黒沢要先生の口絵・挿絵収録
一読しました。とても切なくて好きな系統のお話。
でも今ひとつ泣けない。なんでかな?と思ったら、やっぱり引っかかってたのは死神の存在だと思うんですね。ファンタジーのご都合主義はいいんですけど、あの死神って誰なの?というところが引っかかって仕方ないんです。冬至と椿に似ている描写がありましたよね?なんかそこが引っかかってしまって。どなたか理解力のない私に教えてくださいませんか?(笑)
綾ちはる先生の【神様の庭で廻る】が好きだったもので、評判の良いデビュー作である今作を読んでみました。印象的なセリフもあり、書き下ろしも含めて2人の純粋な気持ちが読んでいて伝わってきます。
私がBL小説で初めて手にした小説です。実はファンタジーはあまり好まないのですがこれははまりました。なんども読み返して泣きました。この小説のおかげでBLの世界にいざなわれました。
多分泣いてしまうだろうと思い、お買い上げしたもののなかなか手を出せずにいました。
なんとなく泣きたい気分だったので読んでみるか!って気持ちに。
読んでみて… 後半のイエスタデイをひろって(攻め様視点)で、途中で本が読めなくなるくらい号泣。
や~、こんなに泣いた本は久しぶりです(;^_^A
受け様の男前っぷりには本当に本当にカッコ良くて。
本のカバーイラストを見るとただただ優しそうな印象ですが、実際はヤンキーなので言葉遣いも態度もなかなか荒々しいです。
死に纏わるお話なので、ハピエンなのか、ビターエンドなのか、バッドエンドなのか読んで確かめて欲しいです。(たくさんレビューがついているので…どんなエンドなのかはバレバレなのですが…)
私には死に纏わる部分がものすごく心に響いたし、
読後、二人の優しい愛と二人の友愛に「あ~読んで良かったなー」って温かい気持ちになりました。
涙腺が弱いせいでもあったが、1ページ目からホロリとなってしまった。前半は本当にしんどい。死にたくなかったのに死んでしまった、好きなのに近づけてはいけない、好かれているのに拒まなけれなならない、ひとりで泣かせるつもりじゃなかったのにそばにいてやれない…もどかしさに心が痛む。けれどどれだけすれ違わせようとしても、彼らは運命のようにまた同じ道を選んでしまう。
ここまではすごくよかったが、そんなに簡単に生き返させるのはあれ?ってちょっと個人的に納得できなかった。「愛の力」って言ってもね…
最近「パターン化」されているBL業界ではバッドエンドを書いてはいけないという暗黙の規則のようなものがあるらしい。わたしはバッドエンドなら必ずしも悪い話だとは思わない。逆に悲劇だからこそ傑作と評価される作品のほうが多い気がする。
でもそれはこの作品がいいか悪いかとは話が別だ。この作品はデビュー作にしてはすごくいい出来だと思ってるし、新人賞も獲ったらしい。切なくて最後まで泣いてた。いい作品と出会えて嬉しかった!綾ちはる先生の初読みはこの作品でよかった。
付き合い始めて半年、ラブラブな二人ですが
受け様三島は交通事故で死んでしまいます。
まだ、攻め様椿に言葉で「好き」と言っていなかった。
心残りがあるので、迎えに来た死神さんに
三島は椿に出会う少し前にもどしてくれ、人生をやり直したいと。
その願いは聞き入れられました。
三島は、将来くる椿の嘆き悲しみを避けたいので
カップルにならないように画策するのです。
以下激しくネタばれ!注意!
文章を引用しています!
感動する場面は
「椿…」
「三島、好きだよ」
知っている
「…俺は、嫌い、だ」
「ねぇ、知ってる?三島」
「三島、そう言う度に自分がどんな顔しているか」
「だから僕、三島がそういう度に」
「好きだと言われている気がするんだ」
とても素敵なお話でした(^-^)