刑事部エース×壮麗な鑑識、アダルト・ラブ

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表題作プレイヤーズ・コネクション

警視庁捜査一課の同期でセフレ 神野柾基
警視庁鑑識課の主任 加宮希

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

優秀な鑑識加宮は、同期の刑事神野に片想い中。身体だけの関係をやめなければ…そう思っていた矢先、とある事件が発生して…! ?

警視庁刑事部鑑識課の加宮と警視庁刑事部捜査一課の神野は同期の良きパートナーであり、セフレ関係。
加宮は神野に好きだと告げられないまま、身体だけの関係をずるずると続けてしまっている。この現状をどうにかしなければ…と思っていた矢先、とある殺人事件が発生する。
再び刑事と鑑識として臨場する加宮と神野。事件と二人の恋のゆくえは…! ?
刑事×鑑識―事件より危険な恋のかけ引き。

作品情報

作品名
プレイヤーズ・コネクション
著者
妃川螢 
イラスト
雨澄ノカ 
媒体
小説
出版社
海王社
レーベル
ガッシュ文庫
発売日
ISBN
9784796404693
3.5

(19)

(2)

萌々

(8)

(7)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
8
得点
65
評価数
19
平均
3.5 / 5
神率
10.5%

レビュー投稿数8

肝心の言葉は言わないくせに(ㆀ˘・з・˘)

こちら、スピンオフ作品になるんですね。
作中にこれはまもしや、と思える2人が出てきてましたけど、案の定って感じ。
でも、このお話だけでも、全く問題なく読めました。


受け様は、鑑識の加山。
攻め様は捜査一課の神野。
同期であり、お互いに認めあった刑事であり、セフレでもある。

基本的に加山視点なので、加山の方は神野の事が好きなのは分かるし、神野だって加山の事、好きだよな、というのが私には伝わってくる。
うん、言葉が足りない両片思いだ(^.^)

事件の方は、加害者側も被害者であり、一方的な悪者ではない。
出来るなら自首を促したい、という気持ちはわかるのですが、うーん、刑事としてはどうなんだろう。
加山をはじめ、部下同僚達を心配させたスタンドプレーなのでは、と思ってしまい。
しかも、加山を心配するあまりの言いぐさが、加山を対等にみてないようで、どうにも好きになれなかったです。

しかも、本人は「好きだ」と言ったつもりの恋人気分だったなんて、能天気なやつだなぁ。
「感じてまくってた」から、とかデリカシーがない。
肝心の言葉は言わないくせに、こんなセリフだけ…。

と、攻め様に厳しい私としては、あまり好きになれなかった(-_-;)

あ、でも猫にも嫉妬しちゃう姿にはニヤリでした。

0

ちゃんと確認しよう

エンペラーズ・コネクションの関連作、刑事さん×美人鑑識さんで、書下ろし本編240Pほど+妃川先生のあとがき+雨澄先生のあとがき(三頭身大野君!)でした。もののはずみというものはあるのだろうけど、やっぱり人の道外れちゃだめだよな と思って少し悲しかったのと、ちゃんと言ってれば済んだことなのにーとがっくしきたので萌にしました。

お話は抱き枕にされている受けさんが目覚めて、寝ぼけている攻めさんのオイタですったもんだしているシーンから。お、しょっぱなから♡か?と思ったら電話がなって、きりっと刑事さんに切り替わりますw抱き枕にされていた方は鑑識捜査官で、呼び出された現場で鑑識を開始、もう片方は捜査に・・・とお話は進みます。

登場人物は
大野君(前作にも出ていたオタク系鑑識さん)、前作のカプ、猫2匹、捜査仲間など。猫と大野君がご活躍されます。雨澄先生、お気に入りキャラだったのか、あとがき以外にもちょっとコメディよりに大野君を書いていてくださって、可愛いです!とても美しい挿絵の中に、ちょっとコミカルな絵があって嬉しかったです~

********** 以下はより内容に触れる感想


受けさんはセフレだーと思ってるのですが、セフレなんかに行ってくるって言いながら、ちゅ はしないだろーと思うんですよね。良い方に思ってたら違ってたという、ずんどこ落ちは確かに嫌なので、あえてそう考えなかったのかも とも思いますが、それにしても受けさんは忍耐強い。そして「言ってない」ということに気付いた攻めさんのおろおろ度合が面白かったです。その二人のすったもんだと事件、猫話を楽しめた1冊でした。そう、大野君が猫にモテるんですよね。大野君、いいキャラだと思うんだけどな。どっかにスピンオフ転がってないのかな。

0

猫と事件

「エンペラーズ・コレクション」が好きなので、こちらも手にとってみました。個人的な好みとしてはツンデレ強気受けが好きなので、エンペラに軍配が上がるのですが、現代で確実に増えてきているだろう事件をモチーフにしたりと、お話としてはこちらの方が好きでした。

今回、受けが鑑識だったので、鑑識についても詳しい説明があるのですが、鑑識も捜査権を持てるんですね。無知なもので、その辺興味深かったし、勉強になりました。
そして、鑑識と言えば、エンペラにも出てきて殿様コンビを振り回した、あの大野君が再登場。
前回よりもちょい出番多めで、相変わらずいい性格してました。更に雨澄先生の絵の力もあり、猫を抱き抱えて困っている大野君、可愛すぎます。
また彼を媒介として、殿様コンビもちょこっと登場してますが、御門、とうとう猫にまで焼き餅焼いてます笑。帝も罪作りな男ですね。

そしてそして、肝心の主役二人なんですが、最初からもう完全に両想いなんですよね~。
上手く噛み合わないのはただ二人とも言葉足らずなだけで、お互い大事に想っているのは伝わってくるし、二人の恋愛模様はもうニヤニヤしながらくっつくのを見守る傍観者の気分で、落ち着いて見てました。
むしろ事件について気になって、ページを捲っていたかも。今回は加害者にも少し同情してしまいました。

エンペラだと、攻めに比べて受けが見せ場が少なめなのが残念だったんですが、今回の受けの加宮は大分事件解決に貢献してます。
勿論鑑識なので、最前線に立ってとかはないんですが、刑事だけでなくてこういう裏方さんのお仕事ものは中々ないので楽しかったです♪
長く一緒にいるのと、年齢も少し高めなので、比較的落ち着いたカップルなのですが、相性もバッチリで、こういう仕事仲間としても尊敬しあえる恋人同士って素敵だなと思いました。
欲を言えば、もう少し加宮に対する神野の執着・本気具合が見れても良かったかなぁーと。言葉足らずなだけで充分あると思うんですが。

このシリーズ、好きなので、出来れば続編も期待します。

3

縁起担ぎせずともきちんと有能さを発揮している二人

あらすじを読んだ第一印象では、セフレから発展するカップルってなんだかんだいって最初から両想いじゃん!!って展開がお約束すぎるので読む気がしなかったが『エンペラーズコネクション』が好みの話だった流れでこちらも結局買ってきた…。
昔から一冊目のカップルがチラリと出るって聞くと、スピンオフにも手を伸ばす癖が抜けない私。

今回のカップルも神野×カミヤ(加宮)と名前を神様(カミ)に掛けていて縁起担ぎと言われるコンビ。

セフレって関係に悩んでいる受けってなんかグルグル思考なパターンが多いと思い込んでいたが、加宮の場合はその分自分が受け持つ鑑識上で神野の捜査フォローしようって気概がいい。
前作同様、事件捜査に集中して話が進んでいくが、そんな中でもさりげない文章の一行に相手に対するノロケが込められていたりする。

神野は捜査上で人情に弱い一面も、加宮は神野の為に危なっかしい場面に飛び込んで意外に熱い一面も見せ、最初に書いた通りお互いの勘違いも円満に解決するというお約束付き。

ちなみに今回は猫が事件のキーワードになる。
作中に動物が出てくると何だか和むなぁ~。

0

神様コンビで事件早期解決の神業カップル…でも相手の心情は読めないの

前作『エンペラーズ・コネクション』のスピンオフものです。
彼らと同じ捜査一課ですが九係りのエース捜査官×美しく聡明な鑑識。
同期で事件解決に真摯に挑む二人が協力して次々と事件を短期に解決して行く。難しい事件も迷宮入りになることもなく犯人を逮捕して行くことからこの二人が組むと、すぐに解決できると評判のコンビです。
前作が殿様コンビ、今作は神様コンビとでも言いましょうか。
加宮(かみや)と神野ということで。

複雑な人間心理を読み解く能力の高い神野と鋭い観察眼と洞察力を持つ加宮のふたりが組むことで、早期に事件解決されると評判が高く仕事上では対等な関係ではあるけれど、一方的に加宮だけが神野に恋愛感情を持って抱かれているようにみえます。
加宮視点で進められている展開では神野の想いはよくわからないので、神野は事件解決のジンクスとして加宮を抱いているのだと複雑な想いでいる。
それは初めての時に事件解決直後で流れで押し倒され、ピロートークもないまま新たな事件が発生しバタバタ出て行くことになったことでお互いの意思疎通もなにないままなし崩しで始まり言葉たらずなのです。
まあお互い様ではあるのですけどね。

メインの事件は医療関係の詐欺事件に関わる殺人事件です。
神野は被害者に心理的に同情の余地があることから、解決直前に人のよさの表れからピンチに陥りますが、ふたりの能力の高さと息のあった協力関係でサクッと解決です。

前作のカップルは少々登場し雑談したり捜査に協力しますが、内容は全く別なので読んで無くても問題ないです。
個人的にはどちらかというとこちらの仲良しコンビの方が好きかな。

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