ウェアウルフって知ってます?

不実の従者と狼の花

fujitsu no jusha to ookami no hana

不実の従者と狼の花
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神5
  • 萌×24
  • 萌0
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

236

レビュー数
2
得点
43
評価数
12
平均
3.8 / 5
神率
41.7%
著者
 

作家さんの新作発表
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イラスト
 
媒体
BL小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
発売日
価格
¥690(税抜)  ¥745(税込)
ISBN
9784778125776

あらすじ

十二歳で息苦しい実家を飛び出し約十年、気ままに過ごしていた千里の下に実家から使いがやってきた。使いの名はアキル。家督を継いだ双子の兄に仕える侍従であり、千里の初恋相手だった。彼に連れられて 戻った故郷で、千里は自分が人狼であることを思い出す。訳も分からないまま、兄の命によりアキルの監視下で実家に滞在することを強いられた千里は、ある満月の夜に初めての発情期を迎え――。

表題作不実の従者と狼の花

アキル・ヘイワード、千里の双子の兄の侍従、33
千里・キングスレー、実家を出ていた大学生、22

その他の収録作品

  • 桜の庭
  • あとがき

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レビュー投稿数2

一途な執着攻めがお好きな方に。

作家買い。

綾さんはファンタジー要素の強い作品を書かれるイメージがありますが、この作品もそのイメージを損なうことのない作品でした。

もう、とにかく、

面白い…!

いつもネタバレ上等でレビューを書きますが、この作品はネタバレなしで読んでほしい。
という事で感想を書きたいと思います。

主人公は大学生の千里。
母亡きあと実家とは疎遠で、12歳の時に家を出たまま一度の実家に帰ったことがない、という青年。実家とはうまくいっていないけれど、朝が弱くなかなか起きられない彼のために毎朝起こしてくれる親友のハリーもいて、楽しい毎日を送っている。

大学を卒業したら亡き母の実家のある日本に行くのを楽しみにしているが、そんな彼のもとにずっと音信不通だった実家から使者(アキル)がやってきて、一度実家に帰ることになるが―。


さすが綾さんというべきか、とにかくストーリー展開が秀逸です。

読むほどに謎が深まり、けれど、読み進めるうちに少しずつ謎が解けてくる。
そして、読むほどに点が線になっていく。
あっと驚く結末で、読んでほしいとしか言いようがない。

謎解きの面を多く含む作品で、もちろんその展開も面白いのですが、それだけに非ず。

攻めが、超のつく、一途執着攻め、なんです。

受けさんのためだけに、彼の世界は存在しています。

なんだこれ…。
めっちゃ萌える―!

千里の実家の謎。
アキルが一途に尽くす「皇翔」の存在。
千里の親友、ハリー。
そして千里の身体の秘密。

様々なバックボーンがありつつ、でもそれらが非常にうまく絡み合い展開していくストーリーでめっちゃ面白かった。

そして、その謎を解く作品かと思わせてからのアキルの一途な恋心の見せ方。

やられた!

って感じのすごい作品でした。

そしてCielさんの挿絵がこれまた良い。
千里のケモ耳にも、褐色の肌を持つアキルのビジュアルにも、どちらも激しく萌えました。

5

個人的には、受け以外どうでもいいと言い切っちゃう攻めは大好きです

こちら、60~70年ぐらいのイギリスをイメージして書かれた、人狼&主従ものになります。

こちらですね~、もうお見事と言うしか無い、巧妙な仕掛けが面白い作品なんですよ。
思いもよらないどんでん返しに驚かされ、あまりに強烈過ぎる攻めの真実に心を揺り動かされる・・・。
ホント、とんでもないヤツが居たもんだよと、鳥肌が立ちました。


内容ですが、侍従×人狼によるイギリスが舞台の再会ものになります。
12才で実家を出てから、気ままに暮らしてきた大学生の千里。
実家からやってきた使いで、双子の兄・皇翔の侍従であるアキルに連れられ、10年ぶりに故郷に帰る事に。
そこで自身が人狼(ウェアウルフ)である事を思い出し-・・・と言うものです。

ウェアウルフの家系で貴族であるキングスレーに、そんな彼等に人間でありながら代々仕えてきたヘイワード家。
一族が暮らす孤島に、家督を継いでいる双子の兄。
そして、何やら強い決意を持ち、千里の元に忍んできた兄の嫁・ルイーズ。
序盤から、謎めいた雰囲気でストーリーは進みます。

そんな中、萌えさせてくれるのが主従である二人の関係。
千里ですが、イギリス人でキングスレー家当主の父と、日本人でこちらも人狼である母の間に生まれています。
人狼が島を出るためには、人狼である記憶を封印して、更に薬で人狼の体質を抑えなければいけないんですね。
そのため、自分自身が人狼である事自体をすっかり忘れてたりします。
今回呼び戻され、記憶を戻されて自身が人狼だと思い出す-。

そして、ストーリーが進む中、徐々に過去の記憶を呼び戻してゆく千里。

キングスレーの人間にとって、侍従と言うのは特別な存在です。
自分自身で選び、伴侶よりも分かり合える深い絆を持つ存在。
千里にとってアキルは初恋の相手であり、侍従に選びたい相手でもあったのです。
しかし、兄である皇翔がアキルを選んだ為、彼を手に入れる事は叶わなかった・・・。
戻って来た千里がアキルに細々と面倒を見られながら、そんな過去を思い出してゆくのが前半になりますが、甘くもほろ苦い感じでしょうか。
まぁ、強気でツンデレ気味でもある千里に、飄々としていてつかみ所の無いアキルなので、二人のやりとりなんかが萌えるんですが!!
侍従にからかわれて、赤くなって怒る主人みたいな。

と、ここまでは因習に囚われつつも、どこかほのぼのさせてくれる島での生活。
で、ここからですね~、驚きの真実が分かって驚愕てトコでしょうか。
まさにどんでん返し!!
圧巻の展開で読ませてくれるようになってます。

アキルですが、飄々としていてどこかつかみ所の無い印象だったんですよね。
が、ここで彼の真実が分かると、もう鳥肌が立つと言うか、あまりの強烈な愛し方に衝撃を受けると言うか・・・。

彼はとんでも無く身勝手なんですよ。
身勝手なんだけど、その身勝手過ぎる行動は、全て千里の幸福の為に起こされている。
とんでもない男で、ある意味究極の執着攻めなのです。
でも、同時に健気なのです。
なんかね、こんなとんでもない男なのに、いじらしくて胸が締め付けられるんですよ・・・。
そして、真実を知った時、千里の見せる態度が良いんですよ~。
めっちゃ男前だから! めっちゃ男前だから!!
これぞ主従ものの醍醐味だよ!!!

あと、貧乏くじを引く事になったお兄ちゃん。
彼は彼で、ちゃんと幸せをつかめるのが素敵でした。
そう、幸せの形は人それぞれ。
その事に気付かず、勝手な思い込みで暴走気味のアキルには、今後しっかり千里が教育しないとね!!
個人的には、受け以外どうでもいいと言い切っちゃうような攻めは大変好きですけど。

この後、超甘々な短編が書かれています。
こっちではエッチでアキルが暴走気味。
ホント、どうしようも無い男だな!!

と、とても面白い作品でした。





11

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