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表題作まほろばの日々

同時収録作品まほろばの名残り【表題作後日譚】

同時収録作品綺譚、花ノ怪(上下)

その他の収録作品

  • 口絵:「花ノ怪」より
  • まほろばの日々 二日目【表題作後編】
  • あとがき
  • カバー下表1【表】「おまけの、かわいそうな芦屋くん」【「花ノ怪」ギャグ風味番外編】
  • カバー下表4【裏】「おまけの、タカとテツ」【表題作オチ有番外編】

あらすじ

できればちょっとだけ急いでさ、元気んなれ タカ――
飼い猫が行方不明になってから塞ぎこんでしまったタカと、そんな彼を何よりも大切に想い元気づけてあげたいテツ。
しかし、一生懸命励ますもののテツの想いはなかなか届かない。
そんな時、謎の美少女・ハナと出会ったテツは、彼女のアドバイスのもともう一度タカと向き合ってみるが……?

(出版社より)

作品情報

作品名
まほろばの日々
著者
平眞ミツナガ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
発売日
ISBN
9784829685341
4.1

(30)

(14)

萌々

(8)

(7)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
12
得点
124
評価数
30
平均
4.1 / 5
神率
46.7%

レビュー投稿数12

こういうのが大好きなんです!

前作『in portrait』から二カ月連続刊行のcannaの単行本。
前作、juneを思わせる気持ちの見せ方の魅力に注目しましたが、今回もハートを鷲掴み!
1月に出た『つまらない二ノ宮さん』の中に同時収録されたパラレルSFファンタジーがとてもよかったのですが、それ系統のファンタジーで統一された一冊となりました。
そこにあるのは、ただひたすらに相手を思う気持ち。
それだけなのに、もう心が痛い。切ないけどあったかい。
胸に迫ってきてウルウルしてしまうのです。
これは個人的モエつぼを絶妙につかれてしまったとしか。。。

タカの飼い猫が1週間前から姿を消した。
それから元気がないタカを友人たちは心配するが、もちろんテツも心配している。
こんなに心配しているのに、僕の声は届かないの?

何も語りますまい。
そうだろうな~とは思いつつ、どうしようもない悲しさと、一杯の愛情が溢れてそれが届いた時。
主人公と一緒に涙を流す自分に出会いました。
その見せ方が絶妙です。
何て惹きこむ力を持っているんだろう!

同時収録の【奇譚】~【花の怪】もファンタジーです。
叔父が大好きな主人公ユキ。
だけど叔父にはとても愛している人がいる。
なんで何だよ!という疑問と怒りと嫉妬は、全てを見ることで失恋にと変わる。

エッチもキスもない、
ただそこにあるのは愛情だけ。
相手を一途に思う心だけ。
だけど、それだけにとても純粋で形あるものより一層強くて、生きているモノに負けないくらい人の心を動かす何かがあるのだよ。
と、色々な差を超越した「愛情」を見ました。

5

落ち着いて読み返せる日はくるのだろうか。

読み終えてから再読すると
全てが合致します。

頭の回転と想像力が長けている方ならきっと最初から合致しているのかも。。。

私は初回だけでは、ん?どういうことだろ。と暫し考えてしまいました。

大切にしていた飼い猫が行方不明になってしまう。飼い主は高校生のタカ。タカは猫の事が気になって仕方ない。

愛猫のテツ。タカとテツはとっても仲良しだった。

お互いにとても深い愛情で結ばれている。

空き地からみる綺麗な景色を大好きなタカに見せてあげたい。
タカを励ましてあげたい。
タカに元気になってもらいたい。
テツにかえってきたもらいたい。
タカに会いたい。

タカがいつも話してくれる学校のこと。友達のこと
タカがいる世界にいたい
強くそう願った。

テツの気配を感じるタカ。
号泣するタカの姿に号泣読みしてしまった・・・

あーー。久々にやられた。
ラブって素晴らしい。



3

そっと寄り添うあたたかなファンタジー

 kindle unlimitedにあったから久しぶりに読み返したけれど、前から持っているコミックスです。これはなるべくネタばれ無しでレビューしたい。

・『まほろばの日々』『まほろばの名残』
 愛猫が行方不明になって落ち込むタカと彼を励まそうとする同級生のテツ。一生懸命に明るく接するテツの想いは、中々タカには届かなくて…。
 どちらの想いも切なくて涙、涙です。飼っているペットの誕生日が来るたびに「おめでとう」とこの1年元気でいてくれたことがとっても嬉しいのに、これから何度この日をむかえられるのかと切なくなってしまう人は、きっと涙するお話だと思います。

・『綺譚』『花ノ怪 上、下』
 花の妖に恋する叔父と、叔父に恋する甥っこのユキ。そしてユキを好きだという友人の芦屋。お伽噺のようなお話でした。花の妖にはセリフもモノローグもないのに、伝わる想いがありました。

 どちらも日常の中にそっと寄り添うようなあたたかなファンタジー。切なくて幸せな気持ちになれる短編集です。 

追記9/27:後にkindle unlimitedからは削除されてしまったようです。

3

繊細な作品に涙する

最近先生の作品にハマって、過去作品を回収中

コレは切なかった
私自身、動物が絡む物語(映像でも文章でも)はほぼ泣くんですが
この作品も泣きました…切なすぎる

人間と人ではないものの恋はそれでなくても切ない
生きる時間が違うというだけでも、十分胸に迫る
ただ先生の作品は悲しいだけではなく、前向きに生きたり
思い出を綺麗なものとして思い出したり…

まほろばの日々とその後日譚
綺譚と花の怪
それぞれとても繊細で美しい物語でした

1

なんちゅー作品を描いてくださったんや・・・

泣きました。感動しました。
これはやられた・・・。

もし表題作を読まれたら、えっえっどういうこと?となって結局2回読むことになると思います。
作者の表現したかったこと、伝えたかったことは、表題作の女の子のセリフほぼそのままです。

愛する人、別にそれが恋愛とは限らずとも、大切な人や、思いを伝えるべき相手にはきちんと伝えなさい、取り返しのつかなくなる前に、ということ。

2013年発売?デビューコミックスのしかも翌月て。
どーゆーこと・・・すごいよ平眞さん・・・。

えrなしと事前に知ってたので読むのを後回しにしてましたが、本っ当~~~に読んで良かった。
正直、ここまでの完全えrなし系は平眞さん作じゃなかったら読んでなかったです。
めちゃくちゃオススメです。

0

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