商品説明

『蒼穹のローレライ』初回特典ペーパー、B5版一枚
タイトルは『月と懐中時計』

三上徹雄は今も、最愛の人が残した懐中時計と一緒に暮らしている。
城戸の息子がやってきた夜、月明かりの中で彼は時計に語りかける……

作品情報

作品名
蒼穹のローレライ 初回特典ペーパー
著者
尾上与一 
イラスト
 
媒体
特典
発売日
付いてきた作品(特典の場合)
蒼穹のローレライ
5

(1)

(1)

萌々

(0)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
5
評価数
1
平均
5 / 5
神率
100%

レビュー投稿数1

ラブレターへの返事

三上徹雄は、最愛の人の遺した懐中時計と一緒に暮らしている。

本編で、城戸の息子が届けてきた一通の手紙。
18年の時を超えて届いた、塁の真実の思いに
人前であることも忘れて号泣した三上の、そしてその夜。

ラバウルから大切に持ち帰り、戦後修理をして
毎夜眺めている塁の懐中時計に、月の光の中で語りかける三上。

その三上の一人で語るセリフが美しい。

戦後落ち着いた時代を迎えても、繰り返し胸を巡る後悔の思い。
今、あの日にやはり彼は逝ったのだと思うと悲しみは湧くが
しかし時を超えて、三上の心がちゃんと塁に届いていたことが分かり
悲しみの中に安堵が交じる。

塁への思いを抱きしめながら、彼岸でふたたび会える日まで
静かにでも確かに残された生を歩いていく三上。

塁の愛した三上の、優しくしなやかに強い心に打たれます。
ふたたび涙。

7
PAGE TOP