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表題作神々の婚淫

玉藻,離島の神社の禰宜
棚原朔弥,民俗学を研究している大学院生

あらすじ

大学院生の朔弥は論文制作のためある島の秘祭を調べに行くが、その神社で「神」と祀られ監禁されてしまう!
祭は神が女役となり「雄」を受け入れる性交の儀式。そのため世話人として現れた精悍な容姿の神官・玉藻による禁断の調教が始まる。
毎夜淫らな性具で後ろを拡げられ朝まで犯され続ける屈辱。どんなに抵抗しても玉藻の巧みな手管で弄られ昂ぶらされ、朔弥の身体は官能と快楽に支配されていく。しだいに彼の指の熱さに調教以上の想いを抱き始め…!

作品情報

作品名
神々の婚淫
著者
砂床あい 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイSLASHノベルズ
発売日
ISBN
9784799715062
3.3

(33)

(6)

萌々

(10)

(9)

中立

(4)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
7
得点
101
評価数
33
平均
3.3 / 5
神率
18.2%

レビュー投稿数7

下ごしらえ萌え

ネタバレあります。

民俗的なお話好きと初物信仰に惹かれて読みました。
狭い世界での数日間が、じっくりねっとり描かれていて、特に前半の仕込みの描写が秀逸でした。

神事までの2週間、毎晩丁寧じっくり下ごしらえが続きます。
段階的な穴調教なので、段階が進む度にプチ初物感があるのが良いです。
また毎晩の穴調教で心もほだされていく受けが、下ごしらえ担当の攻めの擬似行為を、まるで本番かのように感じて高まるところもあり、クライマックスに向けたテンションのあげ方が行き届いています。
本番は衆人監視のもと、セックスドラッグ服用でガッツリ数時間。体位も多彩で熱感高い。この状況で役目を果たすせる攻めの雄度半端ないです。

初夜までを引き延ばしてねちっこく楽しみたい欲がとても満たされました。

1

No Title

奈良千春先生の描かれる朔弥と玉藻の妖艶なエロス、和装と提灯、そそります。
結合部分がはっきりかかれているわけではないのに立ち上る色香。
お話は、離れ小島の古くからある祭が舞台。オカルトが少々入ってゾッとする箇所もあるけど、儀式の生け贄的なのはすごく好み。
開いてすぐの挿絵で、マレビト役は玉藻ってわかってたからそこは安心して読めたのですが、
禰宜の玉藻がどこでどうマレビトになるのか、ずっと悶々としながら読みました。
もっと掘り下げてほしかった部分もあるけど、ハッピーエンドだし文句はありません♡♡

0

ジャケ買いしました

もともと購入予定じゃなかったのですが、本屋で見て衝動的にジャケ買いしました。
砂床先生の作品は「一途な夜」シリーズと「情愛と不埒のトリム」シリーズしか読んだことがなかったのですが、それらのシリーズとは全然違いました。
現代日本のお話なのですが、閉鎖的な島の秘密の祭りの話なので、儀式とか、神様とか、オカルト色が強かったです。
笑いや、ハートウォーミングな要素が全くありません。
ドロドロとした閉鎖的な空間の中で、段々謎が解き明かされて行く感じが個人的には好みでした!
あとがきで作者さんも書いていたのですが、回収しきっていない伏線があり、一応完結しているのですが謎が残されている部分が幾つかあり。
ぜひ続きを読みたいです!

Hは調教系です。痛々しい方じゃなく、じっくり仕込む系です(笑)

7

身を持って知る古き因習とルーツ

サスペンス要素があるオカルト風味の作品で受けになる民俗学を研究している朔弥が
修士論文作成の題材に選んだ古き因習と秘祭が残る島で好奇心は猫をも殺すと言うような
雰囲気で思いがけず捨て子だった自分のルーツと古き島に脈々と受け継がれている
忌まわしき因習を知り、実体験までしてしまいながらその島で海神と祀られ、
その神を秘祭まで世話を一手に引き受けることになった攻めの玉藻とのサスペンスラブ。

オカルト風味だけれど、一昔前には数多く残っていたのであろう日本の古き因習を
まるで島がオカルト集団に感じる内容で実際内容は違えど人柱や生贄などは
現実にあっただろうと思うと現代社会に生まれたことを密かに感謝したくなります。

島の秘密が外部に漏れないようにしている秘策には想像しただけでホラーそのもの
この1冊でホラー映画が出来上がると思います。
主人公たちの絡みは後半の秘祭がメインで、その祭りの為に朔弥が玉藻によって
肛接が出来るように拡張というなの調教をされながら進む話でした。
ホラーも大好きなのでかなり楽しめました。

5

続編希望です

奈良さんの素敵な表紙に、「離島の、その地ならではの秘祭」という設定が非常に好きなので購入してみました。内容はすでに書いてくださっているので感想を。

惜しい!
というのが読後の正直な感想です。

『よそ者(というと語弊もありますが)からは全く理解できない、土着信仰』のため、そこで神と祀られ、その土地の繁栄のために「マレビト」と衆前で性行為をしなくてはならない。

なんというか、既視感のある設定ではありますが、受けの朔弥の特殊な成育環境や外見によるコンプレックスから、自分の身を削っても良い論文を書き身を立てたいという彼の思いは理解できたし、攻めの玉藻の、神官としての立場と朔弥への想いの葛藤も良かった。

ただ後半の『やっつけ感』が非常に残念だったというか…。
朔弥の赤くなる瞳の謎。
親との離別の真相。
玉藻の、複雑そうな家庭環境。そしてナイスな刺青。

前半で出てくる謎の回収の仕方がざっくりしすぎていて、あっさりと終わらせてしまっていて何ともあっけない。設定自体はとても好みなこともあって、がっかり感が半端なかった。
朔弥が玉藻によって逃がされた、そこで一旦終わらせて、次巻へと持ち越して謎をじっくり解明させた方が良かったんじゃないのかな、とか思ったりしました。
最後の、玉藻が朔弥の前に現れたあのシーンは何ともご都合主義すぎて…。

あとがきで「使い切れていない設定や伏線があるので…」と書かれていらっしゃるので、ぜひともそのあたりを解明する解決編を出していただきたいなと思いました。

個人的な好みのあることではありますが、奈良さんの挿絵はとても好きですねえ。なんていうか、奈良さんにしか描けない世界観、が確立している気がします。
特に表紙がとても好き。
玉藻の神官姿は非常に麗しいし、朔弥の、色素欠損ゆえの色の薄い肌に赤い着物が映えて非常にエロティックでした。

3

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