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表題作いくじなしの恋

水守,高校教師
朝倉臣,フリーライター

同時収録作品きみにあえて

(仮)駿也,大学生
(仮)貝田,求職中のバイト

その他の収録作品

  • その後の大人/描き下ろし
  • それからの僕ら/描き下ろし

あらすじ

ライターの朝倉は偶然出会った高校生・三原の友人への恋心に、過去の苦い恋を重ねあわせるが、実は彼の担任がその想い人・水守で…。

作品情報

作品名
いくじなしの恋
著者
いさき李果 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス・リンクスコレクション
発売日
ISBN
9784344835641
3.4

(30)

(2)

萌々

(12)

(14)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
7
得点
102
評価数
30
平均
3.4 / 5
神率
6.7%

レビュー投稿数7

拗らせた片思い

(帯より)
過去に縛られた不器用な大人のセンシティブラブロマンス
【『友達』としてなら、もう隣にはいられない】

やー、帯通りでしたね!
高校時代の片思いを拗らせた大人の物語は大好物なので、キュンキュンが堪能出来て大満足ですヾ(*´∀`*)ノ


高校の時、友達の水守に片思いをしていた臣。
水守の反応を試すために女と付き合ってたのですが「おまえのノロケを聞いてたらうらやましくなって」という理由で水守に彼女が出来てしまいます。
すごくショックを受けるのですが、"どうせ別れるだろう そのタイミングで気持ちを伝えよう"と友達ポジでいたものの別れる気配どころか、「結婚を考えてる」と告げられ、これ以上友達ではいられないと距離をおき水守から逃げます。
2年たったある日、偶然出会った高校生を通じて水守と再会しーーー。
というお話です。


電子のサンプルで冒頭を読んで、高校時代の回想シーンに萌えツボをガンガン押されて速攻で買いに走ったぐらい回想が良かった+゚。*(*´∀`*)*。゚+
数ページなのですが、高校生の切ない片思いの描写にキュンキュンです。

臣が偶然出会った高校生は男友達に片思いをしてて、自分の過去とダブらせアドバイスしたり、あの時ああしてれば こうしてれば と思い悩む姿が切なく描かれており。
一方の水守も、突然告げられた臣の長年抱えてきた想いを、教え子である高校生の恋事情を通して重く受け止めてて。

不器用になってしまった大人達が、高校生の純粋さに学ぶ姿っていいなーとシミジミ感じました。長い人生ピュアでいられるのって一瞬で尊い……。

そんな不器用になってしまった大人が手探りで距離を近付けるシーン。
水守の目を手で隠してゆっくりキスする臣の手が震えてるのがもうもう!
緊張が伝わって私の心臓も震えてドキドキして萌えたーーーー(^///^)
ココすごく好き!(余談ですが、このカットは帯裏にも乗ってます^^)

ちなみに本編ではエロなし。
書き下ろしは一気に事後で回想でエロがちょこっと(T ^ T)
残念な気もしますが、事後にどう振舞っていいかわからずモダモダしてる臣が可愛くてソレはソレで萌えたので満足です。
あと、現状「お友達」を続けてる高校生達のその後もチラリと書き下ろしにありました♪

欲をいうなら本が薄いのでもう1話ぐらい入ったんじゃないのかなー?その分、2人が近づく過程をもう少しジックリ見たかったなーと…。
(3話でも充分綺麗に纏まってるので"欲を言うなら・・・"という程度ですが。本が思ったより薄かったので残念だったのです(´・ω・`))

他、短編が1つ。こちらも再会ものですが、小学生と大学生で出会って8年後に大学生と三十路手前で再会という年の差カップルです。こちらもキスのみですが、年下が攻めたい宣言をしてるのでオッサン受けです。小学生の男の子が男前なセリフを言ってるのが可愛かったです(・∀・)

(初読み作家さんだったのですが他のお話も読んでみたい!!と思えたので、少し甘め評価の萌え×2にしてます。)

4

再会にもいろいろあるもので

表紙から素敵です。
蛇顔は苦手ですが、いさきさんの描く髪が長めな人物は魅力的。

【いくじなしの恋】(前中後編+描き下ろし2編) 萌2
相手の反応を見たくて失敗して、伝えるタイミングを待っていたのに機会が来ないまま離れた友人との再会ものです。
結婚するという相手を祝う気にもなれず、高校からの友人だった水守と距離を置いた臣。
ある日、昔の自分に似た少年と出会って話を聞いていたところ、教師になった水守が現れて…。
切ないんだなー!!
伝える勇気は出ないけれど、相手が少しでも自分を意識してくれているのか確認したかった臣の気持ちも分かるし、親しい友人が先に大人になっていくのが寂しくて、自分も追いつこうとした水守の気持ちも分かるし。
子供の頃の憧れはその当時だとプライドや恥ずかしさがあって絶対に言えないけれど、大人になったから言えることもあるんですよね。
切なさを煽る構成と、「間が悪い」というキーワードも効果的。
真っ直ぐにぶつかった少年に勇気をもらって踏み出す臣に対する水守の反応は、ちょっと読者の期待とは違うかもしれないけれど、良い作品です。
描き下ろしは大人バージョン(水守×臣)だけでなく、子供バージョン(臣に相談していた水守の教え子)もあります。

【きみに会えて】 萌
会社が倒産して地元に帰ってきた貝田が、母親に言われて店番をすることになった洋品店にいたのは、10年以上前に自分に懐いていた駿也で…。
こちらも再会ものです。
子供の成長は大人が思っているより早くて、子供の一途さは大人が思っている以上に一途で強いよという話でした。

正面の顔は結構蛇顔率が高いので、苦手な方は苦手かもしれません。
でもストーリーが良いので、気になった方はぜひ。

1

切ない…

「溺愛王子の執愛」を読んで、こちらの作品が懐かしくなったので再読しました。

現在のいさき李果先生の絵と比べてしまうと、身体のバランスや顔の輪郭とかに大分粗っぽさを感じてしまいます。

でもふとした表情が印象的だったり、お話はとても切なくてこちらの作品の方が私の性癖に突き刺さりまくりでした。www

まず臣の「俺はいつでも間が悪い」って冒頭の台詞が印象的でした。
でも、臣はいつも水守から逃げていたんですよね。

それが偶然知り合った高校生のカズマの行動によって、自分達の姿に重ね合わせるからこそ突き付けられるんです。

このカズマと思い人である高須賀の関係もとても素敵でした。
同時収録作の「きみにあえて」も良かったけど、このカズマと高須賀のその後がもっと読みたかったです。描き下ろしの4ページじゃ全然足らないです。


カズマの影響から臣は過去と違う選択をします。それによって水守との新たな関係が築かれるのです。

水守の過去の回想を聞くとお互いに惹かれあってたのに、水守が同性と付き合うと言う事にまで考えが及ばなかったので、遠回りしてしまったのでは無いかと思いました。
でも実際は水守のほうが思い切りが良いのだと思いました。

1

美しい絵は堪能しました

フリーライターの朝倉は、高校時代からの親友だった水守を今も忘れられないでいる。ノンケの水守に彼女ができ、結婚を考えていると知って、そばにいるのが辛くなり離れたのだ。しかしとある事情から高校生を保護したら、その担任教師として水守が現れる。とうに結婚したはずだと思っていた水守の左指に指輪はなく…。


大人同士の再会ものです。
視点キャラの朝倉さんが割とワイルドな男前だったので、こっちが攻めだろう、そして保護した高校生とくっつくのかな、などと思いながら読んでいたのですが、普通に再会もので、しかも朝倉さんは受けでした。(カップリング説明に書いてあるので、一応核心的なネタバレではないと判断しました)
ワイルドな男前受け…素敵です。いさき李果さんのイラストが色っぽいので、ビジュアル面ではかなり萌えました。攻めも、ワンコっぽい見た目の割にはガタイがよく、エッチシーンなどでは程よくガツガツしていてよかったです。
絵はほぼほぼ文句なしだったのですが、話はちょっとあっさりしすぎてたかな…と思いました。高校生カプは要らんのですよ、ちゃんと「先生」してる攻めの描写とかも要らんのですよ。案の定ほかでページを食いすぎて、本編にエッチシーン入らなかったし、その点はかなり残念でした。
巻末の短編で、一瞬だけどようやく本番描写があり、うれしいというかホッとしました。受けの腰を摑む攻めの手がすごくエロかった。

同時収録の中短編が1本。これは20歳大学生×30歳手前求職者の再会ものでした。8年前にかまったことにより小学生に懐かれた受けが、会社の倒産によって無職になり地元に帰ってきて…という流れです。
こちらもエロはなく、これからラブい方向に向かうのかな、というところで終わり。まあ可愛らしくていいのですが、正直物足りなさはありました。

3

まさに、いくじなし

いくじなしで、いつまでも引きずってて、なかなかはっきり言えないやつ、好きですねぇ。たまたま出会った高校生に自分を重ねて、励まし、また自分の気持ちにも改めて気づくのですが、ほんとなかなか告白しません。どうせ友達として側にいるのが辛いなら、告白して会わなくなっても同じじゃんと突っ込みたくなりますが、そこがまたいい。
そんな男なので、全体的に重めですが絵とマッチしていて大人な漫画ですね。最後に見せる照れた顔にきゅんとしました。

1

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