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遠くにいる人、の続編です。
冴えない佐倉と、創業者一族の小田島。
今回は、小田島にお見合い騒動が勃発。自分に自信がなくて超が付くネガティブ思考の佐倉は「自分が我慢する、自分が引く」ということを小田島に言います。でも小田島の気持ちはとっくに佐倉に向いていているのに、そう言うことを言われることに寂しさを感じてしまいます。
あまりにも自虐的な佐倉にゴウを煮やした小田島はとうとう本当に自分のことが好きなのか?と佐倉にキレてしまい…
この二人のすごいところは、お互いに最後はちゃんと話をしようって思い、ちゃんと行動に移すところなんですよね。それってなかなか思っていても難しい。特に佐倉の性格で、ちゃんと話をしに行こう、なんて思うのは凄いなと。
初めて佐倉から歩み寄ったお陰で、小田島も納得してそして来てくれたこと、話してくれたこと、ちゃんと本心の「お見合いなんて嫌だ」ということも引き出せたわけで。
普通に恋愛してても出来ないことを出来る芯の強い子なんだなって思いました。
小田島もずっと佐倉のことを大事にしそうだし、いいCPですね。
同時収録の「追う男」は、三津と臼井のお話。未遂で終わっちゃうのは残念でしたけど。三津がそんなふうに思っていたのなら、はやくにモノにしちゃえば良かったのになぁ。そしたらあんな変なDV男に捕まらなかったのに…
遠くに〜に続きてこちらを読んだ感想としては、
なんて小田島は器の小さい人間なのかしら!でした。
けれども、小田島のような価値観の人間にとっては、佐倉の卑屈な言動に苛立ち傷つき、悲しむのも当たり前なんですよね。
これはもう、どちらの価値観に近いかでどちらの登場人物に共感するか、の違いであって、小田島が一方的に器が小さいのではなくて、佐倉も卑屈なだけではなく、小田島の愛に見合うように成長しなければいけなかったんですよね。
私的には色々と遠慮してしまって本意ではないのに攻めのもとから身を引こうとする受けっていうのがどストライクでしたもので笑
小田島の立場や今後を考えて(考えすぎてしまって)言った佐倉の一言に小田島が怒った時には、「何でそこで怒るねん!」となってしまった訳なんですけれども、けれど小田島は小田島で悲しかったんだなぁ、とちゃんと理解もできてしまって、確かにこれは作家さんの力量の賜物だなぁと思いました。
好み的には少し外れてしまったので萌評価ですが、2人のその後が読めてとても満足でした。
「遠くにいる人」の続巻です。
恋人同士になってからの小田島と治樹のその後のお話でした。
これを読んで小田島への見方がガラリと変わりました。
漸く優しい恋人を得たのにどうしても心から喜べていない治樹、それは過去の小田島の行いというよりは治樹の心のあり方の問題でした。
ここで一番効いたのが治樹が教育係になった新入社員の水野でした。
ヤンチャでどうしようもなかった彼がある出来事をキッカケに、治樹との信頼関係を結んで行くんです。水野がとっても良い子でした。
そして今作では小田島に見合い話が持ち上がるんですが、治樹の事を考えて解決してから話そうと思って居るんですがそれが裏目に出て治樹を悲しませるんです。
お前〜その今は治樹と居るから後でいいかって考えどうかと思うぞって何回思った事か…。
更に今回は小田島に治樹の小姑と恐れられている三津のお話も収録されていました。
こちらは彼の後輩の臼井視点で語られていて、「隣りにいる人」の裏側を知る事が出来ます。
うーん、裏側を知れて嬉しかったんですが、私はどちらかと言うと三津にはあくまでも口煩い普通の幼馴染みでいて欲しかったんです。
だから彼の酔って思わずこぼしてしまったホンネは要らなかったです。
遠くにいる人の続編です。
職場では後輩ができて、その教育に悩みながらも誠実な人柄で徐々に信頼関係を築いていく、そんなハルキの成長が見られました。
しかし、恋愛方面では、徹底的に自分が引くというスタンスで、イライラするくらい。。
小田島に持ち上がったお見合い話に、自分が引こうとクヨクヨしてしまう。もっと会話しようよ。。
最終的には誤解も解けて、自分のことを大切にし、相手も大切にするというパートナーになれた、かな?
イケメンのハルキお世話係、三津の恋も気になるところ。
前作『遠くにいるひと』を読んでなくても分かる内容ですが、やはりそれまでの、何やかんやを知っていた方がより楽しめると思います。
小田島と治樹がつき合いだしてから一年後のお話。
互いに好きあっているのですが、何となくまだ治樹が遠慮をしてる様子。『自分なんか』と思ってしまう性分なのでしょうがないのですが、つき合っていく上では引っかかってしまうことも。。。
それらを克服して、2人がより恋人らしくなっていました。
それまでの間に出てきた、小田島の叔父さんやら見合い相手に、ヒヤヒヤというかイライラしました。権力振りかざして、相手の話を聞かずに話を進めるタイプってよくいるじゃないですか。あんなタイプが登場。
メンタル弱々な治樹が落ち込んじゃう!
そんなこんなで、わがままって程でもない自分の気持ちを言葉にできるようになった治樹が、もっと自分に頼って甘えて欲しい小田島に甘えられるようになったのかなぁ。
同時収録で、臼井と三津の話がありました。
正直こっちの方が気になります!
できたら、続きを読みたい!
あの強気な三津が。。。考えるだけで楽しいです!