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表題作ゴロウジロ!

ゴロウ(飛鳥ゴロウ)
ジロの家の居候でニート
ジロ(次郎丸はじめ)
26歳、会社員

その他の収録作品

  • 旅の話・1・2・3・4(描き下ろし)
  • あとがき
  • おまけ漫画

あらすじ

とあるきっかけでジロウさんのうちに住み着いたゴロウさん。
お人好しで優しくてしっかり者だけどちょっと天然なちっちゃいサラリーマンのジロウさん。
イケメンだけど歯磨きをしない面倒くさがりでのんびり王子のゴロウさん。
凸凹な2人のほのぼの癒し同居生活は、小さな幸せとやさしさと、2人でいる楽しさと寂しさ、好きな人を大切にする思いやりをそっと教えてくれます。

ケータイサイト『リブレ+モバイル』で人気連載されていた携帯用コミックが大量描き下ろしを加えて待望のコミックス化!

作品情報

作品名
ゴロウジロ!
著者
糸井のぞ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
シトロンコミックス
発売日
ISBN
9784799715611
4.4

(45)

(25)

萌々

(14)

(6)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
15
得点
199
評価数
45
平均
4.4 / 5
神率
55.6%

レビュー投稿数15

何でもない毎日が積み重なって

ほのぼのして、優しい気持ちになれて、自分も少し優しくなろうと思える。
大好きな作品です。

2人で暮らしているジロさんとゴロウさん。
最初はどうして2人が一緒に暮らしているのか、2人の関係も何も分からない日常の一コマ切り取った場面から始まります。
読み進めていくうちに、2人の出会いや一緒に住み始めた頃のことが分かってくるというスタイル。

最初の話から心を鷲掴みにされているので、事情が分かれば分かるほど、「好き」が増していきます。
大福のようなぽちゃっとした楕円形の顔に、これまたぽちゃぽちゃした小さな体のジロさんは、クレヨンし◯ちゃんとドラえ◯んを足して2で割ったような、もしくはちびっこ忍者がわんさか出てくるアニメにしんべ◯そのもののようなマスコット的可愛さ。
それに対してゴロウさんはすらっとした長身にふわふわの長い髪。そばかすなんて気にしない女の子を美青年にしたようなイメージです。

外見から正反対。
性格も、ちょっと細かいところのあるジロさんと、おおらかすぎるゴロウさんは大違い。
つまらないことでケンカをすることもあるけど、基本的にいつも笑い合ってます。
見た目的にはどこにでもいる2人とは言い難いけれど、暮らしぶりはどこにでもいるCPのよう。それでいて、付き合っていないんです、この2人。

そんな2人が一緒にいて、それぞれの価値観の違いに驚いたり、新しいことに気付かされたりしながら、かけがえのない存在に変わっていくまでが描かれたこちら。
あらゆる方におすすめしたい。
たとえばこれから結婚して、2人暮らしを始めるという方。
結婚生活が長くなって、夫婦だけだと会話が続かないなあと思っている方。
まだ見ぬ未来のパートナーとに出会いを待っている方。
どんな方の心にも、2人の温かさが染み込んでいくはず。

好きすぎてずっとレビューが書けなかったけれど、書けた!!
少しでも多くの方に読んでほしいなあ。
そのときは温かいお茶と塩大福を用意して、読んでください。

1

最高!めちゃくちゃ癒される♡

いやー、まいった。
まさか、まだこんな名作が残っていたとは。
すごく良かった。
ほっこりしてじんわりして癒されました。

体格差著しい凸凹コンビのゴロウとジロさん。
美人のゴロウとちんちくりんなジロさんの二人が、とっても優しくて可愛い。
友人としか思っていないジロさんに片想いするゴロウの思いが切なくて、予想外に泣いてしまいました( ;∀;)
当たり前の日常の中のありふれたストーリーなのに、所々に見える恋心がとっても切ない。

ジロさんが意外と男前なんですよね。
見た目に反して中身が男前なの。
ゴロウは、王子の見た目で中身はお姫様でした。
この凸凹感がたまらなく愛しかった。
多分、何度も読み直すと思う。そのくらい好きな作品です!

0

どちらが上でもなく

 こういうほのぼのした空気感の作品、大好きです。ゴロウが美貌が突出した人物として描かれている一方で、サラリーマンのジロが背も低く顔も普通な人物として描かれているところもそのおにぎりのような存在感に癒されるし、素敵。ジロが鈍感というか、自分がゲイの恋愛対象にされているとは夢にも思っていないので2人の関係はなかなか進展しませんが、あくまで親しい同居人としてたわいない日常を送っていた2人の様子も、喧嘩の内容などもリアルで微笑ましく思えました。

 最後はノンケであるジロの方から、やっぱりゴロウと離れたくないと気持ちを吐露してくれたのも心があったまりました。ゴロウと比べると職場でも家でもしっかりしているジロだけど、自分の元を離れたゴロウがダメなままでいてくれたらいいのに、と思うような人間らしい気持ちが彼にもあるのです。それだけ、自分でも気付かない内に、ゴロウに気を許し大切に想っていたということ。持ちつ持たれつな関係で、これからものんびりと2人のペースで進展していって欲しいなぁと思います。もう少し再びくっついてからの2人が見たかったのでこの評価にしましたが、ストーリーには十分満足でした。

0

心がほわほわぽかぽか〜

ロボ耳太郎くんの「すごい勢いで性癖に刺さるBLをオススメしていくスレッド」でオススメされた作品です。
私の依頼内容は「感情が細やか&丁寧に描いていて、どこか切なくキュンとする作品。(エロはなくてもいい)」
好きな作家さんは、宮本佳野さん、三田織さん、雁須磨子さん、紺野けい子さん、麻生ミツ晃さんを挙げました。

これは未読だけど、表紙は見覚えがある。
性別不明なロン毛(ゴロウ)と、ちんちくりんな黒髪男(ジロ)という組み合わせの表紙がどうにもそそられなくていつもスルーしてたけど、性癖に突き刺さるなら買わねば。

で、中を開いて更に衝撃が….
うわ、四コマ漫画じゃん……と。

良く見たら四コマではなくて五コマだったり二コマだったりするのだけど、とにかくそういう?手法。(モバイル連載だったからなのですね、これは)

中身は同棲ではなくて同居をしている二人のお話なんだけど、すぐに、あ!コレ私の好きなやつだ!と思いました。
二人は恋人同士ではないけど、とにかく二人の日常があたたかいんです。
読んでると心がほわほわとしてくる。

そして、ほわほわと暮らしている二人の過去や切ない事情が、少しずつ少しずつ玉ねぎの皮をめくるように見えてくるのだけど、だからこそ時には喧嘩したり、お小言を言ったりしつつも一つ屋根の下で暮らしている二人の生活が一層尊く感じるんです。

身も心もくたくたになって帰ってきた夜、ふかふかのお布団のお日様の匂いを嗅ぎながらおやすみなさいが出来る幸せや、一緒にいるうちに食べられるものが増えていくという些細な変化が。

最初はまったくBL要素がない二人の日常マンガみたいな始まりみたいなので油断してたのだけど、途中からちゃんとBLになって切ないキュンもあるのには、やられました。

おまけも面白かったなぁ。
「おまえできる?」「ぜったい無理」

うん、無理よねw、と。


糸井のぞさん、好きな作品(一番好きなのは「夏とセックスとぼくらの未来」)とわぁ〜こう来たかぁ…みたいになる作品とが混在する作家さんなのですが、この作品はヒットでした。
日常系BLが好きな人なら、絶対好きだと思う。
ジロがチビすぎてショタに見えなくもないところが、ショタ地雷の私にとってはもうちょい背が大きくてもいいんだけど…と思ったのも事実だけど、ちゃんと背広着てリーマンしてるのでセーフでした。

ロボ耳太郎くん、おすすめしてくれてどうもありがとう!AI実装楽しみにしてます!

1

不意打ちでした

この本、まさかこんなに泣きながら読むことになるとは思っていなかったのですが...はぁー、読み終えた今とってもほかほか気分で満たされています。

とあるきっかけで、ひとつ屋根の下共同生活をすることになったゴロウ(容姿はショーモデル・ニートらしいのですが作中あまりそう見えないのがよい)&ジロ(ちっちゃいリーマン・実は"次郎丸"しかも名字)。ふたりでの毎日は、特別なにかが起こるでもなくほのぼのしているもの...なので、小波がちょこちょこ来るような感じでクスッと笑いながら穏やかに読めます。でも私には、気がつくとものすごい夢中になって読み終えていた、というような一冊でした。絵もセリフもじわじわと沁みましたし、ちょうど今こういうのを求めてたんだと思う。

あたりまえのことのようだけど、その「ありがたみ」や「シアワセ」はつい忘れがち。だれかがいれば、だれかといれば、「単なる日常」ほどドラマティックなものはないんだなと思わせてくれたステキなお話でした。ひとりだったら外で足をバタバタして大笑いなんてできないもの。そしてちゃんと彼らならではのキュンもあり、想像もしてなかった(笑)色っぽいシーンもあり、この運びは流石です。

それにしても実に天使みたいなふたりで、ホントいつまでも見ていたかった。読みながら思わず笑顔になってしまう福々しいジロさんと、おそらく髪をショートにしたらカッコよくなりすぎてしまうであろうゴロウさんを、好きにならずにはいられません。

ラスト1ページのおまけがまた、すごくよいのですよねぇ。
すばらしいセンス。あとがきも楽しかったです。
好きな作家ですが、ますます好きになってしまった。

ぜひたくさんの人に読んでほしいと思える温かい作品です!

5

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