商品説明

尾上与一「天の川の話」
ラバウルでの7月7日七夕の日、情緒のある話をする六郎に現実的な話をする恒。

牧「ラバウル愛の小休止」
恒にキスを仕掛ける六郎。

作品情報

作品名
「碧のかたみ」出版社初回特典ペーパー
著者
尾上与一 
イラスト
 
媒体
特典
発売日
付いてきた作品(特典の場合)
碧のかたみ
3.5

(6)

(0)

萌々

(5)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
20
評価数
6
平均
3.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

雲を越えて、ラララ、星の彼方♪

表面はSS『天の川の話』。
常夏のラバウルだが、今日は七夕。
残念ながらの雨を眺めながら、織り姫と彦星を案じる六郎。
常識的な六郎が知っているロマンチックなエピソードに、
理科の観察のような意見を滔々と述べる恒。

恒らしい実に面白い視点なのだけれど、
情緒のない話のように見えて、実は誰より愛らしい。

愛するもの達の逢瀬を邪魔する雲は、
それをも越えてしまう飛行機乗り達には関係ないんだね!

裏面は漫画『ラバウル愛の小休止』。
操縦席の恒にキスをする六郎。
「見られてるだろ!恥ずかしい!」と真っ赤になって起こる恒を
シラッとした顔で言いくるめている六郎がおかしい。
文章で読むよりも、一段恒は少年の可愛らしさが際立ち、
六郎は喰えない男な感じになるのが面白い。
物陰でドキドキしながら隠れて覗く斉藤もまた可愛い。

シリアスな本編と比べると、
どちらも微笑ましくイチャイチャしている甘く微笑ましい話だった。

 ★☆★
 出版社HPに三ヶ月の期間限定で掲載されている番外SSは、
 このペーパーに載っているパスワードを使って読む事が出来ます。


4

ラバウルの七夕

常夏の島ラバウルの七夕の雨の夜、六郎と恒のかみあっていないようでいるような、恒流の情緒に丸めこまれる六郎。
だけど、甘いひと時を思わせるエピソード。

雨降りで星が見えないので六郎は、織姫と彦星は今夜は会えなくて残念だな、と言うと
恒は「何で?」と問いかけ、織姫と彦星じゃなくて具体的な星座と星の話をする。
恒が星が好きだから振ったのに、現実的な星の話、しかも、ベガとアルタイルは日本兵で、オレの部下にするとか・・・?
あまりに情緒がないので、九州には七夕はないのか?(笑)と六郎が聞けば「お前本当に信じてたのか?」と問い返される始末。
しかし、お前の乗っている飛行機は何だと問われ「月光」と答えると、「雲の上を飛んだことがあるか?」「星は見えたか?」「織姫と彦星が会うのに雲が邪魔するとか本気で思ってるのか?」
それらの問いかけにはたと気がつく六郎。
織姫と彦星の逢瀬を”夜間訓練”と呼び毎年いたしてるにきまってるという恒。
六郎が納得しても何となく釈然としないのは、きっとロマンチックな思考でないからでしょうw
でも、そんな中でも飛行機が大好きな恒らしい”夜間訓練”の誘いが。

子供っぽい感じの恒の彼なりの情緒と感性がいかにも恒らしい言葉で語られ、それが六郎の一般的な思考と情緒との対比を見せるキャラの特性が、甘い話になってもはっきりと特徴づけられるエピソードでした。
恒が星が好きで飛行機が好きでたまらない、そして根っからの飛行機乗りであるその思考がとてもかわいらしい気がする。
六郎のほうが乙女チックだw
何となくいいな~睦み合いが”夜間訓練”なんて♪
雲のカーテンで夜間訓練を見るんじゃないって隠してるんだってv
雨の夜の小屋の中の二人の様子がありありと浮かんで、ひと時の優しい時を感じます。


裏面は牧さんの漫画【ラバウル合いの小休止】
操縦席に乗る恒にキスを仕掛ける六郎と、こんなところで恥ずかしいからやめろ!と照れる恒。
恒が見られて恥ずかしいのは「月光に」という部分が飛行機バカらしい思考でとてもかわいいのだが、
六郎が「月光は昼間は寝てるから大丈夫、空気も読めるから」とまるで生きているモノみたいに言って、それに本当か?と聞く恒も、、、ああー何かバカップルぽくて、本編とは違う、でも絶対恒だったらこういう感じだと思う!っていう姿が可愛らしかった。
しかし!
一番愉快なのが、ラストのオチのコマ・・・
木陰で見てたのは斎藤・・・(爆笑!)
斎藤、本編では憎たらしい奴で、でも最後は超ツンデレだったいい奴だったんだけど、きっと平和な世界だったら、こうしたユニークなアテ馬キャラだったの違いない!と思えるインパクト。
たったひとコマなのに斎藤が愛おしく思えちゃいました♪

このペーパー、両面びっしりとショート番外編も素敵だが、牧さんの描く恒がかわいくて、すごく嬉しい1枚であります。

3

小説と漫画の楽しいおまけ

『天の川の話』
のんびりした雰囲気の可愛いSSです。

常夏ラバウルで雨が降ったのは、7月7日の七夕の日。
織姫と彦星が会えないことを口にする六郎と、それを小馬鹿にする恒のやり取りがコミカルに書かれています。
ロマンチックなのか現実的なのかわからない恒の話がおかしくて、こういうところも魅力の一つなんだろうなと思いました。
なんだかんだで、六郎が恒にメロメロなのが分かります^^

裏面は、牧先生による『ラバウル愛の小休止』
隠れてキスをする二人。
月光に見られてるから恥ずかしいという恒を、うまく言いくるめようとする六郎が楽しいおまけ漫画です。
椰子の木?の影に潜む斎藤が可愛いくて♡
斎藤のビジュアル初めて拝見しましたが、なかなか男前だったんですね!

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