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官能小説家シリーズ9作目、まさかこんな風に続編が出るとは思っていなかったので
かなり嬉しいし、近衛×若葉と龍×紅葉の恋人としての暮らしと言うよりどこか
夫婦的な落ち着いた信頼関係を感じさせるような続編になってる気がします。
個人的にはかなり面白い、それぞれのカプが日々の中で持ち上がった問題を双方のカプが
それぞれ乗り越え、成長している。
近衛×若葉の二人は同居しながら、プライベートと仕事を上手に折り合いながら
それぞれが無理に相手に合わせることなくそれでも寄り添っている大人カプ。
若葉の上司で官能小説大好き編集長が引き抜きで他所へ移ることになり、
編集長に若葉が一緒に行かないかと打診される話です。
前の二人なら若葉は近衛から離れたくない、近衛は手放したくない、相手に執着し
束縛しなんてことになっていたと思うのに、今回の出来事で何があっても二人の絆が
揺らぐことなく相手の生き方を尊重できる流れでしたね。
切なくて苦しい恋から穏やかな愛情になったように感じて素敵でした。
龍×紅葉カプは、まだまだ若さで暴走しがちな雰囲気はあるものの、
こちらの二人もやはり強い絆を感じます。
喧嘩しても仲直りが出来る、龍の怒る態度が頑固オヤジみたいで面白いし、
若葉は良妻賢母ぶりを発揮しているようでした。
そしてトラブルは龍の身に降りかかる、インストラクターで働く龍がセクハラで
訴えられる寸前でそのことを二人で乗り越えていきますが、
互いに相手を守りたいと思う気持ちが強く感じられる展開になっています。
若葉の成長がかなり目を引くものがありましたね、相手を信じ守る。
龍が怒ると解っていても愛されるだけで満足さず溢れんばかりの愛を注ぐ。
戦う紅葉は天然ぽいけれど素敵です。
こんな風にそれぞれのキャラのその後を短編的に読めるのはとても嬉しいですね。
全て書き下ろしで思った以上に楽しめて得した気分です。=