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行方不明になった乃木家の御曹司・至の身代わりになった
彼にそっくりな貧しい女子高生・敦子。
敦子のお目付役というか教育係のような役割の遼は、
実は至の腹違いの兄だが、会うことも叶わないまま父を亡くし
乃木の子とも認められず育ち、至に執着している。
そしてもう一人、女装癖のある我が儘王子さま至が好きで、
彼の為に尽くす信也……
脇役の、パーティで出会った太った少女も、親友に恋する少女も、
おじいさんも執事も、誰も彼もが健気でいじらしい。
山中ヒコさんの少女マンガ、完結編。
現実離れした設定、可愛らしい絵柄ながら、
ちょっとコミカルな日常を描きながら
それぞれの心理が丁寧に綴られていて、胸が詰まる。
遼の孤独な心、至への思いを知った敦子が
最後に取った行動……
「この世で一番不幸なことは人を好きになること」と思いながら生きてきた敦子が
取った行動の潔さと、その結果彼女が立たされた辛い立場に涙が出る。
そしてその後残された遼も、可哀想で可愛らしくて抱きしめたくなる。
最後はゆるやかに淡々としたハッピーエンド。
お城で暮すようになってもちゃんとバイトをし、
コンビニの賞味期限切れ弁当を貰って帰る敦子の変わらなさがとてもいい。
健気で貧しい少女と御曹司達、という図式は
「花より男子」はじめ少女漫画の定番だけれど
まるで昭和の少女小説のようなもっと古典的なエッセンスをもちながら、
それを現代的に描いてみせている作品だと思う。
BLじゃないけれど、大好きです。
出奔した跡継ぎの至の身代わりになった敦子の物語。
いよいよ完結です。
至が女装癖があるという部分、側近である信也や本当は異母兄にあたる遼の姿にBL臭を感じながらも、主人公である敦子の物語として、最後フィニッシュしました。
いよいよ元服式がやってきます。
至の女装癖を知ってしまった敦子は遼が好きになってしまっていましたから、葛藤するわけです。
身代わりとはいえ、皆に優しくされしたこともない経験をし、そして芽生えた恋心からもう少し遼と一緒にいたい。でも、執事も遼も皆至が戻るのを待っているのを感じて真実を言えないでいる。
お腹がいたくなるまで頑張る敦子が健気で切なくて、彼女の代わりに泣きたくなります。
そんな辛い思いをしていたのに、実は遼は至の居場所を知って隠してしていたのです。
そして信也も。
それを知った敦子に、遼はこれは復讐だというのです!
そして敦子がした決断とは。
辛いのに悲しいのに、頑張って精一杯踏ん張って遼の為にしたことが、
彼女がそれぞれのわだかまりとこだわりを解放してあげたのに、八木家の人々が敦子をおもいやってくれなかったのが悲しかった。
周囲の人々は偽物だと、さっきまでおべんちゃらいいまくりだったのがニセモノと判明した途端にてのひらを返す様。
自分で勝手に家を出て行ったくせに、のうのうと現れて俺が本物だという至。
みんな敦子にお礼を言わなかったのか?
至は元々お坊っちゃま気質だから礼なんか言わないかもしれないが、おじいさんはどうだろう?
そういう場面がないと敦子じゃなくて読者の自分がやりきれなくて憤慨して仕方なかったです。
遼も結局は至を失いたくなかったからなんとしても彼を手元にとどめたかったから。
これは彼の生い立ちにもよる執着の愛だとは思いますが、それによって敦子の気持ちに気付いてあげられなかったのが、際まで解ってあげられなかったのが何か悔しかった。
エンド的にはハッピーエンドを迎えました。
それなりに、幸せが待っています。
勿論、幸せになってもらわないといけませんがw
このお話、ちょっと前のベタな王道少女漫画を貫き通しました。
ある種の根性モノかもしれません。辛さに耐える強い敦子があったればこそ。
敦子が精一杯頑張る度に彼女の代わりに読者の自分が涙を流しちゃいました(汗)
リョウ可愛いよww可愛いよリョウ(*→▽←*)♡o
てなわけで、待ちに待った4巻。
これで完結巻ですね。
着地点としてはこれでいいのか?なところがちょっぴりよぎったというか、
結局のところどうなの?結局リョウのための話だったわけか?
んん???な部分はあったものの、
最初から最後まで、魅せられたというのは言うまでもなくでした。
ずっと至のために行動し、至のためにそばにいるのだと思っていたリョウには
実はな事実があって、自分だけが知っていると思いひた隠しにし、
隠していることで胸を痛めていたにもかかわらず・・・な衝撃の事実。
至のためリョウのため
そんな敦子の奮闘と、恋模様が美味しい一冊でした。
正直、女装の至ぼっちゃんがメイン(敦子もだけど)と思っていたのだけれど
結末をみれば~なお話でしたね。
本当は優しくしたくてしょうがないw
そんな婿が私も欲しいwwキュンな1冊でした。
1から読み返したいな~
山中ヒコ先生、渾身の「王子様と灰色の日々」が完結しました。
BLではありませんが、恋心と身代わりという使命の間で揺れる
女子高生の淡くて、力が湧く物語です。
乃木グループの跡取り息子、至が失踪してしまった。
身代わりに選ばれたのは至にそっくりな敦子。
男装をさせられ至として日々の振る舞いを行う。
そばで手助けをしてくれる遼に少しずつ恋心が…
しかし遼が必死で至を探すのには目的があって…
本当の目的を知ってしまい動揺する敦子。
さらに失踪した至は女の格好をしていて…?
誰かの代わりをして過ごすという事は、本来の自分を隠して
その人になりきることです。
しかし顔は同じでも心まで同じには、なれません。
身代わりが終わり、遼との関係はどうなってしまうのか。
誰でもない、自分という存在を見てくれる幸せを、教えてくれます。