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表題作言葉だけでは伝わらない

ランス 後継者争いから逃げる為無能なフリをする富豪
市野瀬昴 容姿を見込まれ通訳にされる院生

その他の収録作品

  • 言葉よりも伝えたい
  • あとがき

あらすじ

イギリス人投資家ランス・アクロイドの通訳として雇われた昴。通訳だけでなく愛人にならないかと誘われるが、昴は全く本気にせず…。

作品情報

作品名
言葉だけでは伝わらない
著者
高峰あいす 
イラスト
桜庭ちどり 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
ISBN
9784344827561
2.4

(5)

(0)

萌々

(0)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
2
得点
10
評価数
5
平均
2.4 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

これもトラウマものかもね

なかなかユニークな受け様が登場するのですが、天然と言うより対人スキルが無いと
思い込んでいる結構堅物でクールかと思えば実は気弱で相手の事を考えてる
優しい受け様が登場しています。
トラウマまではいかない感じですが近い気はする、両親の事故で一人残され、
両親が健在な頃から人見知りで内に入り込んでしまうような大人しい受け様が
両親の死で一層大人しくなり、本人も気が付かないうちに、対人スキルや自分自身の
自己評価が非常に低くて無意識のネガティブって雰囲気ですかね。

そんな受け様はクオーターでかなりの美形、受け様は両親亡き後叔父に面倒を見てもらい
従兄弟だけが安心出来る相手みたいな感じで長年過ごして来て、更に言語能力は非常に
高く、数各語を操る事が出来る能力があるのですが、それすら受け様にとっては
特に意味をなさないようで、本人は言語に関することを勉強している時に集中出来る
のが1番楽な過ごし方くらいな感じなのです。
受け様は叔父の会社や従兄弟を通して翻訳のバイトをしているのですが、その叔父が
どうしても断ることが出来ない相手が攻め様で、その攻め様の通訳を受け様が引き受ける。

受け様が見た目が綺麗だからと言うだけの理由で通訳に選ばれるのですが、それには
攻め様なりの理由があったりするのですが、顔で選ばれてると知った叔父は躊躇いながら
受け様の打診するが、受け様は叔父たちの為になるのならと引き受ける。
そこで美丈夫の攻め様と出会うが、初めは不自然な通訳の仕事が実は理由があり、
受け様も攻め様を変わっていると思いながらも対人スキルが無い受け様は攻め様とは
自然に話が出来る気楽さを感じてしまう。
しかし、攻め様から専属通訳の他に愛人にならないかと言われるが受け様冷静に拒絶。
冷静に状況や自己判断している感じがなんだか不思議ちゃんみたいです。

攻め様は富豪で名門家の本家筋なのですが、権力争いを嫌い、おバカのフリをする事で
その争いから戦線離脱している変わり者、じつはこの攻め様も過去の家族との事が
こだわりになっていて、本気の相手を意識的に避けている感じなのです。
受け様と知り合った事でどんどん興味を惹かれ、いつもと同じような遊び半分が
次第に受け様に対して執着を覚え好きになっていくが、本気の恋を経験していない攻め様は
受け様への接し方をちょっと間違えた事で受け様に本気の気持ちだと解ってもらえない。
互いに誤解や擦れ違いがあるのですが、受け様がトラブルに巻き込まれた事で
事態が急変して思いが通じ合うストーリーでした。
何事にもあまり感情を揺さぶられない受け様が両親の死をネタにされて初めて大きく
心が揺れると同時に攻め様への思いと大事なものを守る為に苦悩する姿は可愛そう。
最終的には甘いストーリーで、溺愛型の内容です。

1

あまあま展開

高峰さんの作品は、初めてでしたが、
コミュニケーションが苦手な主人公が、
愛人にならないかと誘われるという展開が気になって
購入しました。

大学生の昴は、子供のころから、コミュニケーションが上手くとれず、
幼いころに両親を亡くしたこともあり、
より一層、人とうまくやっていけないことを自覚しています。
そこに、語学力を見込まれ、通訳のバイトを持ちかけられます。
その通訳というには、イギリス人投資家のアクロイドにつくものですが、
遊び人を自認するアクロイドは、昴を気に入り、愛人にならないかと
持ちかけるのでした。

私の好きな健気受ではあるのですが、とってつけたように感じました。
アクロイドは、資産家である実家で育ってきたことで、
投資家として敢えて愚かな男を演じているのですが、
本当は「デキる」男なんでしょうが、そのデキるシーンが
あまり垣間見れなかったのも、勿体ないように感じました。

また、女装展開などもあるのですが、
ダラダラした感じがしてしまい、なかなか馴染めなかったことが残念です。

1

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