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高久尚子さんの絵と雰囲気、雪代鞠絵さんの切ない系の話と大好きな2人のコラボはたまりませんな(;^ω^)
話の内容的には何度も泣かされそうな場面があり
こりゃまいったなと思うぐらいでした
でも1冊で終わってしまうにはおしい感じで、
もう少し心の葛藤を出してほしかったように思います
あとまわりの男子たちも幸せになってほしいですしw
受け様が殴られるシーンが何ともいえず 息をのむような苦しさで
それも最後の方でこの展開・・・おしい・・・もう少し欲しい!
最近ずっと心に残らない作品が続いていたので、あまり期待せずに読んだのですが(失礼)、久しぶりに胸にズンときたお話でした。
サスペンスなシーンもありドキドキしましたが、生来のんびり屋の裕のおかげで重くならずに読めました。
裕はただ流されて悪運が強いだけの人間ではなく、ちゃんと芯の通った強さを持ち合わせているおかげで幸運を手にしているのだと思いました。
久しぶりに続きを描いてほしい&続きが作れそうな作品だと思いますので、ぜひこのコンビで描いてほしいです。
よろしくお願いいたします。
[補足]心に残らない作品とは、こちらの先生方のではありません。他のいろいろな作品のことです。
構成がしっかりした小説の原案に、描写が上手な漫画家の絵がコラボすると、心情描写が細かく上手な作品に仕上がるので読みやすい、感動します。
原作は、雪代鞠絵さん。この作家の特徴は「ボーイズラブの王道的な世界を堪能させてくれる作家で、女性的で健気なタイプの受けが、不幸な境遇を乗り越えてハッピーエンドに至るというストーリーが多い。」と紹介頁に有りましたが、この作品は、全くその通りのあらすじでした。
パターン化しているメリットは、あらすじの予想をしやすいのと、はずれが無いこと。デメリットは、マンネリかな?
母子家庭になった裕君は、進学校に編入してきた転校生。
委員長が、裕君の勉強が遅れ勝ちなのを気にして面倒を見てくれていた。
委員長が原因不明の足痛で入院。お見舞いに行く裕君たちの横を、白い花束を抱えて涙を流している男性がすれ違う。
・・という冒頭。
▶白い百合について。
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白い百合がお見舞いに向かないと言われる訳は、西洋で死者への献花とされているから
ユリはイエス・キリストの復活の象徴/聖母マリアの純潔の象徴(マドンナリリー)
キリスト教式の葬式で祭壇の花となり、葬式の花というイメージを持たれるようになる。「死者からの生者への挨拶」
白百合を一本だけ贈る場合の花言葉は「死者へ捧げる花」
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花束から始まる物語で、死んだ恋人へ伝えられなかった想いで、心が淀んでいる年上の医師の心を浄化して暖めてあげたのは、死んだ恋人と正反対な性格の裕君でした。
百合の花言葉を知って花束を組んでいた花屋は、かつての恋敵に花の呪いを込めてたんですね。同じ人を愛していた花屋は、店そのものがその人、なので中々癒せないかも。
神。
大好きです年の差もの。
今回の受キャラ裕は、鈍くさい、落ちこぼれって言われてて
本人も凄くそれを気にしてるんだけど
本当はとても純粋で一生懸命で自分の事よりも相手のことを思う凄くいい子。
だけど天然入ってるし、デキる人間から見るとそれがたまにいイラッとくるのかな。
だけど逆にその一生懸命さに癒される人もいて。
今回の攻キャラとなる陣内ですが、過去に恋人をなくしてる。
その陣内の友人で花屋の友部って人がいるんだけど、陣内とともに心に傷を抱えてる。
亡くなった恋人のことが好きだった友部。
その恋人が亡くなったのが陣内のせいだと思ってる。
だから陣内が幸せになるのは赦せない。
なのに友人として続いてる…2人のバランスは、とても脆い。
そのバランスを崩したのが裕なわけですが
陣内が幸せになるのを許せない友部が裕に対して何かしらしてくるのは当然のこと。
直に陣内に対して行動をするよりも裕を傷つけた方が陣内も傷つく。
気持ちはわかるが卑怯だよね。
裕の方は裕の方で陣内を守ろうと必死になって、死ぬかもしれない行動をとろうとする。
それが余計に友部をイラつかせてしまう結果になってしまったわけだけど…
受けに感情移入して読んでた私にはとてもつらかったです。
でもそんな友部を許してしまえる裕は本当に凄い。
その後の友部と陣内は描かれてませんでしたが、
時間がかかるにしろ裕によって2人の関係は戻るんではないでしょうか。
そして最後に見せた陣内の裕に対しての執着の想いにちょっとゾクゾクっ(^^;)
どんな手を使ってでもっていう大人の狡さは私の萌vv
ネタバレなしで書きたいと思います。
高久さんは漫画家さんとしても、小説の挿し絵担当としても大好きです。
今回は雪代鞠絵さんの原作ということで、すごーく楽しみにしておりました。
高校生を書かれているのも、あとがきでもふれてありましたが久々で、嬉しさ倍増です。
受けは高校生の裕。
進学校では落ちこぼれ気味ですが、素直な優しい子です。
攻めは医者の陣内。
裕のクラスの委員長である高梨の主治医。
裕が高梨のお見舞いに行った際に出会ったのが陣内。
陣内とは病院の外で一度すれ違っており、花束を抱えた姿に、裕はその時のことがなぜか無性に気になって仕方なくて…といったお話です。
ツッコミどころは満載です。
展開速すぎでしょう!とか、走ってる時に花束書き忘れてるよ!とか、いつアドレス交換したの?とか。
でもそれをカバーしてしまったのが、「陣内先生、かっこよすぎー!」というわたしの心の雄叫びです(笑
一、二話は絵がちょっと崩れていたりしますが、三、四話が絵が安定していて、しかもペンが細めで美しいです。
ああ、出来ればこのクオリティで最終話も読みたかった…
ラスト近くは若干バイオレンス入っております。
痛い部分はやっぱり雪代さんの原作だな…と思いました(苦笑