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妄想が激しい主人公、大好きです。
周囲からはクールで大人っぽいと思われている男子高校生の頭の中が、クラスメイトのあれやこれやの妄想でいっぱいなんて、ギャップが美味しすぎました。
友人からクラスメイトの村上の話を聞いて以来、村上が気になる小田切。
妄想ばかりがどんどん膨らんで…。
小田切、最高でした!
体育の着替えで「村上、乳首ピンクだな」とからかう声を聞いて、バッと振り返っちゃったり、乳首を確認したいがばかりに「ちっしゅ」とか言っちゃうし、村上と接点がほしくて体育祭実行委員の女子枠に立候補しちゃったり、かわいすぎか!
現実の村上と妄想の村上で頭がいっぱいすぎて、クラス一丸となった「真山→小田切告白大会」もスルーしちゃうし、ツボを押さえられまくりでした。
村上もかわいい。
バスが揺れたときに小田切に抱き寄せられて真っ赤になっちゃうとか、小田切の好きなひとを勘違いして(クラス全員勘違いしてましたが)やきもきしたり、何でしょうね、この2人。かわいすぎました。
小田切の妄想通りに、おじいちゃんになっても一緒にいそうです。
同時収録は隣に住む幼馴染み同士の話と、図書館でばったり会う別の学校に通う高校生同士の話でした。
図書館の方がおすすめです。
嫌なやつ!→気になる→楽しい→嫉妬→仲直りまでの展開が読めるので、恋が実ったかな?というところまでの短い話ですが、読み応え十分でした。
小田切がひょんなことからクラスメイトの村上に興味を持って。
うん、健全な男子高校生だもんね、妄想するよね!
しかし妄想が膨らんでエロいことばかり。
現実にも影響して一緒に体育委員やって。
知れば知るほど普通の子だった村上。でも友達の距離が近くて裏表がなくて好感を持てます。
妄想の中では村上に拒否られて現実まで落ち込む小田切。そうとう侵食してますね。
無口な小田切はクラスで一目置かれてるのですが、村上も体育委員を女子と変わってあげたり真面目に仕事をこなす小田切に好印象。
そこにクラスの女子が小田切に想いを寄せているとわかり…。
とうとう気持ちを伝える村上。小田切やったね!でも小田切がどう答えたかは台詞がありません。
その後は仲良く過ごしますが小田切はムラムラ。
受験終わるまで連絡禁止にされて。
無事に合格してやっと村上に会えるも、村上は一人暮らしを止めちゃったらしくてがっかりする小田切。
しかーし、実は村上もしたかったんですね。可愛い!
無事に海辺の宿で念願の初エッチ?
青少年のゆっくりな恋愛模様と攻めのたくましい妄想を堪能しました。
そうなんです!出会ってすぐエッチよりも想いが募って恋しくて高まってやっと、というのが好きなんです。
期せずしての、爽やか高校生祭りだな。
これの前に読んだのが「僧職高校男子寮」という、特殊な舞台で普通に恋に悩む高校生男子のお話。
こちらは、ごく普通の公立共学高校が舞台。
いや、でも、ここまで顎の細い軟弱高校生となると首都圏限定っぽくて逆に普通じゃないのかもしれないが、それはさておき、
共学校なのにもかかわらず、同じクラスの「男子」に欲情妄想しちゃうって、
これはいったい、なんなんだー!!
と、じたばたするお話。
もう、この眼鏡君(小田切)がねぇ、私の脳内では最初ッから杉田声で妄想しまくるの。
お相手のまつげくん(村上)は信長君でお願い。
こちらの表題作は、攻めがひょんなことからクラスメートの男子のエッチな妄想をしだしちゃう、と言う妄想がキーとなるお話です。
真面目でストイックそうな見た目をした眼鏡攻めが、実はむっつりで頭の中はエロばかり。
と言ってもそんなに激しくマニアックな妄想ではなく、高校生男子らしい、可愛らしい妄想でした。
私としてはこの妄想シーン、一つ一つをもっと長くして欲しかったのですが、短い妄想だからこそ攻めの「いや何考えてんだ俺!」感が出ている気もしました(笑)
受けは無邪気で可愛らしい感じで、クラスメートの男子からは「まつげくん」なんて呼ばれて可愛がられています。
少し女々しい部分もある、かな……?
そんな彼の海を眺める切なげな表情、からの、ハッピーエンド!良かったです!
その他には、不器用な2人の初々しい恋愛話と、図書館での駆け引きにしてやられた受けのお話が収録されています。
特に不器用な2人の初々しい恋愛話は、受けが攻めに冷たい態度をとりつつも攻めのこと好きなんだなぁと言うのがチラリチラリと見えて可愛かったです!
小田切(表紙にて鼻血を垂らしている目つきの悪い彼)のキャラクターがとても際立っていて面白い作品群でした。
妄想は自由ですから、したい放題やりたい放題、そりゃあ興奮した挙句に鼻血を垂らしてしまったとしても致し方ありませんね(笑)思わず笑えるところもあり、そして妄想の内容を含めてエロティックなところもありでオイシイとこどりの一冊です。
[青少年のための正しい妄想講座]
村上(剣人)への妄想と変なところでの積極性、そして村上への情熱以外を徹底的に(しかし無意識に、一切の悪気はなく)スルーしている小田切がとても面白かったです。
カシオ先生にはこんな引き出しがあったのか!と思いました。こう、傷つくか傷つかないかギリギリのラインを彷徨ってこちらもハラハラする、そんな印象だったのです。
体育祭の準備のときに真山ちゃんに呼び出されても、気持ちは完全に剣人へ向いていましたし、真山ちゃんのスマホの待ち受けを見ても剣人の生足にしか目が向いていませんし…。
なにより2話終盤。剣人が小田切と真山の告白どうのこうののあたり。ふたりの下駄箱でのやり取りが秀逸だと思いました。
小田切は剣人のことを話しているんですよね。彼への思いを。そしてそれが断られて仕方のないことと思いながら。
かたや剣人は真山の思いに対する小田切の浅はかな対応(と思ってる)を咎めたり悔んだり羨んだり。
完全にすれ違っているのに違和感を感じませんでした。もしかしてこの頃には小田切の心がしみ込んでいたのかもしれません私(笑)
会話が完全にかみ合っているわけでもないのに、それぞれの考えや思いに少しかするからいいように頭で変換してしまうからどんどん違った方向に進んでしまう。すれ違いモノならこのまま違ってしまうけれど、このお話ではきちんとくっつくキッカケとなりました。
少し、真山ちゃんが報われないなと悲しくなったのですが、でもいずれ同窓会などで彼女は事の真相を知るんじゃないかなぁと思いました。
なんとなく、このクラスならそうなる気がします。そして真山ちゃんも納得するだろうし、むしろその頃には子供も生まれていそうです!(笑)
描き下ろしでの同棲しているふたりも可愛らしいことこの上ないです。わんこで小田切のモチベがグンとあがっていますね。幸せな家庭を築いて毎晩愛し合ってね!
[隣人関係]
灯台下暗しというのか。
幼馴染モノでした。若さゆえの勢いと、思い余っての誘い。その両方を助長させたのはお酒の力。
千秋は今、ゆうきへの感情に気が付いたばかりですが、ゆうきは年期入っていますものね。そりゃあ映画で隣の席でしかも暗い、たまに照らされる横顔をチラッと見たり。大好きなのですから、ドキドキしっぱなしなのでしょう。心臓に悪い!
まさに、ツンデレなんだろうな。
[はやとちり]
図書館で イヤナヤツ! となるとついつい思い出しちゃうのはコンクリートロード。
最後の上目遣いは破壊力抜群でした。寒川君は感情がすぐ顔に出る(と思う)ので、彼には気持ちがバレバレなのでしょう。
この後、ふたりがどうなっていくのか少し気になりました。
3編とも高校生の可愛らしいお話です。
読了後も表題作の主人公、小田切のことを考えてしまうくらいでした。彼の妄想力は年々育っていくことでしょう。