俺と彼氏の恋の果て

ore to kareshi no koi no hate

俺と彼氏の恋の果て
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神314
  • 萌×245
  • 萌15
  • 中立5
  • しゅみじゃない11

--

レビュー数
40
得点
1800
評価数
390
平均
4.7 / 5
神率
80.5%
著者
ナナメグリ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
日本文芸社
レーベル
KAREN COMICS
シリーズ
俺と上司の恋の話/俺と部下の恋の先/ 俺と彼氏の恋の果て
発売日
価格
¥619(税抜)  
ISBN
9784537132052

あらすじ

会社の「上司と部下」から「恋人」となり、1年が過ぎた徳永と高梨。
高梨の部署異動、別れの危機を乗り越えついに同棲を始めた2人。
ところがそんな中、今度は高梨に転勤の話が持ち上がる。
遠距離恋愛が始まり、ふたりの気持ちは次第にすれ違い出して…?
大切な人だからこそ、彼の未来を、人生を尊重したい。
切ない想いが胸を打つ、待望のシリーズ3作目!!

表題作俺と彼氏の恋の果て

高梨智明,リーマン,営業部,同棲中の恋人
徳永親(27歳・総務課・元上司)

その他の収録作品

  • 俺と彼氏の平日の話(描き下ろし)
  • カバー下:4コマ漫画

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数40

切ない思い

このシリーズは3冊全部読みました。我が家の本棚の再読するぞ〜コーナーに並んでます。
絵柄もスッキリしていて見やすいです。エロいシーンも回を重ねるごと上手くなってます。けど1番は同性を恋愛対象と感じてしまう受けの葛藤が切なくて……勤務先でゲイだとカミングアウトしていて優しい上司に恋している受け。恋している事もオープンにしているし表面上ではドライな感じなのにどうして女性ではないのか、と絶望している。攻めはそんな自虐的な受けを可愛く感じていく話です。シリーズ1冊目にある上司の若い時の話も良いです。
殆んどのBLが恋愛のスタートで終わるのにこの話は現実的に起こるであろうその先まで進みます。まさに恋の果てです。
4コママンガもほのぼのとしていて良かったです。
2人の勤務する会社の人達も素敵でした。是非3冊まとめて読んで下さい。

14

切な萌えで度々読み返す

特典ポスカは結婚式ですか?
カラー口絵は参列者ですか?

以下ネタバレ含みますのでご注意を。

「俺と××の恋(フェア名より)」シリーズ3作目。
表紙が黄→赤と来たので、信号機カラーになるのかと思いきや、
儚い感じの二人が際立つ白でした。本棚に並べたらとても綺麗。

さて、高梨の転勤を機にハラハラしっぱなしの今作。
くすりと笑えてほっこり癒されるラブラブな1・2話から始まり、
爆弾投下の3話目以降、胸が苦しくなる展開が続きます。

前作から見え隠れしていたチカさんの家族の問題、
そして他意はないけれど深く刺さった高梨の失言。
悪いタイミングが重なってチカさんが一つの決断をします。

もう今回もチカさんの高梨を思うが故の行動が切なくて…
後悔はなくとも、会いたいと泣く姿は不憫で…(ノД`)・゜・。

中盤は「何やってんじゃ高梨ー!!!」とイラつく場面もありましたが、
やはりそこは安定の高梨。シリーズ通してぶれないイイ男でした。
固くなったチカさんの心をほぐし、彼の笑顔のために動きます。
両親を前にした二人のそれぞれのセリフがすごく印象的でした。

いちゃつく場面はあれどエロなしだった本編ですが、
その辺りは描き下ろしの後日談で補完されていました。
がっつりエロではないですが、見ていて顔が緩みます。
高梨の「好きなコト」に応えるチカさんが滅茶可愛いです。
2巻描き下ろしでは高梨の心情がダダ漏れでしたが、
今回はチカさん側の感想も少しだけ垣間見る事が出来、
思わずニヤけてしまいました。
そして何といっても二人の幸せそうな日常が微笑ましいです。

随所に挟まれる笑い要素も相変わらず面白かったー!
小学生相手に何話してんの高梨…(笑)
4コマもどれも可愛いです、カバー下萌えます。

雑誌掲載時は中盤以降、絵がアレ…?と感じた所も多々あったのですが、
大幅に描き直し・描き足しがされていて、今回も綺麗でした。
でも個人的には2巻の頃の絵が好きかなぁ…

見ていて切なくなるこのシリーズ、
それでも読んだ後はとても幸せな気持ちになれます。

果てまで辿り着いてしまったけれど、個人的にはまだまだこの二人のこの先を見てみたいなー。
後日談でちらっと触れていた高梨の実家編も読みたいし、それに何より、
チカさんてばまだ高梨を下の名前で読んであげてないよ!(笑)

12

メールで号泣

1年くらい前に読んだのですが、読んだ時の自分自身の状況を思い出すくらい鮮明に覚えています。
これはシリーズ3作目。
リーマン後輩×先輩のお話。1作目でくっついて2作目で近づいて、3作目でリアルと直面する・・・そんな感じです。
現実的に考えればこんな会社ありえないんですが、それも読者側がきれいに呑み込んでしまえるような展開になっている気がします。
シリーズ通して悪者が出てきません。それも読後感がいい理由のひとつかもしれません。
この巻は突然の遠距離恋愛になるのですが、そのタイミングでそれぞれに色々なことが起こります。そのたびにお互いがお互いを思いやって人生を考える。自身がマイノリティであること対する両親への呵責の念や、自分でなければ相手は普通に家庭を築けるのでは?というよくある葛藤が起こりますが、そこからが一味違いました。
詳しくは読んでいただきたい・・・ですが、私はたまたまタイミングが悪かったのか(笑)号泣しました。
特に、関係を断つために代えたケイタイ、古い方に電源をいれた時、今日のちょっとしたことを話すメールがたくさん届いていたのが一気に受信されて、ちょっとした誤解が解けると同時に毎日毎日の高梨くんのやさしさが溢れた短い言葉が降ってきて、涙がとまりませんでした。。。
実家に挨拶に行った時のふたりの対極的な感じでまた涙・・・・。
子どもがいない人は不幸なのか、ふたりでご飯を食べて、テレビ見て笑って、明日の天気が良かったら布団を干そうとか、そんな毎日が幸せでそこに相手がいてくれたらそれでいい、と、高梨は言います。後半は彼の口から出る言葉すべてが私の心にじんわり染みこみました。
イルカのぬいぐるみを大事にするところとか、寝るときの格好とか、普段ちょっとツンな先輩はとっても女子な感じですwww
家族とあたたかい毎日を過ごしている人も、孤独な人も、特に冬の間に読んでほしいな~と思う作品です。
ということで、1年経った今頃レビューをしてみました。

11

泣き疲れまして

俺と部下シリーズ完結!
初巻から徳永さんに萌えまくりでしたが今回は咽び泣く萌えでした!

同棲を始め、新居を見に行こうと計画した矢先に高梨(攻)の転勤。これはアカンフラグ。
幸せな2人を前に立ちはだかる壁!
そうそれはシングルマザー&利発息子!
ぽろっと高梨(元ノンケ)が言った「あんなんならオレも子ども欲しいな」
この台詞見た瞬間素で叫びました。
そこから運命のイタズラの如くすれ違いと勘違い。
川に入ってイルカのぬいぐるみ探す徳永さんの姿に胸が痛くなりました。
もうお願いだから幸せにしてあげて!!
それからやっと転勤から帰って来て、ちょっとずつちょっとずつ距離を縮めて行くんですけどね、
高梨のガラス細工あつかうような言動がまた泣けます。
(シングルマザー&利発息子はもの凄い良い2人です。アテウマとかではありません)
ようやく2人の距離が縮まったら、物語の「転」親に挨拶。

玄関に並んだ二つの革靴になんとも言えぬものがありました。
自分が気持ち悪いと思いましたが、二つの革靴のコマ…超写メりました。
重ーい重ーい空気の中、ページいっぱい使って
「高梨にひどいこと言ったら怒るから」
沈黙のあと泣き出す徳永さん、
慌てふためく両親と高梨。
ああもう家族じゃないですか…?

幸せになって良かったと思う反面、もう終わりと思うと非常に寂しいです。
他では中々見られない独特のテンポがとっても好きです。



8

隣にいられる幸せ

徳永を泣かせるな!!高梨のバーカバーカ←

黄色→赤、ときて次の表紙は何色と思いきや白!
白紙じゃないですよね!?
ウェディング的な白ですよね!?とオロオロ。
高梨の手は差し出されていますが徳永の手は帯に隠れて見えないんですもの!!
慌てて帯を外しました。

内容は使い尽くされている定番中の定番かもしれませんがスレ違い+切なさが大好物の私にはゴチソウサマな一冊でした。

自分の居場所の心地よさなんて、ちょっとした環境の変化やスレ違いにより失ってしまうものです。
そんなわずかな喪失とささやかな喜びの繰り返しは特別ドラマチックではないけれど、人を確実に前へと歩ませます。

そんなアレコレを乗り越え、晴れて恋人→同棲中となった高梨と徳永は突然の辞令により期間限定遠恋となります。

お互いに寂しさを募らせつつ日々を過ごしていましたが、ある日、親への罪悪感でいっぱいになった徳永は高梨の転勤先へ行き部下の女性とその子どもの親しげな様子を見てしまいます。

『自分が与えられない家族』を目の当たりにして思い悩む徳永に高梨はとんでもないことを言ってしまいます。
本当に悪気はなく、本当にポロッと口から出たものだと思いますが、ゲイの徳永にしてみれば自分がどんなに好きでも叶えてあげられない幸せだから、いっそ高梨の手を離してあげるべきだ、と一人で考え込みます。

ノンケの高梨だから出てしまったであろう不用意な一言ですが、人の心から力を奪うことができるのは恋人の言葉です。

ふたりともゲイという設定でないので、いくばくかのファンタジー要素か、リアリティがなければBLとして成立しない。
前々作、前作とゲイに寛容な職場ゆえにリアリティが伝わりづらい気がしていたんですが今巻はこの台詞ひとつでドえらい『説得力』をぶっこんできたなぁ、とビックリしました。

その後も間が悪いことに高梨が会って話そうと思ったら思いがけず行けなくなったりしますが、そこは我らが古谷社長(笑)の存在や辛抱強く信頼回復を待つ高梨の態度によりモトサヤにおさまるのですが…。

帰ってきた→抱き締める→ハピエン(仲直りsex)じゃないのも良かったです。
一緒のベッドに入らない徳永に説得や無理強いをせず傷の回復を待つような高梨の姿に気持ちがあたたかくなりました。

『幸せ』について語りあう場面はありますが、途方にくれた心に染みるのは自分がその場にいることを望んでいる人がいることを実感することですよね。

徳永の両親への挨拶、いるかのぬいぐるみを抱き締めて慟哭する徳永、久々の水族館デートで笑顔を見せた徳永を見守る高梨の表情、と号泣ポイント多数でした。

各章の間とカバー下の4コマが面白くて可愛いくて大満足!
しかし古谷社長は本当に最初から最後までカッコイイ人でした~!!
職場の皆さんからの慕われっぷりもハンパなかったww
その職場の皆さんのドヤ顔カラー口絵にも頬が緩みました。
皆さん、これからもあのふたりをよろしくお願いいたします…と親戚のオバチャンみたいにお願いして本を閉じました。

8

まさに王道

失礼ながらナナメグリ先生も、この作品も全然存じ上げておりませんでした…。イヤ、ゴメンナサイ。でもランキングに載ってるし、皆さまからの評価は高いし、で3巻まとめて購入してみました。

いや、良かった!すごく良かった。一気に読んでしまいましたが、3巻目が一番萌えたのでこちらにまとめてのレビューを書きます。内容は皆さま書いてくださっているので感想を。

ある意味、BLの王道な作品だなと感じました。
ゲイであることによる葛藤。
そのことによる家族との軋轢。周りからの偏見。
恋人がノンケさんの場合、相手に「家族」を作ってあげられないことの苦しみ。
勘違いからの擦れ違い。
そんな中でも、自分を理解してくれる人がいて。
などなど、もう萌えのポイント押しまくりの作品でした。

受けの徳永くんが健気で可愛かった。会社でゲイバレして、初めは周りから若干浮くけれど、自分の力で周りに溶け込む男気もある。その頑張りのおかげで、結果的に高梨くんとの関係もオープンにできて本当に良かった。
ただ、オープンゆえに破局した?と噂された時の徳永くんが可哀想で…。高梨くんに貰ったイルカのぬいぐるみを探すシーンには思わずウルっときました。
ただ、徳永くんが踏ん張れたのはやっぱり古谷さんの存在があってのことだと。良い!古谷さん、最高です。あんな上司がいたら頑張れるだろうな。お父さんでもいい。主要CPを押さえて一番好きなキャラでした。

対して攻めの高梨くんも良かった。
言葉を惜しまず、態度でも表し、徳永くんの不安を取り除こうとする姿にきゅんときました。
単身赴任先の宝来さんとのことを徳永くんに勘違いされてすれ違ってしまったとき、メールを送り続けていた彼に惚れ惚れしました。

所々で出てくる4コマ漫画にも笑わせていただきました。これで完結って寂しいです。まだまだこの二人が見たいなと思います。

あと個人的に大好きなマリリン。彼女のお顔も是非見てみたいので、そして男気溢れるコーナリングもまた見たいので、続編が出ると良いなと期待しています。

7

泣きました。

本当に良い作品でラストまで読んでよかったなぁ・・・と思います。
リアルです、リアルな葛藤なんです。
こういう作品があるのでBL読むのをやめられないですね。

この巻で本当に行くつくところまで(恋の果てですね)来ました。主人公たちの男同士だからこそある数々の苦難に本気で涙しました。どこまで書いたらいいかわかりませんが、普通のBLでは扱われないテーマだと思います。

好きだから幸せになってもらいたい。好きでしかたない、
身を引こうとしたチカさんのけなげさには本当に涙、涙です。

ハッピーエンドでよかったよかったーと思ったら高梨がチカさんの実家に行きたいと言い出します。
実家に着くなりチカさん高梨をこれ以上苦しめないでくれと(個人的な見解ですが)号泣するんですけど私までいろんな思いが込み上げてきましてこのシーンが私は一番泣けました。
びしっと高梨が決めてくれます。

ほんと是非見てもらいたい!

これからもあの二人はまったりした日常を共有していくんでしょうね。時にはまた苦難もあるだろうけどあれだけの苦労を乗り越えたのだから乗り越えていけるでしょう。幸せにはいろんな形があるんですよね。
とにかく作者さんがしっかりと最後まで二人を描いてくださったので、いち読者としては本当に大満足です。

これより先は個人的にはみたくないような気もします。
読み終わった後の余韻がよすぎるのでこれを超えるラストが思い浮かばないといいますか・・・

7

泣けます

とうとう完結ですね。
一時はどうなることかとハラハラしました。
切なくて、それでいて優しい気持ちになれる二人の話。
終わってしまうのがちょっと残念にも思えます。

ゲイであるゆえに、もともとノンケだった彼との将来を考えた時に
行き着く悩みは『子どもを産んでやれない』なんですね。
自分がいなければ、女性と幸せに結婚することもできると
みんな思ってしまうんですよね。
自分が身を引けば・・・的な考えが健気というのか
勝手に決めてんじゃねぇよっ!というのか難しい問題です。

徳永が高梨のところまで来たとき
遠くまで来たのには何か特別な理由があるとなぜ気づかないんだ高梨!
その上「子どもが欲しい」なんて安易な発言まで。
同性同士の恋愛にその発言はどうかと、ちょっと腹が立ちました。
それまで、高梨いいやつだなぁ・・・と高梨びいきだった私ですが
この一件でちょっと高梨、徳永さんのことちゃんと見てるんか?
て思ってしまいました。
高梨にしてみれば、悪意はなく自分で何をしてしまったのか
始めは理解できてないですよね。
高梨本人の気持ちは何も変わっていない上、離れて想いは募るばかりだから
余計に訳わからなくなったんでしょうね。
でも、もう少しゲイである徳永の心の奥深くまで理解してほしかったな。
それに対し、徳永の悲しいまでの潔さ。
高梨を想えばこそ、高梨の幸せを願えばこその苦しい選択を
1人苦しみにもがきながら乗り越えようとする姿に涙しました。
特に捨てたイルカを川の中まで拾いに行って抱きしめながら
「会いたい・・・」と泣くシーンは感動的で
まるで高梨を抱きしめているような錯覚をするほどでした。
何度もメールしていたことそして急に帰れなくなったこと後にわかりますが
ほんのちょっとすれ違ってずれ始めた心は、ここまで高梨を追い詰めてしまったんですね。

私が一番好きなのは描き下ろし後日談の『俺と彼氏の平日の話』です。
ごくごく普通の恋人たちのように
仕事して、一緒にご飯食べて、一緒にテレビ観て、
一緒にクイズの答えを考えて、一緒に笑って
冗談言ったり、嫉妬して怒ったり、甘えたり
キスして、抱きしめ合い、熱く求め合い、愛し合い・・・
「へへ」と笑い「あーしあわせ」と思わず口からこぼれる・・・
そんな『ごく普通』の幸せをやっと実感できた二人。
最後の二人のあの笑顔、もうあれ見たらみんな降参ですよ。
本当によかったね、お幸せにと思わず言ってしまいます。

そして・・・ナナメグリ先生、4コマ実に良いです。笑えてキュンと来ます。

6

とても善きお話

このシリーズ、最初は電子書籍で読みました。その後、購入先の電子書籍では2巻が出ず、紙媒体で購入。そして、シリーズ3巻目がこちらサイトで高評価とのこと。でも、出先でもベッドでも読める電子書籍で購入したくてじっと待ちました。そしたら、今まで出ていなかった2巻も一緒に別の電子書籍サイトで全巻お安く電子書籍化!ありがたいです!即購入しました。
一読後、高評価という先入観からか「ふうん・・・」という読後感でした。とはいえ、大好きなシリーズですから、その後何度も読み返しました。すると、読み重ねれば重ねるほど胸が絞られる思いがします。
徳永親はとても一途ですね。いろんなタイプのBLがありますが、徳永親はかなり女性に近い感覚です。極端のようでもありますが、だからこそ女性読者なら共感して自分の過去を思い出して泣けるのではないでしょうか。
徳永親が家着にしている黒っぽいトップス、これは2巻で高梨が「へたってたから捨てようと思ってたやつ」ですよね。ずっとこれ着てるますよね・・・。
高梨のために別れようと決めてからもずっと着ています・・・。相手が嫌で別れるなら絶対に捨てているだろうに、ただ高梨を思いやるだけに別れたからずっと着ている。
「俺を見てくれなくてもいい、漏れ聞こえる声が聞こえるだけでいい」
それほど想っている高梨のシャツだからずっと着ているのです。その絵をみるだけで泣けます。

女性に近いと書きましたが、徳永はけして高梨を貶めるようなことを言いません。
「すごい いっぱい大切にしてもらいましたもん。」
これ、わかります。別れた相手のこと、良いことしか憶えていないってことありませんか。
自分が壊れないよう自己防衛本能が働いているのかもしれませんが、そんなことありますよね。もし一言でも別れた相手を悪く言ってしまうと、第三者がどのようにとってしまうか知れない、自分の感情から好きだった相手を貶めることなんて出来ない。そんなことを思うから、自分の哀しさや寂しさを言ってはいけない。

徳永は高梨を想い続けます。
「会いたい 顔が見たい 話ができなくてもいい 高梨に会いたい 背中だけでもいい 俺に気づかなくてもいい 誰かと話す声が漏れ聞こえるだけでいい 会いたい 会いたい それだけ 本心だ高梨 後悔してない 後悔していない」
これは徳永の切ない気持ちのこぼれるヤマ場ですが、大きく縦割りで表現されているだけで、わりと抑えられています。大きな横割りでもっと強い表現もあるのに、あえて自分の中だけに落とすように縦割りに留めることで徳永の自身より相手を思いやる心情が感じられて、もらい泣きしてしまいます。
また、ここで「本心だ」と言い切れるところがBL、男の子ですね。だからBLってリアルより気持ちよく読めます。

結局、お互いの遠慮などで遠ざかっていた気持ちがまた近づいていきますが、ぴったりと寄り添うまでには時間がかかります。それが淡々と綴られます。扇風機などの備品で季節の移り変わりを見せながら表現してくれています。

そして、高梨は徳永の親御さんに挨拶に行きます。
「オレは親さんと・・・家族になりたいと思います。」
その言葉に徳永は涙がとまりません。
「この先 何があったっていい 何を失くしたっていい この言葉があればいい 他に何もいらない 生きていける」
一生に一度、こんな幸せがあれば生きていけますよね。
ずっと我慢ばかりして辛い思いで生きてきた徳永のことを高梨はわかってるんですよね。

このカップルふたり、古屋さんをはじめとする会社の同僚、徳永の両親。みんな善い人ばかりです。
読み物は読後感良くあるべき!よいお話でした。おすすめします!
ぜひぜひ、「俺と上司の恋の話」「俺と部下の恋の先」と合わせて3冊お読みください。
紙媒体で買った2巻ですが…電子書籍でも揃えました。それくらい常備しておきたい作品です。一読のインパクトだけではない、幾度も読み返したい沁みいるお話です。
最後に作家さんについて。
このシリーズの他は1冊のみ購入しております。あとは別ジャンルの電子書籍を読みました。絵柄は他にもありそうですが、心情の表し方に個性があると思います。多作でないようですが、だからこそ見つめていきたい作家さんです。

6

綾瀬ちゃんんん

このレビューとても共感しました。
作品も作品ならレビューする方もする方だなあと。
素敵な感想で同じ読者として非常に心が温まりました。
表現力といいますかとても作品の良さが伝わってきて思わずコメントしてしまいました!素敵なレビューありがとうございます。

涙無しには見られない。

タイトル通り涙無しには見られません!!
3回ほど涙する部分がありました、、、。
もう本当に可愛すぎるんです、徳永さん!そして徳永さんにデレっデレの高梨(笑)3作読みましたがやはり最後はしめてくれました。
幸せに終わったところにこれでもか!と同性愛ならではの日常ほのぼの。好き。だけじゃ不安になってしまう。だけどそれは二人が順調に恋愛をして恋の果てにきたから。なんともはがゆいと言いますか、同性愛者の方ならとても共感できる部分がおおいのでは?と思いました。
自分だけゲイであるというのはやはり大きな壁。相手がノンケだと二倍不安になる。そういう不安にさらに遠距離。子供の話。親へのカミングアウト。いやあ、奥が深い。漫画の中のファンタジーじゃあありませんものね。そういう事を乗り越えて手に入れたものは平穏な日常。そんな事を素直に伝えてくださる作者様の感性に感動いたしました。
とにかく二人が幸せになれて良かったです。
これからもあの二人ならどんなことがあっても乗り越えて行ってくれる。そう信じて、、、。
作者様3作完結素晴らしい感動をありがとうございました!

まだいま渋ってる方いましたらぜひ読んでみてください。絶対渋ってた事を後悔しますよ!

6

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