表題作Bar Valentine

高田京介、デザイン事務所の一級建築士、28歳
伊勢崎隼人、ゲイバーのバーテンダー見習い、25歳

あらすじ

商業誌「恋はシェリーグラスの中で」番外編。
Bar Valentineの常連にいじられる隼人。
遠慮がちな隼人の、控え目なバレンタインデーです。

作品情報

作品名
Bar Valentine
著者
玄上八絹 
媒体
小説
サークル
27000Hz〈サークル〉
ジャンル
オリジナル
発売日
4

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萌々

(1)

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中立

(0)

趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
4
評価数
1
平均
4 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

案外ビターテイストな番外編です

「恋はシェリーグラスの中で」の番外編同人誌。

商業誌の巻末SSは攻め視点の甘々後日談だったので、
こちらはもっと甘々?と思っていたら、案外ビターテイストで、
可哀想な受けの心情を思って、
読んでいて胸が苦しくなってしまいました。

【Bar Valentine】約3P
隼人視点の掌編。
偶然、常連(新倉、カミカ、京介)がカウンターに並んだ一夜、
隼人から見た、恋人(中谷)と幸せな新倉の様子
秋彦と幸せに暮らしてるカミカの様子が見られました。
新倉さんの雰囲気って『ノーブル』なんだww

【Bar Valentine2 虹のジンクス】約5P
隼人視点の掌編。
『レインボーというカクテルを作ると恋の成就に近づく』
そんなジンクスに思いを馳せながら、
お仕事として、慎重にレインボーを作る隼人ですが、
恋愛では、京介と二人で地道に虹の下を歩いて、
幸せにたどり着こうと思い直したようです。

【幕間】約1.5P
マスターとアメリカ在住の恋人との電話でのやり取り。
お相手はどんな人なのか、二人の話を読んでみたい気持ちになりました。

【バレンタイン】約25P
隼人視点で、バレンタインまでの数週間?の話。
チョコもあげたい、プレゼントもあげたいと張り切る京介と
お返しができないほどの過分な好意は受け取りづらいと断る隼人。

この二人、本編ではあまり触れられませんでしたが、
経済的格差が大きいんですよね。
隼人は、ただでさえ愛され慣れてなくて引っ込み思案なのに、
経済的格差を引け目に感じて余計にちっちゃくなってしまいます。

隼人のチョコ&プレゼント拒否にあって以来、
どことなくよそよそしい京介。
毎晩のように掛けてきた電話がなくなり、
会っているときも軽いスキンシップがなくなり、
泊まっていっても、抱き合うことなく、手をつないで眠るだけ。

もらいすぎるのは苦しいと思っていたはずなのに、
ふんだんに与えられてきた優しさを取り上げられ距離を置かれると、
途端に苦しくなって、
京介の気持ちが離れてしまったのかも、自分は京介に相応しくないから…
と悲しいことばかり考える隼人。

結局、隼人自身が過去
『大和の喜び=自分の喜び。
 相手がしてほしいことを、なんでもしてあげたい』
と考えていたことを思い出し、
京介も同じ気持ちなのだったのかもと気づき、
思い切って、自分の希望を京介に言ってみます。

それは、これからも仲良くしていきたいという気持ちを込めて、
ベッドのお誘いw

『おやすみの電話がほしいと言ってくれるの待ってたんだけど、
 いきなり大胆だ』

隼人から甘えてほしくて、わざと距離を置いていた京介。
『俺も我慢限界。罪悪感まみれ』
と意地悪したことを謝り倒してるので許すけど
ベタ甘の包容力攻めだと思っていたのに、案外大人じゃないんだな…。

で、濡れ場はお約束?のちょいSM。
玄上さんの攻めは、みんな程度の差はあれ、Sですね……。(-"-;)

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