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◆ふつうのこ(表題作)
美形でクールでモテるけれど、趣味もないし勉強やスポーツが特別できるわけじゃないから、付き合っても振られやすく周りの女子達にも目の保養にされているだけ、と自覚している草壁がなんとも哀愁漂うキャラでした。いそうであまりいなかったキャラかも。そんな彼が明るく爽やかな進藤に惹かれていく過程は、少し安直かな?とも思いましたが、2人のやりとりを見て必然だったのかもとも思いました。とても爽やかな作品でした。
◆さわれずの君
口調がお堅い先輩のキャラがお気に入り。彼に一目惚れした後真っ直ぐに告白して、受け入れてもらった後も相手に触りたいことを真っ直ぐ伝える後輩・田中も愛おしかったです。意外にも先輩も攻め希望で、最後までどちらが攻めか決まらなかったですが、そういうところもこの2人らしいなと思いました。
二作品収録されていて、どちらも高校生同士のお話です。
【ふつうのこ】
あまりの美形ぶりに幼稚園の頃からずううっっと女に注目&囲まれ&モテてきた慧。だけど中身はいたって普通で超地味なため、いつも寄ってくる女の子に「つまらない」と振られ続けてきた。
そんな慧がごく普通のクラスメイトだと思っていた進藤が男と抱き合っている場面を目撃しちゃって、普通じゃない一面を持つ進藤のことがなんだか気になり始めてしまい…。
結局、慧と進藤は付き合うようになり、童貞の進藤はなんか色々焦ってしまってグルグル悩むけど、非童貞の慧だって男と付き合うのは「はじめて」だし、進藤と付き合うのだって「はじめて」で、はじめて同士だねというところに落ち着いたのが可愛い。
で、このお話のおいしいなぁって思ったところは、誰もが見惚れる正統派王子様系の慧が受けになるべく頑張っちゃうとこ。(といってもまだ指1本でツラい状態なんだけど。)
そして自分ではふつうだと思ってる慧が、恋人となった進藤相手にはフェロモン出しまくりでいやはやフツーじゃないってその色気…って感じでした。
【さわれずの君】
麗しの生徒会長に一目惚れした後輩ワンコ。当たって砕けろで告白したらまさかのOK.しかし「ですから僕には触らないでね。」との条件つきで…。
どんな潔癖症?それともHとか嫌いな清純派?と思ったら、実は超肉食だった先輩。
後輩が触るのを許したら絶対押し倒されそうだと思ったから予防線を張ったけど自分が押し倒すのはアリというやつのまさかの攻め攻め攻防。
結局どっちに落ち着いたのかわからないけど、リバればいいと思う♪
。
表紙がとてもいい感じなので購入してしまった!
はにかんだような、誘うような、探るような、その目つき。(その上美形)
「ふつうのこ」
表紙の美形君が主人公。表紙では少しかわいい系かと思ったら、意外と細身でカッコいい系でした。ルックスのせいで草壁慧は幼い頃からのアイドル人生。でも性格は地味メンのふつうのこ。
そんな慧とクラスメートの進藤悠太の恋模様です。
悠太は自分がDTなのでグルグル悩んで先に進めないんだけど、非DTの慧だって。
『そうだよな草壁だって「はじめて」なんだ 「俺」との「恋」ははじめてだ』
そう、何もかも『2人で一緒にはじめて』なのだ。頑張れふたり!
「さわれずの君」
玉砕覚悟で生徒会長に告った1年田中。交際を承諾してくれたけど、ひとつ条件が。
『僕にはさわらないでね』
健気に約束を守る田中くん。先輩は源氏の君じゃなくてさわれずの君……って我慢してる。
でも、なんで先輩がそんな事を言ったかというと!
っていう話。攻x攻攻防ほのぼの版?
「さわれずの僕」
攻防が続いています。いっそリバれ。
普通に可愛らしいゆったりとした恋愛のお話でした。
二人がくっついてからの非童貞の焦りとか、女の人にはわからない繊細なとこですね。関係ないけど、西京焼きを最強焼きと受けとる悠太が無性に可愛い!
同時収録の「さわれずの君」、こちらも意外な展開で面白かったです!
両方ともエッチは少な目で、高校男子らしいほのぼのとした作品なので、初心者にお勧めです。
俺は地味でつまらないふつうのこ。(中身が)
女の子に顔は良いけどつまらないと言われてフラレる慧。
それは、運命の相手が現れれば変わるってことですね。
蜘蛛を助ける慧ですが、地獄に落ちた時の保険だそうで……。
文学少年素敵です。
進藤の元々は兄、現在はお姉さんですが昔はドヤンキーだったようで、その頃のイラストがかっこいい。
言っちゃいけないんだけど、何故こうなった……ていうね。
表紙の慧が好みです。あと進藤と慧の眉毛の形が好きです。
暴走ぎみの田中くんの話も面白い。
読みきりで2作品収録されてるけど、これ連作じゃないのもったいない。
この終わり方じゃもったいない。もっと、読みたかった。