碧のかたみ

ao no katami

碧のかたみ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神117
  • 萌×217
  • 萌5
  • 中立3
  • しゅみじゃない25

125

レビュー数
25
得点
671
評価数
167
平均
4.2 / 5
神率
70.1%
著者
 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
 
媒体
BL小説
出版社
蒼竜社
レーベル
Holly Novels
発売日
価格
¥857(税抜)  ¥926(税込)
ISBN
9784883864201

あらすじ

昭和十八年。
全盛を誇る南の要塞・ラバウル航空隊に着任した六郎は、喧嘩に明け暮れている戦闘機乗りの琴平恒に出会う。
問題児だが優秀なパイロットの恒と「夜間戦闘機・月光」でペアを組むことになった六郎は、行動を共にするうちに
故郷の家族を守りたいという彼の深い思いと純粋さを知り、恒に惹かれていく。
命の危険と隣り合わせの日々の中で、二人は互いを大切なペアとして愛しく思うように。しかし、ラバウル航空隊にも
敗戦の足音が近づきつつあった。

表題作碧のかたみ

厚谷六郎 恒のペアとなる偵察員 21歳
琴平恒 若手随一の操縦士 19歳

その他の収録作品

  • 雨のあと
  • 約束の月

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数25

一番大好きな作品

とにかく好きすぎる。終わってしまったのが寂しくて仕方がない。読了後の感想でした。
恒のイメージは「繊細」でした。
なにかの拍子に壊れてしまうのではないかというほど尊い。溺死しかけたり、マラリアに感染したりと、なんども恒の死を感じました。
明日には死んでしまうのではないか。ここで別れたら二度と会えないのではないか。
六郎目線の恒の描き方が壊れそうなほど美しいので、死んでしまうのではないかという恐怖が常にありました。
最後の米兵に囲まれた時は終わりだと思いました。
しかし、六郎は諦めなかった。
恒だけでも助けてほしいと懇願しました。
意識のない恒を助けたい一心で。

「あの夏も海も空も」の歌詞があまりにも合いすぎていて、驚きました。

この二人の話をもっと読みたいと思いました。

2

文句無く大好きな作品です

2014年の「このBLがやばい!」の小説部門の二位の異名は、伊達じゃないなーと実感しました。
前作の1945シリーズ一作目の「天球儀の海」を読み、その設定と展開が絶妙だなーと感じましたが、期待していた特攻隊の青春部分は余り描かれていない所に少し拍子抜けした面がありました。

今巻では特攻隊の戦地での日常や青春に焦点を合わせ、陽の面と陰の面も合わせてリアルに現状が描かれています。その時代のラバウル基地での生活や戦闘機の事など、調べ尽くされている感があるので、安心して話に没頭できます。その反面、飛行機命の無邪気な恒少年が余りにも愛すべきキャラクターなので、六郎と一緒になって終始ハラハラさせられる心境になりました。二人にのしかかってくる戦争の余りにも過酷な現実に、心が苦しかったです。

後半の展開に賛否両論もあるでしょうが、尾上先生から、このシリーズを通して読者に「何としてでも生き延びること」を伝えたいのかなーと思っています。戦後に六郎が恒に示した愛には、ぐっと心が打たれました。六郎は職人気質のせいか恒を見守る姿勢とか真摯で、こういう相手に愛される恒は幸せ者・・と思いました。六郎こそ本物のスパダリだなー。

JUNEや昔のニアホモ少女漫画で、パートナーが亡くなったり、結ばれずに別の女性と一緒に・・という作品を多く目にしてきた自分には、最後はハッピーエンドという展開は、ご都合主義の面は多少あれ、正直ホッとします。主要キャラの死は確かに心に残るし、確実に作品を名作化する側面はあると思います。そこをあえて避け、「何としてでも二人で生き延びること」を主題に物語りを締めくくる先生の姿勢に拍手したいです。

4

語彙力返せ!!

この本を読んだのは2年くらい前ですがティッシュ箱片手にガチ泣した記憶が...( ;∀;)
読後はどうしたらいいかわからずとりあえずウロウロ....。
そしてまた開いて泣く。
2年経った今でも、青い大きな花火を見るとこの作品を思い出して泣く始末...。
いい意味でトラウマ!!!

1

戦争と青春

1945シリーズの存在を知ったとき、単純に「よくこのテーマでBL小説が出たなぁ」と思いました。ここまで太平洋戦争に真正面から向き合った作品はない…という点でも是非いちどは読んでほしいと思う作品です。

「戦争×BL」というイメージだけで不謹慎だとか、日常を忘れるためにBLを読むのにテーマが戦争なんて言語道断…という意見も分かるのです。私も学生の頃だったらそう思って手に取らなかったと思います。

私も長年「戦争」と「青春」は相容れないものだと思っていましたが、大人になって霞ヶ浦の予科練平和記念館に行ってから考えが変わりました。あの時代にも確かに青春はあって、若者はやっぱり若者で、男の子で、大袈裟ではなく誰もが明日とも知れない命懸けの時間の中で、日本を…大切な人を守ろうという共通の想いを抱えて喜怒哀楽しながら日々を過ごしていたんだなーと、彼らがとても身近に、愛おしく感じました。

本作は、激戦地であったラバウル基地の通称「ラバウル航空隊」に属する日本海軍のパイロット・恒と、彼とペアを組むことになった主人公・六郎の物語です。海軍内の理不尽すぎるような描写はなく、ラバウル基地の様子も淡々としていてそこまで過酷なものではありませんでした。あくまでも六郎と恒の交流と、二人の愛機である「月光」にフォーカスしながら物語が進んで行きます。この辺はちゃんとBL作品としてのバランスが取れていて感心しました。

「月光」ってフィクションかと思ったのですが実在した飛行機なんですね~。ちなみに「ラバウルの五連星」は本作のフィクションですが、実際にラバウル航空隊に属して名を轟かせたエースパイロット(撃墜王)は何人か実在します。現実では復員した誰もが穏やかな日々を送れるようになったわけではないので、フィクションとはいえ、恒には甘やかされることに慣れて、これから沢山幸せになってほしいです。

エロは少なめですが、それ以外の描写が淡々としている分、とても甘く感じました。冒頭の感想に戻りますが、あまり「戦争×BL」というイメージに捕らわれず楽しむことができる作品だと思います。

「神」評価とするか迷いましたが、クライマックス以降の展開が早すぎてもっと余韻があっても良かった気がするので「萌x2」とします。あと、序盤にとんでもない誤植があって気が抜けました(笑) まぁ…本編にはまったく関係ない部分ですが。

4

どら猫

戦闘機、星、宮沢賢治、そしてツンデレな受け…これだけ私の大好物を詰め込んでいて、“神”以外の評価をつけられるはずありません!
戦闘機を操縦する腕は天下一品で、愛らしい見た目なのにあまり人に懐かない猫みたいな恒が本当に可愛かったです。恒は前作で戦死したとされていたし、タイトルにも「かたみ」とあるから、悲劇的な最後になるかとヒヤヒヤしました。
せっかく仲良くできそうだった斉藤が戦死してしまったのは少しジワリときました。秋山は無事日本に帰れたのかなぁ。
私は古本屋で買ったため、ペーパーと書き下ろしのSSは読めず。気になってしょうがないので、いずれ本にしてくれないかなぁ。尾上さんの作品の番外編やSSは同人誌で発表されてたり、ネットでしか見れなかったりするからいつか全部商業誌にしてほしいなぁ、と思っています。

2

一番星

シリーズ2作目。
前作の受である希のお兄さんのお話ですね。
前作のイメージで、けっこうごつい男をイメージしてたんですが、
や、兄弟だものねww小柄でヤンチャな兄が可愛かった。

というよりも、前作がわりと殺伐としているというか、
強姦ありスプラッタありだったので、ドキドキしていたのですが
雰囲気がガラッとかわってにぎやかな1作でした。

赴任先のラバウル。
問題児と噂される恒とペアを組まされた六郎。
出会いがしらからトラブルに巻き込まれさんざん。。
しかし、人柄に触れ、近づくにつれて六郎は恒の
人柄に惚れていく。その惚れはいつしか~という流れでございます。
最初から恋愛ではなく、人柄に惚れるというのが好き。
好きな部分が、ひとつ増え、二つ増え。
気づいた時にはストンと恋に落ちていた。
イイじゃないの!!(≧◇≦)ノシ

懐かない小動物、、もとい、恒が六郎との距離を
いつのまにか詰めてきているのも可愛くて良。
「お前以外は・・・」な言葉も特別っぽくて好き。
可と思えば「ハメる」だなんだと言葉のチョイスも嫌いじゃない。

二人が体の関係を持ってからも
恒から発せられなかった「好き」の言葉を
そこに持ってきますか。な後半が良かったです。
大団円なラストではホッと胸をなでおろしました。
だって兄が死んだとかいうからさ。。。前作orz

なにはともあれ、次回作がまた楽しみです

4

このペア凄い好き

【天球儀の海】のスピンオフです。
前作主人公の希のお兄ちゃんである恒編。
【天球儀の海】では、恒はラバウルで戦死、という結末になっていたので、久々のJune的バッドエンド覚悟で読み始めたのですが……。


やっぱりBLはハピエンだからBLなのだと感心しました。


それをご都合主義だとか予定調和と言ってしまったら元も子もないのですが、こんなにハピエンで良かったと思った作品も珍しいです。
私バッドエンドも大好物ですが、このCPにおいてだけは、どうにか幸せな結末であって欲しかったのです。
そのくらい、魅力的なふたりでした。
正直前作が霞みます。
希が自分の為に生きてるとすれば、恒は正に真逆で、希や家族を守る為に、勝ち目のない戦に挑んでたわけで。
それは六郎と気持ちが通じ合ったあとでも変わることなく、一貫して内地の家族に思いが向いてるのが非常に印象深い。

六郎が恒のために作った線香花火を灯した後に、
「好きだ、恒」
と呟くシーンでほろりほろり……。
そっからはもう、転がり落ちるように先がない展開に、何度もこみ上げてくるものがあり、読むのが息苦しかった。
挿絵の効果もかなり大きいと思います。
前作ではいまいちなレーターさんだな……というのが正直な感想だったのですが、本当に同じ人が描いたの? というくらい画力がアップしています。
読み終わって表紙を眺めながら、よかったねー……としみじみと思い、口絵を見てまた、ほーっと一息。

個人的にもの凄くツボなのがふたりの性格でした。
泣き虫攻と、泣かない受。
強気なやんちゃ受は数あれど、見た目が小さくって小動物系なのに、ここまで男らしく格好いい受ってあまりいない。
攻の方が涙ばかり零していて(別に弱いわけじゃないです)そんな攻をしょーがねーな、って弟の希でも見るような優しい瞳で見つめる恒に萌え死ぬ。
年上を包み込む受の包容力が半端無かったです。

帯の煽りも神掛かっていて素晴らしい。
挿絵の入れ方も、BL小説にはあまりない試みで非常に新鮮でした。

5

最後までお前とペアだ

なんて美しい文章。戦争という重いテーマとblをここまでしっくりマッチさせるとは、さすが尾上さん。さすがこのblがやばい第二位を取った作品。

まあ、こんなに綺麗なはず無くて、もっとどろどろでぐちゃぐちゃな男たちがいたはずなんだけど、そこはいいです。飛行機を4度も撃墜されてそれでも生きてるというのもありえんと思うんだけど、嫌嫌そこも生きていてくれただけで良いです。六郎と恒が生きていてくれて、本当に良かったな。

恒は、「天球儀の海」に出てきた琴平希のお兄ちゃん。希と違って非常に男らしい性格。かと思いきや、ものすごいツンデレ。六郎の前で見せる表情や言動が可愛すぎた。天才飛行機乗りが、六郎に
「お前だからいい」
「他の奴に守られるのはいやだ」
という。六郎と一緒に私もメロメロになってしまった。ずっとこんな日が続けばいいと願わずにいられなかった。けれど、彼らは軍人。
最後、敗戦必至の中、ボロボロの戦闘機に乗って敵に突っ込んで行く二人を見て、泣けて泣けて仕方なかった。

戦争という雨に濡れないひとはいなかったんだ。当時を生きた人たちに改めて敬意を感じずにいられない。

4

碧々とした空と海と、そして

タイトル、帯、そして表紙の二人の全開の笑顔を見ただけで胸にこみ上げてくるものがあります。
碧の中…空で死ぬか、海で死ぬか。
戦時下、日本を離れ常夏の最前線でペアとして戦う二人。航空機月光の沈没にマラリア…何度も生死の境をさ迷いながら、ラパウルでの穏やかな一時の日常も描かれる。戦いの切迫感と星空や小さな線香花火の元で穏やかに笑い合う二人が繰り返されるのは、まるで航空機の上と下、何十度もの気温差と気圧の変化のよう。その中で芽生え育まれる互いの信頼と厚い情にたまらなく胸が熱くなった。
空と航空機を愛する真っ直ぐな恒も懐が深く泣き虫な六郎もとても愛しい。これからも永遠に青い花火が打ち上がりますように。

3

読み閉す

この本はここまででいいやと思って付箋を貼って私なりのラストにしました。燃料が尽きて海に落ちるのを待つだけよりは、と敵機に突撃していくシーン、p241の6行目、「不思議と心は静かだった。」まで。
正規ラストも含めるとあちゃー…と思ったんです。が、この本が私に語りかけてきてくれたことはここまででいいんだな、とここで切ることにしました。神評価です。
史実を臭わせるパラレルワールドの世界のお話と受け取っています。輝ける2人に幸あれ!!

9

この作品が収納されている本棚

PAGE TOP
  • 商品購入
  • レビューを見る
  • 評価レビューする
  • 関連作品
  • 攻受データ