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初めて読む先生でした。皆さんのレビューで、この作品が初めてのBL作品だと(それまで少女漫画)知りました。作品自体が10年前という事もあり当時の絵柄の作風っぽさはあるなと感じましたが読みにくさはなかったです。
学生時代片思いしていた相手に卒業式の日に告白、見事に玉砕…したものの、その相手から1年に1度誕生日の日だけはお祝いする、期限は好きな人ができるまで…という約束をして10年間ノンケの相手を思ってくすぶる…というストーリーです。1年に1度、というのが切なさを助長するというか、、、七夕の彦星と織姫みたいに会えないからこそ想いがつのるのでしょうか。10年たって忘れられず、だけどこれで最後にしようと決心する受けの気持ちが切ないんですよね。
それをきっかけ(?)に攻めは受けへの気持ちに気づき始めて、晴れて二人はお付き合いを始めるんですけど…。
いや、幸せなはずなんです。ハッピーな展開だし、最後もハッピーなんだけど、最後の最後まで読んでいる私自身も攻めを信じられずに終わってしまった感じです汗汗汗
表情でしょうか?(>_<)
最後までもしかしたら捨てられちゃうかも…という不安な気持ちがずっと続いてしまう感情がついてまわりました。
でも、作品自体はハッピーエンドです!
"一年に一回だけ、好きな人と会える"
隆史目線で見ればとても胸熱なのだけど。
ややあっさりめな展開だし、颯はがっつりノンケなのでモヤる発言が多いです。
「〜してあげる」という言葉はおこがましい感じがするので個人的には苦手な表現なのですが
最初から颯はそんな感じなので、隆史が納得しているとはいえ
対等になれないその関係を10年も続けていることがツラかったな、と。
10年経って気持ちに踏ん切りを付けるため、隆史は颯に嘘をついて
そして颯は自分の気持ちに気付いていくわけですが。
その10年の間にふたりには何もなかったのだろうか?と気になりました。
少しずつでも積み重ねてきた颯なりの気持ちがあればいいのだけど…
好きな人が出来たと知って、急に惜しくなったように見える展開に戸惑いました。
でもその結果は隆史にとって良いモノなのだから、応援したい気持ちにもなりました。
彼はきちんと嫌なことは嫌と言える人だから、きっと幸せになってくれると信じています。
ゲイの隆史は同級生の颯に片想いをしていた。
もう会えなくなる(高校の)卒業式のタイミングで、
ノンケの颯に告白するも結果は呆気なく玉砕。
失恋に悲しむ隆史を同情する颯は
「俺より好きな相手ができるまで年に一回
お前の誕生日にデートしてやるよ」と申し出る。
それから10年律儀に年一回のデートを重ねてくれる
颯にますます想いが募るばかりの隆史。
片想い人生の終止符をつける為、隆史は
「好きなヤツができた」と嘘をつき、別れを告げる。
颯は祝福をするも、お酒が回るにつれ
颯の隆史に対する独占欲が露わになっていく。
長年の片想いが実り、晴れて恋人同士になるが
ノンケである颯の言葉を隆史は信用出来ずにいる。
隆史は自分が男である引け目を感じる反面、
颯に男である自分自身を認めてほしいと藻掻く。
**********************
ゲイである隆史くんの繊細な悩みや葛藤が
切なくてとても共感できます。
一途で美人で心から応援したくなる魅力的な存在。
ノンケの颯くんが隆史くんを好きになる
心情の変化まで丁寧に描かれてますが、
(個人的に)ノンケの颯くんを最後まで
好きになれなかったのが少し残念です。
自分に好意あると分かったうえで相手の反応を
確かめるようにボディタッチしてる所とか
相手を手のひらで転がして優越感に浸っている人
にしか思えなくて正直、好きになれませんでした。
自分の気持ちを確かめて、
相手の気持ちに向き合うならまだしも
餌だけ与えて10年もキープは
不誠実で隆史くんが少し不憫だなと感じました。
相手が離れるとわかった途端、
「好きだから離れないで」は
ノンケって理由で許せるものなのかな?
それでも、2人が恋人になってからの
互いの不安や悩みをその都度
素直に言える関係はとても素敵だなと思いました。
モヤモヤしたまま我慢するのではなく
きちんと向き合う所は2人の絆と信頼が伝わりました。
その後の元同僚に隆史くんを平然と恋人として
紹介する颯くんのデリカシーの無さにこれまた呆然。
10年も関係を友人として引き伸ばしにしていた人が、
何故そこは強気なの?と言いたい。
さらに颯くんに会えると楽しみにしていた隆史くんに
追い討ちをかけるように待ち構えている
高校の同級生。
そもそも同級生に「会うの考えといて」と聞いたけど
隆史くんは「会いたい」と返事をしたのかな?
行く先知らせず一方的に連れて行った気が………。
居心地悪そうな気まずい表情を浮かべる
隆史くんに対して、颯は早くも付き合っていると
堂々と同級生にカミングアウト。
無鉄砲な発言に隆史は怒るも颯は一切動じない。
同級生に祝福され、涙を溜めながら
ビールを口にする隆史くんの姿は
幸せそうってよりも場の空気を悪くしないように
怒りの感情を流し込んだように見えてしまった。
きっと嬉し涙だよね?
長年の片想いが実り、気まずくなってしまった
10年ぶりの同級生と打ち解けあって大好きな彼に
恋人として紹介された嬉しい喜びのシーンかな?
私の勝手な解釈でどうしても2人が
お似合いとは思えなくて読者失格です。
ホントすみません。
なんだろ………。
正直、片想いの方が幸せだったのでは?と
思ってしまうほどの温度差を感じてしまう。
何より隆史くんの幸せそうな笑顔よりも
泣き顔の方ほうが強く印象深い。
幸せとは何かを改めて考えさせました。
隆史くんはほんとにいい子で大好きなので
ぐちぐち言いましたが、
颯くんと一緒にいて幸せならそれでいい。
末永くお幸せに。
高校の卒業式。
好きな相手に告白して、あっさりフラれた後にこんなことを言われたらどうします?
「お前に俺より好きな相手ができるまで、年に一回誕生日にお前の誕生日にデートしてやるよ」
お、こ、と、わ、り、だ!
と断ってしまったらだめなのです。
その日を楽しみに、指折り数えて過ごさないといけません。
「オレ、女好きだし、ムリ」と言ったくせに、「ちょいちょい会ってはやらないけど、1年に1回くらいは会ってやるよ」でございますよ、奥さま。
そんな約束を受け入れてしまったら忘れることも、次に進むことも難しくなってしまうではないですか。
冷静に考えるとひどいやつなのですが、本作の主人公・隆史はそんな約束に10年も縋ってしまうほどの一途です。
隆史の想い人・颯(はやて)と1年に1回、多くの人にとって大事なはずの「誕生日」指定で会うわけですが、ふつうに彼女の話とかもしちゃう、友人スタンスで会いにくるわけで。つらい。もうつらい。
それが10年目に「好きな人ができた」って言った途端に独占欲を出してくる。自分のものと思っていたひとが離れていこうとしたら引き留める。ずるい。ずるいなあ。
と、いろいろ言いましたが、冷静に考えないで読むと、作画は綺麗だし、胸きゅんもあり、切なさもありで楽しめます。
表現が結構良くて、「友人から恋人。たくさんの女の列に俺を加えた」のシーンは、いつまでも続いていく友情と違って、自分の後にも誰かが列に加わる可能性のあるカテゴリーに自分が移った戸惑いが如実に表現されていて、特に良いシーンでした。
気付くのに10年かかった方と、10年思い続けた方。
ノンケとゲイの感覚の違いなんかも的確に表現されてました。
ただなあ。1年に1回しか会わない。部活の仲間の集まりにも呼ばれない。
これって友達?
2015年作品
今更ながら読ませていただいたんですが…
えええコレ切ない
切ないけどエモい
高校卒業して以来10年間
一年に一度だけ自身の誕生日に
会いに来てくれる高校時代の友人
10年もの間、盛大な片思い
10年もの間、無自覚に育っていく思い
「そりゃあそうだよね。好きじゃなきゃ10年も続けられないよね」
というツッコミを入れつつ(笑)
10年を機に嘘をついて相手を開放しようとする受と
「好きな人がいる」と告白されて、ようやく10年来の気持ちに気が付いた攻と…じれったい!けど尊い
こんな二人なので、想いが通じてからも色々悩みは尽きない訳です
純情一途な片思いが成就していく様が素敵✨