偽装恋愛上等 ～白雪マンシオンライフ～

イケメンたちがバカやってる図に萌えv

小山田あみさんの表紙に一目惚れして
手にとった一冊。
この表紙、背後にドドドドド…とか
擬音を添えたくなるゴツさですが
その濃さがコメディな本編と
良い化学反応を起こしていたと思います。


舞台は、古びた集合住宅｢白雪マンシオン｣。
そこの管理人や住人たちが恋に落ちて
総ホモ化していく(？)シリーズ第2巻。

性の悩みでも何でも、マンシオンの皆で共有して
解決しちゃうという、プライバシー皆無な
ハイテンションコメディです。

今回は、パティシエ(攻め・表紙左)と、リーマン(受け・表紙右)というケンカップル。
犬猿の仲の二人ですが、受けが親に見合いさせられそうになり、住人全員で作戦会議→ゲイと偽り破談に持ち込もうということに。
攻めが恋人役に抜擢されたことで
一緒に過ごす時間が多くなり
お互いへの誤解が解け仲良くなっていくのが
微笑ましいです。

攻めの一途さ、可愛さにキュンときました！
受けを好きになるも相手はストレート。
一緒にお風呂に入っても何もせず
せめてものアピールにケーキを差し入れる…
見た目のチャラさを裏切る紳士ぶりに好感が持てましたw
受けの、自分の容姿の良さや攻めへの気持ちを
自覚していない天然ぶりもツボでした。


同時収録作は、前作の御曹司×管理人の短編二つ。
このカプは表紙にもちっちゃく登場してますが、攻め(ぬいぐるみ抱いてる方)の不思議ちゃんぶりが秀逸でした。

年上の受けにデレデレで、ウサギのぬいぐるみ(ウサコ)を精神的支柱にしている残念なイケメンw
受けが男前で、アナルセックスの痛みに慣れようとしている感じにもグッときました。


全体として明るくぶっ飛んだノリを楽しめましたが
キャラが11人もいて、とにかく会話のシーンが
多いので疲れる&恋人同士のシーンが少ないのが
難点かも。

本書の面白さは、半分くらい挿絵の効果もあるかもしれません。
ガタイのいいイケメンたちが
じゃんけんで負けて失意体前屈のポーズをとったり、
ウサギのぬいぐるみを大事そうに抱きしめてたりする図が最高にシュールで可愛くて面白くて萌えましたw

続編があるとしたら、今度は長谷田と遠野の
大人組の話が読みたいです♪