがきだけでもゲラゲラ笑えちゃうんですが、
同期リーマン同士のこちらのお話、様子のおかしいイケメン童貞攻めと、
流れ流され絆されて…って感じの短小早漏受けとの掛け合いが面白すぎて。
ちょっと元気の出ない時に読んだら、もれなく元気がもらえるのでは。

以下、簡単なあらすじと感想です。

小柄(159.5㎝)で働き者の「総務部の小人さん」と呼ばれる倉知大紀(受)。

大紀の友人で同僚の営業マン・藤原時憲(攻)に女性達が夢中で仕事に支障が出ているから、彼女を作らせようというミッションを同僚から押し付けられるも、藤原はなんと26歳の現在まで童貞だったと判明。
そして「勉強のために触ってくれ」と手コキをお願いされ、断りきれずに大紀はーー

と続きます。

無自覚にずっと大紀のことを好いていた藤原の、その押しの強さと
大紀の流されっぷり・絆されっぷりが、なんと言っても最大の見どころ。

大紀の大きなトラウマとコンプレックスである短小tnも、うっとりと眺めながら
「綺麗だ」とか「可愛らしい」と呟く藤原、デリカシーや恥ずかしげといったものは
皆無なのですが笑、溢れるほどの愛だけはあって、憎めないー!!

そして二人の同期・徳竹もまた、味のあるいい脇キャラでした。
彼が大紀をキャバクラに連れて行ったりするせいでまた藤原が暴走し、
大変なことになりはするのですが笑

それでも、2人の初夜の翌日にこっそり差し入れを持って来てくれたりと、
世話焼きのいい奴なのです( ̄▽ ̄)

なんだろうな、難しいことは考えずに、
ただただ楽しいリーマンBLのお話に浸れる作品。好きだー!!
シンプルなラブコメだけど、受けの大紀の男としてのコンプレックス克服の物語でも
あったりして、キュンとするしホッとします。

体格差のある2人の楽しすぎる攻防…といっても大紀は負けっぱなしなのですがw、
新年からおおいに笑い、とっても明るい気分になれる一冊でした◎


★電子版(シーモア)はイラストなしです。。( ; ; )

1

かなりキテる

名倉先生も全作制覇したい先生のお一人で、こちらは2012年作、初ショコラ作品とのこと。気分だだ下がりな出勤時の御供だったのですが、笑いを堪えるのが大変で最高、気分爆上がり、本当感謝感謝でした。本編250Pほど+あとがき。

総務部でこまこまキリキリ働く可愛い倉知。ニコニコお仕事をばりばりしてくれるのでついたあだ名が「総務部の小人さん」。同期の営業で寮が隣部屋である徳竹に「相談したいことがある」「同期の営業のホープ、藤原がフェロモンだだ洩れで困る、何とかしたい」と相談され・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
徳竹(チャラ系イケメン、攻め受けの同期)、巻き込まれる女子や同僚少々。
徳竹って実は人間出来てる気がする。攻めが変すぎるのか。

++攻め受けについて

攻めがかーなーり歪んでるというか変。あまりにイケメンのために変な女にストーキングされた過去があり、女性不信、童貞26年、女子なぞ要らん!恋愛感情というものが全く理解できていないという方。その方が、受けに一生懸命「人肌のぬくもりって良いよ?」と言われて、「じゃあ試させてくれ」って言う?ふつう?
変すぎて思考回路が斜め上行ってて、イケメン、営業成績抜群らしいけれど、「普通の親しみやすい人間」からはかけ離れていて爆笑でした。

攻めの印象が強いですが、受けは受けでハムスター系ちょこまか頑張って働く方で好感度大。感覚は一般人寄りだと思うのですが、「触ってくれ」と言われて触る辺りでもう駄目、爆笑。触るか?ふつう?
自分のあそこが少々ちっこいというコンプレックスで女性とのお付き合いも雀の涙ほどの受けさんが、真っ赤になりながら超イケメン変人攻めに猛烈に口説かれて、「ほだされていく&時々我に返ったように攻めにぶりぶり文句を言う」様がとても可笑しかったでした。

さっくり笑いたい時にはおススメです!イライラしている時は攻めにぷんすか怒ってしまう可能性あるので、読むタイミング重要では。

2

ストレスなし。笑いあり。とにかく面白い。

萌えるかどうかの前に娯楽として最高です。
私にとって読書は娯楽ですから。

攻めが最高におかしく面白いです。

何も考えることはない楽しんでください。って感じです。

3

高スペックな男が、愛に目覚めて受け一色に……

作家さんのプロフィール欄で「受けを好きすぎてちょっとおかしな事になっている暴走気味な攻めを書かせたら右に出る者はいない。」というのを目にして、めっちゃ読んでみたい!!と思い、答姐でお伺いしたところ教えてくださったのがこちらの作品。

どんな暴走っぷりかなぁと読む前からワクワクが止まりませんでしたが、結論から言うと終始笑いが止まらなかったです。
とても面白かった。

最初から自覚して執着しているのかなと思っていたのですが、最初は無自覚なんですね。
何かと大紀(受け)に接したがる自分の心に気づいていないだけで、大紀以外の人間には超塩対応なところがこれまたおかしい。

途中で大紀を追いかけ回していることが、同僚を通じて社内にバレてしまいます。
そこで自分の置かれた危機的状況に気づき、自分を諌めるために少し距離を置くことになるのが意外だなぁと思ったんです。(大紀に嫌われないように…というのが理由だとしても)
そんなことすら御構い無しな宇宙人的暴走をしちゃうのかと思っていたのですが、そういえばこの人、仕事はできるし頭は悪くないんですよね。そこまではバカではない。
(読んでるうちに、あれこれな残念っぷりについつい忘れがちになるのだけど…)

柱の陰から(笑)大紀を見つめるうちに、自分の気持ちをやっと自覚するのですが、ここからが本当におかしくておかしくてページを捲る手が止まりませんでした。
暴走ぎみの攻めをあえて「距離を置かざる得ない」「柱の陰から見つめるしかない」という状況に陥らせた名倉先生、天才だなっと思いました。

あまりにその姿が愉快だったので、できればもうちょい柱の陰に立たせておきたかったなぁなんて思ったけど、いつまでも大人しく柱の陰で満足しているようなキャラではないんです、ヤツは。
もう愛に目覚めた男を止められるものはいない……。
こいつの頭の中は1000%大紀で出来てるなと思うくらい、身も心も大紀一色。

まさかの寮に押しかけて、こっぱずかしくなるような熱烈な愛の言葉を囁き、挙げ句の果てに寮の部屋だというのに抱いてしまうのだけど、一応、大紀の戸惑いに気づいて突っ走らない自制心もあるところが良かったです。
ただの自分勝手な暴走ではないんだなと。

大紀は私の予想よりも簡単にほだされてしまったので、もうちょい頑張ってほしかったぁと思いつつも、藤原にひたすらに求められることによって自分自身の根深いコンプレックスが解消されていく様子が良かったです。

同僚の徳竹もいい味だしてました。
そもそも悩殺フェロモン垂れ流して社内の女性達を虜にさせている藤原に対してライバル心を抱く徳竹が、あいつの恋の相談にでも…と見当外れな予想の元、大紀を送り込んだことがきっかけでしたっけ。
それがいつしか、仲介役というか二人のお父さん的存在みたいなところになっていて、ウケます。

寡黙で硬派というよりも無愛想で仏頂面だけど、優れた容貌のせいで女達がいくらでも群がってくる。(だけど女たちを疎ましく思ってる)
仕事は完璧にきっちりこなす営業部のエースで、家事スキルも高い。
そんな高スペックな男が、愛に目覚めて身も心も大紀一色に染まってしまう姿はおかしくもあり、どこか愛おしくもあります。

最後はすっかりバカップル。
それも良きかなと思える一冊でした。

それと受けと攻めの視点で交互に紡がれるストーリーなので、どちらの気持ちもわかりやすく、特に攻め視点になったときの面白さといったら無かったです。

終始とっても楽しく読むことができました。
教えてくださりどうもありがとうございました。

4

攻めが面白すぎる!

藤原が面白すぎる!
厚い本ですが一気に読めました。
大紀、大紀、大紀って、藤原よ。何度も何度も突っ込んだよ!それ恋だからって。

藤原が大紀に手でしてもらってからはもうページをめくるのがすごいスピードになりました。
藤原が強引で上手いこと誘導するし、童貞だからなって威張って?押し通すし。

藤原には大紀の何もかもが可愛くてキレイで愛しくてたまりません。

いい雰囲気だったのですが、ある行為を境にとうとう大紀も限界を感じ藤原を避けますがおいかけっこに。大紀は自分はきっと右手や女の子の代わりなのかもとか思っちゃいます。

徳竹の鋭い指摘と提案で二人は距離を置くことになってしまいましたが、藤原は大紀への恋しさがつのる一方です。

大紀もやっぱり会えなくて寂しくていつも考えてしまって藤原は特別だと実感します。そうだよ、大紀もときめいてたじゃない!藤原が好きなんだよ!

想いが通じて藤原がまたまた寮なのに手を出します。どんどんエスカレートしていき、でも最後まではしないって言ったのに、またもやほだされて最後までしちゃいます。しかも明け方まで。

徳竹がフォロー。藤原との掛け合いも笑えます。徳竹がどんどんいい人に思えてきます。

藤原によって大紀のコンプレックスや悲しい過去の記憶も塗り替えられましたね!
早く新しいお部屋で二人仲良く暮らして欲しいな。
藤原も大紀のおかげで愛に目覚めましたね。

イラストの徳竹と藤原の下睫毛がなぜか気になりました。

4

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