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高校生カップルのお話。年下、下級生攻め。
深窓の令嬢のようと思った(思ってた)先輩とつきあうことになった抱井(かかい)。
あらすじを読んでくださいーーまあ、あらすじのとおりっちゃそうなんですが、
美麗な先輩の女王受けじゃないです(自分があらすじでそういうの想像してた;)。
古典的学園もののエッセンスをいれつつ、同時にそれを逆手にとったような展開をします。全体にかわいいお話です。
本当はネタバレを見ないで読むのがいいと思うんです。たあいのないお話っちゃそうなんですけど、それでも そのほうがたのしめるかと。
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↓ネタバレ
人恋しいしい、セックスは気持ちいいこと、だからしたい、っていう。
受けの先輩:雪野はそれをストレートに言ってしまうし、してしまうだけで。
本性は汚部屋に住む天然ちゃんなわけだけど…どうにも憎めない子です。
古典的な学園もの風な文章でお話がはじまるので、あれ?あれあれーっと読まされてしまいます。主人公自身といっしょに、どこにつれてかれるのーって巻き込まれてゆくかんじ。主人公が隠れた自分を発見してゆくのが楽しい。バカよね、男の子って。
途中、先が読めるのですが
でもなんか、かわいい子たちvと思ってしまった。
読後感も良い作品なので、気が滅入ったときなどにも良いかも。
ムリヤリっぽい箇所があるのですが…主人公は後悔するので許してあげてー。
でも地雷な場合、どうなんだろ?ダメなひとはこれでもだめかなあ…。
挿画、合ってるとおもうけど、逆に?古典的な美麗な絵でも面白かったかも。
あまり絵のイメージにとらわれずに読めました。
砂原さんは必ず新作買いする作家さんの一人ですが、最近の作品の中では一番好きです。やはり受けが性格・境遇などちょっと痛々しい子の話は面白いです。色んなすれ違いや誤解があって、でもそれが解けた時のえっちの盛り上がりが素敵です。コメディーと切ないシーンのバランスが良かったです。
あと受け様が料理はできるけど片づけや掃除はとっても苦手という設定が新鮮でした。BLの受け様って料理はもちろんその他の家事も完璧でどこのカリスマ主婦(死語?)って感じの人が多いので。ちょっと親近感持てます。
次は20代とかアラサーとかの大人カップルの砂原作品も読みたいなあと思います。
コミカル系の方の砂原作品です。
相変わらず、言葉選びが絶妙で始めからニヤニヤさせられます。
最近めっきり少なくなった高校生同士を、砂原さんが書いてくださって嬉しかったです。
攻めの抱井は男子高の二年生。
共学ならモテたであろう容姿でありますが、中身は草食系で常識的な人間。
図書室の麗人とも言うべき雪野を、女神のように崇め、そして結局眺めるだけ。
受けの雪野は、色白で繊細な顔立ちで、それにあった華奢な体躯の高校三年生。
親の再婚で、アパートでの一人暮らし。
バイトまでの時間つぶしに使う図書室で、まさかあんなラブレターをもらうとは考えてもみなかったはず。
雑誌掲載のページ数(本編は150ページほどしかありません)のせいか、しょっぱなからもう抱井の方は雪野に恋しています。
そして抱井の悪友・益本の策略でトントンと進む(苦笑
しかし、抱井は頭の中で勝手に雪野像を作っちゃってたんですよね。
若いですねー(笑
まあ、雪野自体もここまで読むだけですとかなりイケイケで、抱井が引いちゃうのもわからなくもない。
自分とはやっぱりあわなかったと別れようとしたところで、益本の興味本位の助言で、つきあいを続行させる抱井。
そんな抱井のために、変わってはいるけれど雪野が一所懸命で可愛い。
特にピンクの色鉛筆が!
これはぜひ、読んで確かめてください。
そして、想像力過多の抱井のグルグル具合も面白い。
まあ、よくもこれだけ…と呆れるくらいの妄想。
益本のキャラもいい味出していましたね。
彼の『女房の浮気が発覚した亭主』発言は名言でした。
でも、高校生が女房って…古くないですか?(苦笑
本編は攻め視点、書き下ろしは攻めと受けの視点が切り替わって進みます。
雪野の視点で書かれた部分があるせいか、書き下ろしの方がド天然ぶりが炸裂しておりました。
ラスト、長年のある意味で片思いのような関係を一歩進めることができたのは、抱井のおかげでしたね。
テンポ良くサクサクすすみます。
最初の攻めの妄想と独白が面白くてたまりません!
どんだけ夢見てたのか、そして夢敗れるまで40ページ足らず(笑)いやぁ、でも汚部屋といきなりのHは夢見てなくてもひいちゃいますよねぇ。
それに対しての友人のプランクトンを食べるジンベイザメ発言は新しい草食系の例えで面白い!いや、ジンベイザメ魚食べるし(笑)
受けも天然すぎて、イマイチ噛み合わない会話がいいです。それに最後まで振り回される攻めは、やっぱりジンベイザメかも?w
この作家さんのストーリーは独自の雰囲気と甘さがありながらエロもある。
ほんわかした雰囲気があるのにエロも感じる作品って意外に少ない気がするので
とてもバランスの良い作品で最後まで楽しめました。
お世話好きならたまらない受けの千星は見た目は天使様かと思うくらい清楚で綺麗、
しかしその実態は鈍いし天然だしズボラだし、攻めの優と付き合うようになるまでは
性的な道徳心が薄いビッチ系で見た目とのギャップありすぎも魅力です。
攻めの優は男っぽい外見の普通に男前さんで、見た目肉食系なのに実は保守的な
一面も垣間見えるタイプで千星に迫られ上げ膳のはずが及び腰で逃げてしまう展開は
乙女の貞操の危機みたいで面白かったですね。
優の見てるだけで満足な片想いから友人のいたずら延長みたいな本人内緒の告白で
いつの間にか千星に自分名義でラブレターが送られていて、まさかのOKを貰う。
心の準備も出来ないままに付き合うことになる戸惑いと千星のギャップに
お年頃の揺れ動く気持ちが手に取るように感じられてドキドキハラハラしちゃいます。
千星の貞操観念の薄さの原因がかなりのファザコンでさみしがり屋で人肌が恋しい
そんなどこか幼い日の満たされなかった切ない気持ちもにじみ出ている気がするし、
まるでスタートがお見合いから始めましたみたいな二人がいつの間にか胸キュンする恋を
している展開はとても甘くて楽しかったです。