イラスト入り
この作家さんお得意の花嫁ものでございます、そして受け様は花嫁修業をする
初々しい高校生男子でございます。
受け様の父親が経営する中規模繊維会社が倒産の危機になっている事を知り、
学校も辞めなくてはならないかと思って落ち込んでいる時に、通学途中、車に危うく
轢かれそうになった受け様、その車に乗っていたのが会社社長の攻め様。
始めは怒っていた受け様ですが、相手に丁寧に謝罪され、自分も考え事をしながら
歩いていた事で、学校で噂される最強必殺の笑顔で大丈夫だからと告げる受け様。
攻め様はその笑顔に一目で惹かれる感じでの出会い。
そして、再会の場面は、攻め様の花嫁候補が一堂に介する場所、攻め様は旧家の当主で
花嫁を選ぶためにある程度の家柄の娘を集めて集団見合いみたいな感じなのですが、
そこに受け様の姉も指名されていて、姉は家を助ける事が出来るかもと参加するが、
その付添いに受け様も同伴する事になり、その席で攻め様は受け様を嫁にすると宣言。
受け様は父親の会社が助かるかもと言う下心もあってそれを受け入れる。
でも、受け入れるって言っても受け様はお子ちゃまで、その嫁の意味を全然理解してない。
何故攻め様が自分を選んだのかもわからないままに、受け様は攻め様の家で花嫁修業を
シンデレラみたいに屋敷の奥を預かる老女に日々厳しく躾けられる。
忙しすぎる攻め様が気になり、次第に二人の心が近くなって行く過程の中で、
攻め様の嫉妬や、恋をしたことがない受け様が攻め様への思いに気が付き、
すれ違いながらも本当の花嫁になるまでを描いた王道ものです。
あ~なるほど夢乃咲実さんの作品だと思わせる内容。
私の中でこの方は、読むタイミングで萌から中立に分かれます(笑)
今回もお家のためにと向かった先で相手の方に気に入られる作品
もう王道中の王道!!
なのでハラハラドキドキ感は全くなく、ちょっと物足りない感も…(^^;)
その家を仕切ってる八重さんて人も厳しいけれど虐めとかする人でもなく
とにかく「しきたり」重視の人。
同級生ももっとグイグイくるか~と思いきや
結局は由宇の為に引いてくれてるし。
そして相手の織辺さん自体もっと強引さがあればよかったんだけどね。
いい人なんだな~で終わっちゃった(笑)
「お見合い」みたいなお話なら
「理想の結婚」とか「相続人の招待状」「婿候補は誰のもの」の方が好きです。