さよなら、先生。

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表題作未完成

瀬名櫂人,17歳,親の離婚騒動で心が不安定な高校生
阿南珪,27歳,瀬名に興味を持たれる英語教師

同時収録作品young swallow

瀬名櫂人
阿南珪

同時収録作品さなぎ

瀬名櫂人
阿南珪

その他の収録作品

  • young swallow
  • さなぎ

あらすじ

教師の阿南が男とキスをするのを見た高校生の瀬名は、学校とは違う艶めいた表情を見せる彼に興味を持つ。
素っ気なくあしらわれても阿南の傍は居心地良く、瀬名は彼の部屋に通うようになる。
そして自覚した恋心。
がむしゃらに迫り阿南を抱くことはできたが、その心を手に入れたとは思えなかった。
「俺のこと好き?」懇願するような瀬名の問いに、いつも阿南の答えはなくて……。

文庫未収録の『Young Swallow』と書き下ろし『さなぎ』を加えた待望の新装版!!

作品情報

作品名
未完成
著者
凪良ゆう 
イラスト
草間さかえ 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
発売日
ISBN
9784829625675
4.3

(337)

(225)

萌々

(64)

(13)

中立

(14)

趣味じゃない

(21)

レビュー数
44
得点
1434
評価数
337
平均
4.3 / 5
神率
66.8%

レビュー投稿数44

生徒×先生の決定版かもしれない!!

数多くの生徒×先生ものがあると思いますが
これはもう…なんというか、
若さと愚かさと健気さがなんともうまく絡み合っていて、
素晴らしかったです!!!

付き合う女はとっかえひっかえで
誰も本気で好きになった事がない瀬名は
好きだから一緒にいたいとか
今すぐ会いたい衝動とかすべてわからず
仲間とも本音で話せないような学生生活でした。
両親の不仲って、いくら高校生でもしんどいというのに
サラッと付き合った女の子がそれをペラペラしゃべるとか…
本当に神経を疑いますわ。

自分勝手で思いやりを感じられない嫌な男が先生の性癖を偶然知り、
からかおうとしたら逆にやりこめられてしまう。
不愉快なのに先生の綺麗さと色気を意識して、
初めは意地でちょっかいを出していたのにいつしか本気に…。

先生の部屋へ出入りするようになって
近づけたかと思っても、生徒と先生の関係は崩せなくてもどかしい気持ち、
先生と関係のある男・大河内に嫉妬して敵わない悔しさ、
“男同士だから”“生徒と先生だから”
誰にも知られてはいけない事、
先生に彼氏だと認めてもらえない事、
全てが思い通りにいかなくて
先生だけいてくれたらそれでいいと思うのが若さです。


先生はただ同情で流されるままに体を繋げたわけじゃないし
しっかり自分を持っていて、
易々と体も心も受け渡したりしない。
そこに瀬名がのめり込む気持ちがとてもよくわかりました。
瀬名に、今だけの気持ちで突っ走ってはいけない、
お前には将来があるんだと説く姿は
さすが先生だな、というか…。
きっと先生だって本音じゃ瀬名が好きでたまらなくなってしまったというのに
大人だから、先生だからしなくてはいけない決断に
胸が痛みまくりでした!!!


「先生の髪を誰にも触られたくない」と思って
転校し、大学へ行かず美容師になることを目ざして
地道に頑張る姿…偉いよ……。
先生に差出人を書かずに働いている美容室のハガキを送るとか
なんか、健気!!!
先生本人が来てくれたわけではなかったけど、
それがきっかけで……再会できるようになるなんて!!!
もう勢いづいて読んでしまいました。
終わって欲しくない気持ちと
でも早く幸せな二人が読みたい気持ちがせめぎ合いましたw
後半の先生のちょいデレの破壊力ときたら!!!
瀬名も私も撃沈……w

先生に言われた、当時の数々の言葉が働いた事で胸に染みて、
「自分の傍らに阿南はいない。でも生活の全てに阿南がいる」
先生に会えなくても先生のことばかり考えるとか切なかった…。

会えても簡単に「今も好きだ!」「俺もだよ!」じゃなくて
それぞれの離れた5年という時間、自分だけの気持ちじゃいけない抑制と
それでも後悔はしたくないという展開に地団駄踏みたくなりました。
お互いまだ好きなのに───!!とw


ベタ甘々なその後を期待していたのですが
瀬名の大人になった姿がたまらなかったです!!!
予定が狂って楽しみにしていた旅行が
先生の生徒のトラブルでキャンセルになっても
「先生はそうだろうなって思ってたから」とか、
「一緒にいられるだけでいいんだ」とか
いい男になったもんだよ(泣)

でも先生はあまりにも違うその言動に戸惑って
そして時々高校の時のように拗ねたりする姿をみて
ちょっと安心してつい笑ってしまうなんて、カワイイ…。
瀬名にはまだ違う道だってあるのに、って思うのは当然だし
それでも瀬名が二人で生きていく方法をきちんと考えていたのが
愛ってすごいな…と思わされました。

草間さんのイラストの相乗効果でとても面白かったです!!!!
瀬名はかっこかわいいし、先生はセクスィー可愛いし(??)
改めて出版して下さって本当に感謝してます!!!
徐々にワンコっぽくなっていく瀬名も良かったですが
やはり高校時代の不甲斐ない自分に嫌気がさして
悩みまくるのが良かったです!
先生も大人の顔をちゃんと取り繕っているくせに
本当はしっかり好きだったっていうのが…ぎゅーん!!

ええい、神です!!!!!

19

さよなら、先生。

◆あらすじ◆

主人公は、17歳の高校生・瀬名櫂人(せな かいと)。
両親の不和で家庭崩壊、家に居場所をなくした瀬名は、大勢いるはずの友人たちにも悩みを打ち明けられず、自分を受け止めてくれる英語教師・阿南珪(あなん けい 27歳)のマンションを頻繁に訪ねるようになります。
やがて、ゲイである阿南に惹かれ始め、半ば強引に阿南と関係を持ちますが、恋人という関係を求める瀬名に、阿南は答えないまま。
近づきすぎては傷つけあう二人の関係の行方は――
自分の未熟さに気付きつつも大人になれない瀬名と、教師としての理性と一人の人間としての感情の間で揺れる阿南の、切ないラブストーリーです。

◆レビュー◆

読みはじめて驚いたのですが、表紙のイメージよりもかなり濃厚な読み味なんですね。
当初は白泉社から花丸文庫blackレーベルで出版されていた作品の新装版と知り、とても納得です。
ただ、エロ濃厚な一方で濡れ場以外の心理描写も細やかで、変な表現かもしれませんが、濡れ場を抜いてもセンシティブ作品として成立しそう。
新装版の表紙は、この作品のそういう一面を前に出した雰囲気。素敵です。

教師と生徒の禁断愛もの。
ただ、番外編を除き全て攻めの瀬名視点で書かれているため、「禁断愛」の部分を煽る感じではなく、未熟であるが故に愛すれば愛するほど自分も相手も傷つけてしまう瀬名のやるせない思いが切々と伝わってくる内容になっています。
教師である阿南の側も、教師と生徒という関係でいる時には瀬名を受け止める余裕を持っていたものが、その関係を逸脱してしまうと、次第に自分の感情をコントロールできなくなり、苦しみます。しかし、瀬名は未熟でそれを受け止められず、阿南を大切にしたいのに、どうしていいのかわからない・・・切ない。切ないです。

瀬名の眼を通して見る阿南がまた、とても魅力的で。
学校では生徒たちに慕われ、信頼されている阿南ですが、プライベートでは、大学時代からの恋人・大河内との関係を、大河内が結婚した今も引きずっていて…彼もまた心に苦しみを抱えていそうです。
でも作中ではそこに立ち入らず、ふんわりと匂わせる程度。それが余計に阿南をミステリアスで艶めかしい存在に見せている気がします。

瀬名に「口でして」とせがまれて、
「おまえ、俺にフ○ラさせようっていうのか」
と拒絶するかに見えた阿南が、おもむろにひざまずいてご奉仕!!な場面がイイ。
飲みほして舌を出し、「とびきり上等な娼婦みたいな笑み」で笑ってみせる阿南。
男性に使う形容ではないかもしれませんが、なんてコケティッシュ!その上、危なげで、男なのに儚げで。
高校生の瀬名も未熟で不安定なのですが、教師である阿南もまた、いつも教師の顔ではいられない男。
実は瀬名以上に苦しんでいる阿南の姿が、とても人間臭く、魅惑的に描写されていて、気が付くと瀬名に目線を重ねて阿南に思い入れている自分がいました。
阿南のイメージには草間さんの絵がピッタリな気がします。でも、挿絵の阿南よりも個人的には「イロメ」の白川先生のイメージかな。

帯のコピーは、「さよなら、先生。」。
教師と生徒という関係が二人に別れをもたらし、そして、教師と生徒でなくなった時、また新たな関係が始まる――というこの作品を一言に凝縮したこの言葉が、心に響きました。
番外編「さなぎ」で、すっかりオトナの男に成長した瀬名に、阿南が寄りかかる姿がほほえましい。
ラストは、新たな意味での「先生との決別」で終わっています。

14

こぐーまん

突然コメント失礼します。すごい共感できるレビューです〜。
阿南先生の過去を匂わす程度にとどめているからこその魅力、ほんとにそう思います!瀬名のせいなのか阿南が好きすぎてツラいので、yoshiaki様のレビューを読んでまた萌えました!^ ^
こういうミステリアス受けを攻め視点で読める小説にまた出会いたいです。

ガラスの破片

旧い版(未読です)にドラマCD収録の「young swallow」と書き下ろしの「さなぎ」、二本のSSが新たに加えられたこの作品。
もの凄くハラハラしながら初読を終えました。

滅茶苦茶な家庭環境に疲弊して、上っ面だけの交友関係に虚しさばかり募らせていた高校生・瀬名は教師である阿南が差し伸べてくれた手に救われます。
冷たく鋭く、綺麗なナイフみたいなのに生徒を放っておけない優しい阿南。欝屈した世界に差した唯一の光に、瀬名はどんどんのめり込み一途な想いを募らせて暴走していくのですが――。

この瀬名が、見ていてとんでもなく危なっかしい。反面それがこの作品の一番の魅力です。
高校生という半端な年頃特有の脆さと鋭さ、繊細で傲慢で、自分の力ではどうしようもない閉塞に苦しみながら一途に阿南を想う。この「高校生」というものの描写がとても巧くて、始めから引き込まれました。
複雑な家庭環境もあるのか、若さゆえに暴走しようと基本的に瀬名は聡い子供です。生徒と教師という関係、十歳も年下の自分がまともに相手にされないのはちゃんと弁えていて、それでもたがが外れて空回りし、自分を抑えきれずに八つ当たってしまう。そこですぐに反省して落ち込むから、読んでいてますます痛々しく思うのです。
何というか――阿南にしてみれば、尖ったガラスが自分に向かって凄いスピードで飛んでくるようなものではないでしょうか。当たれば自分も血が出て痛いし、ガラスは簡単に割れ砕けてしまう。私なら背中向けて必死こいて逃げますね(笑……痛いのは嫌だしガラスが粉々に砕けるのなんて絶対に見たくない。
それに向き合って、ボロボロになりながらも受けとめようとした阿南は本当にすごいなぁ…と。

ただ、瀬名の危うさから目が離せず振り回されっぱなしだったので、阿南の心情がいまいち追いきれなかったのが残念です。強い人が最後の最後追い詰められて弱さを露呈する、なんて大好物なんですが――とりあえずこのレビュー書き終わったら落ち着いて再読するつもりです。
…しかし阿南先生、瀬名の危なっかしさにハラハラドキドキしすぎて吊り橋効果で好きになっちゃったんでは……と思わなくもなかったり(笑


さてこの作品もそうですが、凪良さんのお話は再会ものが多い気がします。
真っ直ぐで盲目的な熱情だけではやっぱり上手くは行かなくて、一度決別して距離をとってから再び関係を築いてゆく。それは離れている間にお互いが、或いは片方が一回り成長したからこそ可能なのだし、その成長にも相手が強く影響を及ぼしている。
瀬名も阿南と離れ社会人としてのより広い視野を得て、もう無力な子供ではなくなったからこそ再び阿南に出会えたのではないかな、と。そして理想的な年下攻めとしてカムバック!← 進化した瀬名は後日談、阿南視点のSSで堪能させていただきました。
「決別、再会」というプロセスを経ることで、はじめの盲目的で閉鎖的な勢いは無くなります。それでも強い想いはちゃんと残って、地に足のついた関係を再構築することができる――視野狭窄に陥りがちなBLにあって、その誠実さが良いなぁ…と思うのです。

12

大人になるということ

きっといつか新装版がと気長にまっておりましたら出ました!
ありがとうございます。

生徒と先生の関係から始まるこの話は、子供と大人の歳の差を的確に表現した話であり、主人公の立場や考え方や態度がグザリと胸をついてきます。
題名の「未完成」とは、まだ成熟していない年下の男子の事かとおもいきや、もちろん彼はそうであるのだが、本編のラストから後日談である番外や書きおろしのエピソードを見るにつけ、人が、恋愛というもの自体が、そうではないのか?と思わせる実にナイスな題名なのだとしみじみ思うのでした。


両親が離婚寸前の不仲の家庭にある高校生の主人公瀬名が、むしゃくしゃした気分で訪れたクラブで偶然目にしたのは英語教師の阿南。
たまたまその夜はゲイナイトであり、瀬名はその気持ちの矛先を阿南にちょっかいをかけることで晴らそうとするのだが、大人な態度でやり過ごされてしまう。
後日、学校で見た阿南は瀬名を見ても平然とした態度でおり、瀬名はその阿南が気にかかり絡むのだが、家庭のいたたまれなさに彼の家へ訪れるようになる。


瀬名は彼女にこと欠かず、とっかえひっかえ。
いつもつるむ友人たちがいるのだが、彼等では瀬名の抱える寂しさは埋められなかった。
彼は話を聞いてくれる人が欲しかったのだとは思うが、友人たちでは彼の欲しい答えは与えてくれない。
では、どうして阿南なのか?
瀬名は自分を子供扱いしてくれる大人が欲しかったのだと思う。
両親は自分の事だけしか考えてないと言っている。
阿南は邪魔だ帰れと言いながらも、教師であるから完全に無碍にはしないし、しても瀬名がくらいついてくるから放っておけない。
興味と感心から自分に居心地のよい場所を与えてくれる存在となり、それはいつか独占欲に発展し。。。
阿南は完全にほだされた人となるのだろう。
いけないと思いながら瀬名を受け入れ、ほだされていく気持ちを大人の態度で隠して。
のめり込む瀬名に諭す阿南のその差が実に子供と大人なのです。

結局、彼等には別れがあるのですがその後というのがとても重要でした。

距離を置いて、年月を経て、少年が大人へと変化していく時、改めて感じる阿南の言っていた言葉の正しさ。
想いはずっとずっと変わらずいつまでも愛しい存在であり続けるのは、阿南と過ごした時間に彼が言った言葉が現実となって実感できるからこそ、彼の成長という変化を垣間見ることができるのです。

ですので、CDのブックレットにあったという短編と、書きおろしの【さなぎ】はそれを裏付ける確実なモノとして、とても重要なエピソードなのだと思います。

最初は瀬名が子供でした。
セックスの最中も大人と子供の差を感じさせながらもいつしかそれが同等を見せるようになり、しかしシラフの時はやはり大人と子供で。
そして再会後、その二人の子供と大人のラインは曲線を描きながらゆったりと波をうって交わる箇所がふえるのです。
それが瀬名の成長であり、阿南もまた年齢は大人でも恋している以上老成した大人ではないという部分を見せるのです。

瀬名と阿南の別れのシーン、再会のシーン、更には書き下ろしに至るまで、何だか後半は涙があふれてとまりませんでした。
執着ワンコとツンデレ教師。
阿南はツンデレですが、口調はじめ精一杯男前な部分を見せていたような気もします。
彼は一本筋の通った男なのか?

本当は阿南が既婚で子供もある友人とセフレの関係もあるとか、彼についての謎がとても多いので、ちょっぴり彼について何かあってくれてもいいのかな?と思わなくもないのですが、
自分にとって、願うべき大人と子供の恋愛の形が描かれたまさに望む話であったことから、この評価なのです。

11

too young to love

何故これを今まで読まずにいたのか?と自分に問いたいような
今さらながらに出会った名作だった。

        *     *     *

高校2年、瀬名は多くの鬱屈を抱えた17歳の夏を過ごしていた。
両親の不仲問題、居場所のない家、揺れる足許と見えない未来。
そんな全てから逃げるように、刹那的に仲間とつるみ、
来る物拒まずで女の子と付き合う。
でも、本当は自分が何が好きなのか、何を求めているのも分からず
本音を晒す事もなく、日々の埋め草のように笑い遊ぶ日々。

通う高校のまだ27歳の英語教師・阿南。
ゲイナイトであることを知らずに入ったバーでの、偶然の出会いは最悪。
しかし、瀬名は阿南に素っ気無くあしらわれることによって
彼に興味を抱き、やがて今まで出会った誰とも違う彼に、
強く惹かれ求めるようになっていく。

ティーンエイジャー特有の、傲慢で脆くて純粋で一途な青さが
余す事なく描き出される。
大人の男を相手に、背伸びしたり甘えたりする子どもっぽさや、
底が浅くてみっともなくて、行き先のないエネルギーを持て余した様。
でも何も持たないだけに、その恋は愚かしい程に真っすぐに暴走して行く。

そして……
大人として教師として冷静にに振る舞いながらも阿南は……

そのままでは自らを破壊するしかないような恋の結末、
結ばれる訳にはいかない結ばれなかった二人が
その後どうなったのか……
『雨降りvega』でもそうだったが、最後の最後に切ったと思った糸が
実は深いところで繋がっていた……という展開があり
出来過ぎと穿つ思いを越えて、深く感動させられるのは
断腸の想いでの別れとその後の時間があるからこそだろう。

短編2編は、どちらもその後の二人が阿南視点で描かれている。
しみじみと瀬名の成長ぶりが感じられて、ジンワリとする。

これら幸せになってからの穏やかな阿南視点の影に見える
それまでの阿南の孤独。
当初、瀬名からみたらどうやったって敵わない大人に見えた彼も
まだ30にも満たない若者だ。
友達もいるし、真っ当な職もある、
その上、真面目そうな表の裏に匂い立つ色気もある、魅力的な男。
でも、彼はマイノリティであることでどれだけ傷つき
そして見切って生きてきたんだろうか。
それを思うと、彼の掴んだこの幸せが
これからも続いていくことを心から願わずにはいられない。

11

この作品が収納されている本棚

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