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9784861346538
「恋人だけが思い出せない」がめちゃくちゃ良かったので、表紙が非常に美しい本作も読破。
全部で3CP(3話+2話+1話)収録された短編集です。
一言言わせてください。
「店長がテライケメンーーー!!!」
髪型が好みドストライクです!!巻き毛!!オールバック!!
カッケェ・・・色気がパネェ!!
(↑一言の範疇軽く超えてた)
タバコシーンまであるなんて!
コーヒーを飲む時に胸元の義経(またの名を胸筋)がチラ見えもします!
前腕の筋肉のスジもしっかり描かれてます!
(↑一言設定どこ行った?)
2CP目は表題作のスピンオフで、この店長が攻めで、カラーの3ページ目と6ページ目にも描かれてます。
店長に限らず、全体的に首が太すぎたり、ところどころパースが・・・ので作画が安定しない箇所もありますが、店長のおかげでワタクシほくほくでございます。
受けも髪を下したら感じがガラリと変わってすごく良い!
「いけません…こんな…」
こんな昼ドラみたいなセリフがしっくりくるBLがいまだかつであっただろうか、いやない。
(←古文の先生 こんなに人生に生かせる知識をありがとう 私は元気です)
ただ・・・床上でヤってそのまま朝まで寝過ごすなんて風邪ひくぞ?体バッキバキなんぞ?ってツッコミどころ満載なんです。
自分こういうありえない描写があると一気に萎えるタイプなんですが、本作は店長の色気に免じて(←じゃけぇ何様なんよw)例外。
3CP目だけは独立したお話で、受けは引きこもりというよりは、実家の商店でちゃんと働いているようです(ホッ)。
出不精ってやつですね。
これだけちょっと以前の絵柄でした。
以上、2CP目がもんんんんんのすごく良かったのでおまけの☆5。
・・・・・・あれ?もしかして私 表題作(1CP目)に関して全く触れてなかったりする?
いやいや1CP目もかなり良かったよ?!
とにかく絵柄が好きな方、本作読んでみてください、オススメ!
表紙イラストの窓辺で見つめあう二人が素敵だなと思ったのですが、カバー下はその続きになっていてうわぁ♪と喜んでしまいました。冒頭に「めばえる恋は」後編の表紙カラーも収録されています。見つめあう視線や醸し出す雰囲気がとにかく色っぽいです。
3作品中では「めばえる恋は」が一番好きなのですが(店長のタレ目具合が好み!)、閉店後のお店で抱き合った後、二人ともテーブルに突っ伏したまま椅子に座って朝まで寝ちゃってたのはどうかなとちょっと思いました。身体痛くない?(笑)
大学生(金持ち)×大学生(貧乏)
飲食店店長×執事
社会人×幼馴染
1作目の素直な攻めと、2作目の受けがだんだん恋を自覚していくところがとてもよかったです。
とても綺麗なのですが、表情があまり変わらない画風が合わず、残念でした。
表題作とそのスピンオフ作品、別の短編が収録された短編集。
「恋のはじめ」
「恋のつづき」
主人公は大学生の内藤。
長く続けているバイト先(レストラン)に、学内でも有名なお金持ちの息子・筒井が入ってくる…
…と始まります。
要は「格差恋愛」なんだけど、ぼんぼんの天然なずれっぷりととても素直な恋心が可愛らしいお話。
「めばえる恋は」
視点は、内藤と筒井のバイト先レストランの店長・岩成。
筒井の実家の「執事」・藤木との恋です。
藤木は超真面目で岩成の揺さぶりに大いに動揺するわけです。岩成は決してからかってるわけではないんだけど…
藤木は初恋にのめり込んでいる感じですね。
「遠く近く」
幼馴染もの。
引きこもり気味の陰キャ・ハルが一生懸命幼馴染の和輝に想いを伝えるお話。
短編なのであっさり両思いです。
「恋のゆく先」
同居を始めた筒井と内藤。
筒井は家族に内藤を恋人だと紹介したいと言い、実際そうします。
お屋敷の玄関に向かう2人。
あ〜…どうなるのかしら、心配。でも大丈夫な気もします。大丈夫だといいな。
相変わらず美しい表紙と口絵ですが、瞳にハイライトを意識して描き込んでいるのが悪目立ちして気になります。
せっかくのなまめかしい表情がもったいない。
加東さんの作品には浮き世離れというか世間ズレした人がよく登場します。
今作はレストランが舞台で『世間知らず』な御曹司×貧乏同級生、店長×御曹司の執事のふたつの話+幼なじみ再会話です。
【恋のはじめ・つづき】
表題作と続編。
大学でも金持ちと評判の筒井(攻)が苦学生:内藤(受)の働くレストランにバイトとして雇われます。
筒井が世間知らずを発揮しながらも何に対しても一生懸命に取り組む姿に内藤は好感を持ち、筒井も自分の面倒を見てくれる内藤に好意を抱きます。
しかし父親の会社の系列レストランに『社会勉強』としてバイトする筒井と両親を亡くし学費を工面するために節約生活を送る内藤とでは何もかもが違い、筒井の好意は内藤に戸惑いと引け目をもたらします。
好感と好意の僅かな違い。
それでも筒井は本人にその気はなくとも上から目線になっていることを悟れば家を出て内藤と同じ目線に並ぼうとする迷いのなさが潔い。
健気で行動力抜群で連れ戻しに来た執事にも毅然とした態度をとり、描き下ろしでは内藤にとって頼りがいのある『家族』へと成長しています。
畳に飛んだナニカを拭くという日常の1コマのアップがエロいw
疑いなく自分の意志通りに行動する子どものような筒井の素直さは気持ち良く、卑屈になりかけた内藤がほぐされていく過程も自然です。
【めばえる恋は】
筒井家の執事:藤木は『子離れ』されてしまっても筒井の様子が気になることから彼らが働く店の店長:岩成と連絡をとるようになります。
何気ない報告メールの往復で繋がりを深めていくふたり。
藤木さんが執事なのに世間慣れしてないのが気になりますが(笑)ウブなメガネがあられもなく乱れるのは美味しい!
【遠く近く】
幼なじみの和輝が就職で帰郷して、その成長ぶりにひきこもり気味の晴明は劣等感に悩みますが、ある行動に出る展開。
この作品だけ表題シリーズとは異なりますが、サラッと読めます。
短いサイクルで出版が続く加東作品。
今作はいつもの独特なテンポが薄い気がしますが、ここ最近の作品の中では一番好き。
筒井は内藤を護ろうと、藤木は筒井家の外で大切な人を見つけ、ひきこもり気味の子は動機はともかく外へ目を向ける…ささやかな成長記な気がしました。