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表題作無邪気じゃいられない

カメラマン 鳴海匡輔
松原愛 高校一年

あらすじ

俺、こと松原愛は高校1年生で、少しだけファザコン。
養護施設で育って本当の父親を知らないからか、ちょっと格好いいおじさんを見ると「この人がお父さんだったら」なんてすぐに思ってしまうんだ。
そんな時に知り合ったカメラマンの鳴海匡輔さんは、おじさんだけどはっきりした顔立ちの美形で『いい男』って感じ。
けれど匡輔さんは、親友の純のお父さんだったんだ。
もちろん純と、俺の兄代わりの有ちゃんは猛反対!それでも恋する気持ちは止められなくて…。
純情一直線のシュガーリィ・ラブ。

作品情報

作品名
無邪気じゃいられない
著者
葉澄梢子 
イラスト
雪舟薫 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラノベルス
発売日
ISBN
9784883024735
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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
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得点
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評価数
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平均
1 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

アブノーマルな設定に説得力が持たせられていないような・・・

どうにもカップリングがツボにはまらず…年の差カップルが大好きなのに、と思いつつやや残念に思った作品でした。
このカップルは年が離れているということより、男同士だということよりももっとインパクトのある設定に説得力を持たせられていないという感じがします。


主人公の愛は施設育ちの16歳。
健気に生活費を稼いで頑張る高校生ですが、中身は中学生くらい子供っぽいかな、とも。
年の差ものだとこのくらい子供っぽいほうが差が際立っていいのですが、それにしてもちょっと可愛すぎる気もします。

そしてお相手は親友のお父さん、というインパクトのある設定。
恋の相手が「友達の親」ってそれだけで萌えられる人ってそんなに多くはいないと思うのでよほど説得力あるようにかかないとうまくいかない気がします。

もちろん子供がいるからにはこの人には伴侶がいたわけだし、そもそもこの人は女性も好きだと明かしているし、第一普通なら友達の親という時点で恋愛対象から外れるものだと思います。だから、主人公が最初から下心全開なのってどんな状況?^^;という違和感が。

これならまだ愛が一緒に暮らしている血の繋がらないお兄さんのほうがBL的に可能性ありそうな気がすると思いました。
そしてもちろん相手も息子の友達、そして男で、しかも一回り歳の離れた子供に最初から下心前回なのってちょっと不自然な気もします。

愛に向かって「俺が好きなのは友達の親として?それだけ?」て聞いたりして、どんな大人ですか!と。
このセリフにドキッてするよりも、なんで息子の親友に性的に興味があるのか?と不自然さが募ってしまって・・・素直に萌えられませんでした。

攻めの匡輔に男らしいかっこよさはちゃんとあるんですが、それよりもまずお父さんという感じがあるんですよね^^;
遊びにいったら出迎えてくれるいつも息子と遊んでくれてありがとう、みたいな。そのため、どうにも恋愛と結びつけるのが難しい。

なにより好きになっていく過程がわかりづらいです。主人公は天涯孤独で、父親くらいの年の男性を恋しく思っているのはわかりますが、あって間もないのにすぐ恋心を抱いており、なぜこの人を好きになったのかという部分が飛んでいる気がします。
アブノーマルをねじふせるほどのドキドキや説得力がほしかった。

匡輔は匡輔で、写真家として働いていますが、人気女優の前で愛のほうがまだモデルとして使えるなど言ったり、互いにエゴの多い二人だなぁという感じで置いてけぼりを食らっている気がしました。

愛の親友の純くんと、お兄さんのカップルのほうが面白そうかも^^;なんて思ったり。この二人のお話があれば是非、といいたいところです。

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