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一つのマンションが繋がりになっている、オムニバス形式の作品。
表題作は、隣人がホモだと思っていたけど、なかなかいい人間で、気づけば食事を一緒にする仲になっていたノンケの話。
結果的に二人ともノンケだったので、あれ?じゃあいつ互いに好きになったんだ??と読んだあとに疑問に思ってしまいました。 家族愛か強い作品かなぁ。
そして2作目は、女装癖があり同じ職場のノンケに恋している話。
女装して一般男性からプロポーズされた主人公。でもそれを愚痴っている相手が本命で不毛の恋ですかが、案外トントン拍子で進みます。
女装が好きというよりも、女だったらあいつの隣にいられたのにという思いからの女装がズシンときます。
そして3作目、イジメた相手に弱みを握られやられる主人公。受か!!となりました(笑)
心の中では、好いていた相手なので、結果的にはハッピーエンドで、私はこの作品が一番好きかなぁ。
3作品が、少し繋がりがありそれを見つけるのも楽しかったです。
食べ物BLを求めていた頃に出会ったこの1冊が、初めて買った嶋二さんの作品でした。
「食べ物!食べ物!」と思って読んだので、初読のときは肩透かしを喰らいました。
同じマンションに住んでいる人たちが、いろんなところでつながっているオムニバス。
【隣の食卓】 萌
4年前に両親を亡くしてから、妹弟と3人で暮らしてきたリーマンの実。
そんな実一家の隣の部屋に越してきた欣朗(よしろう)は、玄関先で男と修羅場を繰り広げるような「ホモ」で…。
欣朗が変質者に遭った実の妹・藍を助けたことから、ごはんを食べに来る仲に。
でも肝心のごはんは吹き出しで見えなかったり、見えても食べ終わった大皿くらいなので、そこを期待してはいけません。
変質者騒動がメインで、実のオカンっぷりが発揮される場面はほぼなくて、なぜ絆されたのか分かりにくい上に、実と同じような体格の欣朗が、普通に痩せ型のJK・藍の制服を着られるというマジカルでミラクルなツッコミポイントも出てきます。
もう1話あったら、確実に萌えたかもしれません。
【世界で一番幸せな言葉】 萌2
高校時代の友人・緒方と再会してから、週1で飲みに行っている名波。
名波には緒方に言えない秘密が2つあって…。
好きだった相手と疎遠になって、数年後に再会っていうパターンは多いですが、そこにさらに女装趣味という秘密が加わるとより複雑ですね。
ただ完全に女性にしか見えない女装姿でも見抜く辺り、緒方もなかなか…。
こういう「どんなお前でもお前」という攻め、いいですよね。
途中、胸が千切れそうな切なさも味わえますよ。
ちなみに名波は前出の実の上の階の住人で、緒方は実の同僚でした。
【2人だけの国】 萌2
クラスメイトでゲイと噂される下雅意をいじめる栗生。
気になる子の気を引く方法が分からなくて、こっちを意識してくれないモヤモヤがいじめという形になってしまうパターンです。
ただこちらの作品、とても黒くて、このページの攻め受けを見た方や既読の方はもうご存知かと思いますが、そういうことなんです。
いじめてた方がそっちというパターンは、結構胸に来るものがありませんか?感動というのではなくて、「つらい」という意味で。
つらいなあと思いながら読み続けていくと、最後のページでつらさが全部昇華されます。
下雅意が実の下の階の住人で、実の妹・藍が2人の同級生というつながりでした。
描き下ろしはオールキャスト。
吹っ切れた栗生が潔くて萌えます。
食べ物目当てだとガッカリするけど、「食卓を一緒に囲む仲」=心を許している相手というのに気付くと萌え度が上がる1冊でした。
前から気になってたのがやっと読みました。
うーん。なんというかお話がみんな唐突で。ついてけない所もありました。
佐藤家の兄妹は全話に登場しますね。
なんかBLなので当然男性や男の子同士の恋愛なんですが、なんかエッチがむりやりそこへ持っていった感じで。
隣の食卓
もノンケ同士なのに抵抗感もなくいきなり?だし。ほのぼのハートフルにさせようとしたようなんですが…。
世界で一番幸せな言葉
も高校からの両片想いとは!でも全然最初そうは見えなくて。受けの片想いがようやく書かれて、そうなのかぁ切ないねえどうなるのかな?と思ってたら最後にいきなり実は攻めもずっとすきだったと。
いやいや、そんな様子あった?
二人だけの国
性的イジメはとても読むのが辛いのです。
受けは攻めに絡んでひどいことします。やり返されてるうちに心境の変化が?
まさかのハッピーエンドとは!
そしてそっちが受け?
この作品が一番印象に残りました。
1つのマンションの住人をオムニバスで描いた作品ですね。
この本の真髄は、表題作ではないと思いました。
下雅意×栗生の話が痛くて切なくてイイのです。
下剋上・執着・ヤンデレ好きは読むべし。