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満足感あるコメディ短編集
新井サチさん、麗人から2冊目のコミックス。
1冊目の『背徳の指先』よりコメディ色強めです。
◆「先輩クライシス」「その後も先輩とクライシス（描き下ろし10P）」
大学で遊ぶ気満々だった1年生(攻め・表紙のメガネ)が、4年の応援団長(受け)に無理やり応援部に入れられ、女っ気ゼロの超ムサい学生生活を強いられるという話。
ある日、団長が童貞だと知った後輩は
涙目の団長にムラムラ→押し倒すけれど
事後、
「お前 俺のこと好きだったんだな！」
と勘違いされ、ますます応援団にズブズブな学生生活を送ることになりました、というオチw
表紙の感じだと
ドＳ後輩×ツンデレ団長に見えますが、実際は団長の方がグイグイ引っ張っていく関係で、それはそれで面白かったです☆
描き下ろしは、卒業間近の団長が後輩に部を託すというちょっと感動エピ＆観覧車でH♪
よく纏まっていますが欲を言えば、男だらけのムサい青春コメディをもっと見たかったかな。
◆「コンビニエンス☆ロック」全２話
バンドマンの夢を諦めたコンビニ店長(受け)が、常連客で家がお隣のギタリスト(年下攻め)に出会い、音楽への情熱を取り戻す話。
攻めのウザ可愛いワンコキャラと
受けの男前だけどHでは可愛くなるギャップが見所です。
◆「恋愛術式」全２話
受けの研修医が天才脳外科医の攻めに出会い、口は悪いけど才能ある攻めに惹かれていくという師弟モノ。
新井作品には珍しい年上攻。
受けは真面目で素直なワンコ系で
攻めはよくある俺様タイプだけど
Hで上に乗っかられると
ちょっと顔が赤くなるとこが可愛かったです☆
黒髪クルクルパーマも萌えポイントですね。
どの収録作も、くっつくまで＆その後の話まで描かれているため、短編集にしてはなかなか満足できる一冊となっています☆
ハードル高めで
３作品収録です。
表題作についてはさくっとヤリ散らかして、さっくりくっついてしまう。
コミカルなお話しだとしても、ちょっと納得のできないお手軽感に気持ちがしぼんでしまいました。
「コンビニエンスロック」
馬耳東風と我が道をいくケンジのハイテンションさに押し切られ、引きずられる宮崎。
夢を掴んだ男と夢を諦めた男。
そんな括りにしては、生真面目すぎる宮崎のロックな部分が見えず。
ただのバンド事情に詳しい彼氏に収まってしまったなと思ってしまいました。
それぞれの性格はとても気に入っているのだけど、暴れきれずに上手くまとまったせいかあっけなく。
これで終わりなのかと物足りなく感じてしまいました。
「恋愛術式」
憧れが昇華して恋になる。
志摩の好意をまんざらでもないと仕掛ける冗談まじりの誘惑。
最初はクセのある鳳のむっつりさが楽しかったのですが、終始その表面が崩れることなく。
あまりの隙の無さに段々気持ちが離れてしまいます。
単純に楽しめるお話しばかりなのですが、期待以上とは言えない残念さが上回ってしまいました。
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