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表題作いじめてあげる。

「甲斐望」・「中学教師」
「南隆之介」・「中学教師」

あらすじ

中学時代、クラスメイトからいじめられていた南。 そんな南の唯一の友達だった甲斐。 だがある出来事をきっかけに疎遠になってしまう。 ――それから十数年後、2人は教師となり思い出の校舎で再会。 同僚として距離を縮めていくが、ある日、中学時代を思い出させるようないじめが南の周囲で起き始め――!? すれ違った過去をきっかけに、復讐が今始まる…。

作品情報

作品名
いじめてあげる。
著者
篁アンナ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
彗星社
レーベル
Glanz BL comics
発売日
ISBN
9784434207853
2.8

(27)

(6)

萌々

(2)

(7)

中立

(7)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
4
得点
66
評価数
27
平均
2.8 / 5
神率
22.2%

レビュー投稿数4

ワンコから鬼畜への変貌

先生×先生です。
表紙を見て高校生同士の学園モノかなと思ってたのですが、先生同士でした!先生が生徒に隠れてイケナイ事をしているお話でした。

過去にいじめられっ子だった南(受)と
そんな南の唯一の友人だった甲斐(攻)。

南への恋心をこじらせた甲斐が「復讐してやる!」と押しかけてきて、学校の至る所で南に性的なオシオキをする再会ラブです。

二人を一言で表すと『情緒不安定攻』と『絆され受』。
まず甲斐。
中学の頃キラキラワンコだった彼が、豹変して鬼畜ドS攻めとなって登場です。
「昔見捨てた復讐だ」と言って南を散々犯し倒し、かと思えば溺れそうになった南を必死に助け、それからまた豹変して意地悪し、今度は突然「復讐やめる」と言って優しくし始め……
一貫性がなくて……いや、きっと中学生の頃からこじらせ続けたから情緒不安定なんだね!笑

そして南。
甲斐に何をされても怒らず絆され。なんだかんだ受け入れてあげる超包容力受。温厚で優しくて掴みどころのない受です。
ですが、時折挟まれる回想が可愛くて、別れ方が切なくて、物語をただ「流されているだけ」で終わらせずに厚みを持たせてくれました。

あと、絵がとても美しいです。南の色っぽさや艶やかさ、甲斐の腹黒さや憎しみ、様々な感情が絵からひしひしと絵から伝わってきます。
電子書籍発のコミックは背景があっさりしているものが多いですが、今作は綺麗に描かれています。あとトーン使いが多くキラキラしている印象。

個人的には当て馬の早川くんが気になります。
南のことを中学からずっと好きだったのに不器用なあまりイジメ続け、結局甲斐に取られちゃう、という。
是非、早川くんの前に新たな年上スーパー攻め様が現れて、受けになってほしい!

あとワンコ攻め好きとしては、描き下ろしで甲斐が幼き頃のワンコらしさを少し取り戻してくれていて嬉しかったです。
「南、可愛い。好き好き」な甲斐はとても可愛いので、これからも度が過ぎないように、ほんわかした南を優しくいじめてあげてください。

3

幸せそうな二人がみたい。

オメガバースものが好きで、そちらの作品で知った作家さんです。
作画がきれいで、私的に好みの絵です。
絵が気に入ると他の作品も読みたくなるので購入してみました。
イジメがベースにあるなかなか重い内容です。
次々に、いろんな揉め事が続くので、いつになったら丸くおさまるんだ?って感じで読みだしたら息つく事無く読むことができましたが、ホントにやっとか!って感じで最後の方でまとまります。…すれ違いというのがある意味お話の設定だったりするので、仕方ないのかなとも思いますが、暗い設定だった分もう少し早く思いが通じあって、二人が幸せそうに付き合ってるお話があった方が最後にほっこり出来て良かったと思います。
結局のところ攻め君は[好きだからイジメてしまう]的な深層心理なわけですから。

2

読むのが苦でした

中学時代にいじめをうけていた受けが、唯一仲の良かった攻めに職場である学校で再会します。でも攻めは、受けになぜか恨みを抱いていて、受けをいじめたりレ○プしたり。実は受けが転校したあと、新たな標的になったのは攻めだったのです。

程度の低いいじめ、そこから学内エッチ、ときどき昔の回想という、延々同じ展開ばかりで途中で飽きました…。そのくせ攻めの言動になんら一貫性がなく、イライラしました。

受けにしろ攻めにしろ、いじめられてるばかりじゃない強い性格もある、という描写もあるから余計に訳がわからない。じゃあ最初から応戦すればいいのに…。
いじめっ子グループの主犯格が、実は受けのこと好きだったみたいなんですが、それなら受けが突き落とされたプールで溺れてたら助けるだろうと思う。しかも「実は受けのことが好きだった」からいじめてたのに、その後標的を攻めに移したのはなぜ…。
あとラストの描写が意味がわからなかった。受けを好きな女の先生が、受けの隣の席を譲ってもらうのがこのラストに何の関係があるの…。

6

苛め、やだな

かなり後半まで眉間にシワを寄せて読んでました。
やはり苛めているお話を読むのは気分のいいものじゃないですね。昔の話とはいえ、かなり頻繁にフラッシュバックさせているのでその度に反撃すりゃいいのに!とか、誰か助けてあげてよ!とイライラしてしまいます。

しかも、過去のことだと思って油断していたら社会人になってまでその苛めていたヤツがやって来るし。個人的な思い込みですが苛めてたヤツって大抵その後落ちぶれてるし、同窓会とかにうっかり来ていても周りから浮いていてまた苛めるような図太さないと思うんですが、こいつが本当に最後の最後まで改心しなくて読んだ後もモヤモヤが残ります。

主人公二人はひとまずは幸せになれそうですが南先生がゲイと言うわけでもないので、友達としての依存や独占欲なのか、欲情するタイプの感情なのか最後までぼんやりだったのも将来的には危なげだなと思いました。

2

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