「貴方の側を離れるつもりはありません」

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表題作明治従属タングステン 下

エドワード,亮二の助手
佐伯亮二,電気技師

その他の収録作品

  • 「甘い休暇」(描き下ろし)
  • あとがき(描き下ろし)
  • カバー下おまけ漫画

あらすじ

エドワードは敬愛する亮二の胸の内に、ある男-中原薫-がいるのを知る。
エドワードが亮二によって救われたのと同じように、
亮二自身も中原に拾われ、学を与えられたのだった。

「満たされれば巣立つ日も来るだろう」
そう言って体までも与えてくれた亮二のために、
少しでも役に立ちたいと願い、懸命に支えようとするが――。


■収録内容
・「明治従属タングステン」第5話~第8話…COMICフルール掲載作を加筆修正
・「甘い休暇」…描きおろしマンガ15P
・本体表紙…描きおろしマンガ2P

作品情報

作品名
明治従属タングステン 下
著者
たつもとみお 
媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA(メディアファクトリー)
レーベル
フルールコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784046805935
4.1

(122)

(53)

萌々

(41)

(24)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
15
得点
504
評価数
122
平均
4.1 / 5
神率
43.4%

レビュー投稿数15

美しい絵柄で紡がれる深い愛情を描いた作品。

『明治従属タングステン』の下巻。続きものなので上巻未読だと理解できません。上巻から読まれることをお勧めします。

上巻の表紙は亮二。
下巻の表紙はエドワード。

どちらも美しい!

明治末期という時代背景。
主従BLという設定。
若く美しい主人に、ワンコさながら尽くす従者。

設定勝ち、と言える今作品ですが、ストーリーも非常によろしいです。

今作品は亮二視点で始まること、そして彼の過去の切ない恋、が描かれているので、亮二がメインのお話、だと思って読み進めたんですよね。けれど、今作品はエドワードの恋の成就のお話ではないかと思いました。

暗闇の中で、自分を照らし導いてくれた光。
視界も悪く、言葉もわからず、孤独に震えていた。そんな自分を見つけて手を差し伸べてくれた存在。エドにとって、亮二という存在はまさに光であり希望だったのだと。

けれどそれは亮二も同じだったのでは?と思いました。
過去のトラウマから亮二は暗闇が苦手ですが、その暗闇の中で自分の手を引き光を与えてくれた存在は、エドだった。エドがいたから過去の恋も、暗闇に対する恐怖心も克服できたのだと。

二人の恋の行方だけではなく、発電の仕事もきちんと描かれていてそこも良かった。

クソでクソな亮二の元カレ(と言って良いのかな?)に対するオチにも。
彼は、やっと本当の愛を知ったのかな、なんて思ったりもしました。

若干シリアスな描写もありますが、ベースとしてはシリアス過ぎず、温かく、深い愛情を描いた、そんな作品。たつもとさんの美麗絵柄で描かれた亮二たちのスーツ姿、浴衣姿も美しく、非常に眼福な1冊でした。

17

良い。

上下巻
並べて見て~
表紙が素敵。

受けの亮二は色気あるし
攻めのエドは躾の良い獣(笑)

中原は別にいらなかった
2人の甘々だけをみたかったですが
まあ
中原がいての今の亮二があるわけだし
仕方ないか

続き出ないかな
エドのまだあかされていない
過去と目の事など
まだまだ謎はあるので
是非に続刊望むです!

9

とても素敵な主従BL

 エドがただ亮二さんのそばにいるだけではいけないと努力し、どんどん成長していく姿がとても頼もしくキュンキュンしました♡それも全て亮二さんを支えるため、そばにいるため。亮二さんのことなら何でもする、何でも知っているというところがたまりません!!

 さまざまな困難を乗り越えて、いろんな想いを抱えながらともに歩むと決めたふたりがとにかく熱くて最高なんだけど、特に描き下ろしが幸せすぎました!!亮二さんにもらった言葉、エドは本当に嬉しくて幸せだっただろうなぁ…。

 明治の雰囲気や時代背景なども感じられ、とても素敵な主従BLでした。素敵な作品をありがとうございました。

9

続刊希望!2人の続きがまだまだ見たくなるっ!

綺麗な表紙に惹かれ、上下巻同時購入しました。
人気の作家さんですが、初読みです。

上巻同様、明治のお話…と聞くと、ごちゃごちゃ難しいイメージですが、こちらは台詞数も少なく、技術的な事も簡潔に書かれているので、サクッと読めました。
サクッと読めるのに、じっくり伝わってくる、とてもいい作品でした。

ちなみに完全に上巻からの続き物なので、上巻から順に読む事をオススメします。



水力発電所の計画技師・亮二(受)と、有能な助手・エドワードは、上巻から続く困難な現場に入っている。

その現場は更に状況が悪くなるばかり。進行は遅れ、嫌な噂が流れ、スタッフたちの士気も下がり始める。春には亮二の元主人・中原も見に来るというのに…。そんな追い込まれる亮二のピンチを救ったのは、エドワードだった。エドワードは体調を崩す亮二を支え、現場を盛り上げるべく炊き出しをし、自ら恵まれた体格で現場を手伝う。心身ともにエドワードに支えられ、日に日にエドワードへの気持ちに気づき始める亮二。しかし亮二の過去を中原から聞いたエドワードは「この現場が終わったら、離れ学校に通わせて欲しい」と亮二にお願いするのであった。



くっつきそうと思われると離れてしまう王道ストーリーでしたが、それもまた良し!

亮二の過去、エドワードの過去、そして、中原の行く末。色々なものを含みつつですが、一応ハッピーエンドなので安心してお読みください。
ただまだスッキリしない部分も残されていたので、好評だったら続きも出そうな雰囲気でした。

私は絶対に続編希望です!!

描き下ろしは、本編後の宿泊先での生活。エドワードの目を見せに病院へ行ったり、眼鏡を作ったり。些細な日常から、宿で同衾しているのを見られて恥ずかしがる亮二の対応など、ほのぼのからちょいエロな2人が描かれていて、思わずニヤニヤ(笑)

末永くお幸せに♡

ちなみにタイトルの「タングステン」の意味は、最後に先生が語っておられますので、ぜひ。

7

エド→亮二の依存と執着に萌えまくり

体をつなげたけどエドの片思い状態、というところから続く下巻。メインカプは主従関係でエドは敬語攻め。Hシーンは前巻同様エロというより官能的で萌えました。
ストーリーは亮二のちょっと驚きの過去が明かされます。そこからさらに気持ちを強めるエド。中原に翻弄される亮二に抱きつかれて戸惑うエドが可愛いです。
中原は当て馬だけど亮二が依存するのも分かる、と説得力のある背景を持ちつつも、こちらにはあまり魅力が伝わらないキャラになってて、心置きなくエドだけを応援できました。(最近スピンオフ狙いのような当て馬に力を入れすぎた作品を続けて読んだせいか、そこがすごく良い!と思っちゃいました…)
そして亮二の暗闇怖い設定とエドの近視設定を絡めてのお仕事的ピンチ脱出展開。発電事業を最後まで描いてくれた作品で、とてもとても良かったです!
気になっていたエドの渡日経緯や背景が分かり、同時に制裁が下されるエンディング。個人的にはエドは宣言通り一度亮二のそばを離れて一回り大きく成長して帰って来て欲しかったですが、二人で学んでいくのもアリですね。その後一緒に事業を起こしていくのかな。
エドが亮二に向ける愛情が、依存と執着を含みつつすごく一途で深くて甘くて、きゅんが止まりませんでした。絵も綺麗で最高です。お仕事描写も楽しめる攻め萌え漫画でした。

5

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