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表題作木陰の欲望

宇喜田鼎
16歳,高校生,身体が病弱な名家の息子
遠山瑞季
16歳,高校生,庭師の息子で鼎の幼馴染

その他の収録作品

  • 夜明けの先に
  • カバー下:あとがき

あらすじ

親友…“あの日"までは確かにそうだった。
だけど今は少なくとも――…

裕福な家に生まれながらも、病弱で孤独な少年・鼎を支えてくれたのは、
明るく元気な庭師の息子・瑞季。
鼎にとって初めてできた大切な親友。

しかし、ある事故が原因で瑞季は鼎を庇い背中に大きな傷を負う。
そこからすべてが変わってしまった―…。
高校生になった鼎を支配するのは、瑞季への強い想いと独占欲。
「自分だけの瑞季でいて欲しい…それが無理ならいっそー…」

幼なじみの不器用で切ないビターLOVE
描き下ろし後日談マンガ8ページ収録

作品情報

作品名
木陰の欲望
著者
暮田マキネ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス moment
発売日
電子発売日
ISBN
9784801954335
3.7

(138)

(29)

萌々

(60)

(34)

中立

(12)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
14
得点
499
評価数
138
平均
3.7 / 5
神率
21%

レビュー投稿数14

シリアスかなと思ったのですが

どシリアスなマンガが読みたくて手にしてみたのですが、それほどシリアスでもなく、攻めのヤンデレ具合に期待したのですが、ただの独占欲丸出しの我儘お坊ちゃんという感じでした。
攻めは子供のころ身体が弱く寝込みがち、そんな子を疎ましく思った両親に田舎の別荘へ厄介払いされ、そこで出会った庭師の息子(受け)と出逢い云々・・とテンプレ設定。
過去編の見せ方があまりお上手でなかったり、不要なギャグコマがあったり、突然ページを飛ばしてしまったのか?という感じがしたり・・全体的に流れが悪いと感じました。
見せ場の、攻めが暴走し受けを犯すというシーンも唐突すぎて、あっさりしすぎで勿体ないです。もっともっと盛り上げて引っ張ってからにしてほしかった。
受けの背中の傷の(完治しているが重症)設定も全然活かされていないし、攻めに呼び出されて訳もわからないまま受けは庭で犯され、尻の穴も切れたというのに、最後はすんなりくっつくしで物足りなかったです。
結局、受けは子供のころ攻めに一目ぼれしていた、というオチ。両片思いだったということです。
絵がスッキリしていて見やすくて好きでした。描き下ろしのショタがとても可愛かったので少し満足しました。

10

幼なじみの両片想い

良家の子供でありながら、身体が弱かったせいで療養という名の厄介払いに田舎に送られた鼎(攻め)。幼い鼎の唯一の心の拠り所だったのは庭師の息子・瑞季(受け)だった。
瑞季に対する独占欲を隠さない鼎だったが、高校生になり、瑞季の世界が広がるにつれ、独占欲は執着に変わり…。


丁寧に描かれた作品でしたが、高校生になって女子にモテモテな攻めが女子にいい顔をしているのがどうも納得いきませんでした。受けに妬かせるとか、受けの立場を守るためとか、そういう理由がまったくないのに、なぜ八方美人的な態度を取るんだろう、と不思議だったし不快でした。
そのせいで、攻めといつも一緒にいる受けの立場が悪くなり、受けが女生徒に阻害されます。それを知って怒る攻め。いやアナタそれくらい予測ついたでしょ、むしろアナタのせいでしょ、と思っちゃいました。

受けに想いを伝えることもせず、なのに「おまえはちっともわかってくれない」みたいに拗ねてます。一度でも好きだ、そばにいてくれって言ってみたらどう? と思いました。そして想いを口にすることもなく、いきなりブチキレて強○するに至っては、なんかもう、子供だなぁ…としか思えませんでした。

受けは受けで、攻めのことが好きなんだか何なんだかわからないかんじでしたが、結局好きだったようです。いくらでもくっつける状態だったのに、わざとすれ違っているような印象でした。

もうちょっと展開に気を配ったら良作になったと思うのに、もったいなかったです。
書き下ろしは数年後のようなふたり。受けの甥っ子にプロポーズされる攻めの話です。エンゲージアケビがすごくツボでした。

6

けっこう鬱蒼とした木陰でした

グリーンのカバーイラストが非常に美しい作品。
グリーンは美しいけど、内容は、木「陰」で「欲」望の、結構じめっとしたお話でした。
幼なじみとはいっても、お屋敷のおぼっちゃまと庭師の息子。
この二人が、同い年で、時代設定がほぼ現代。
もっと時代設定が昔だと、あからさまな身分差物になったりしたんだろうけど、ここは現代なので同じ学校のクラスメイトを普通にやっていたりして、明らかな階級差がない分、逆に鼎と瑞希の関係の不安定さが増すという、
狙いとしてはおもしろいなぁと感じました。

4

執着攻めのお話

今現在暮田さんに夢中で読み漁ってます。内容はすでに書いてくださっているので感想を。



幼少期身体が弱く、家族に体よく厄介払いされたことで人に心を開くことのできない鼎。
そしてそんな鼎が心配で、子どものころから面倒を見続けてきた瑞季。

お金持ちのお坊ちゃんの鼎の家の庭師の息子が瑞季、という身分差モノかと思いきや、自分のせいでけがをし、そしていつでも自分の味方だった瑞季に固執する鼎。
という執着モノでした。

設定が『現代』なので身分差ものだと違和感があったと思う。そのあたりのストーリー展開がお上手だなと。

鼎と瑞季。
共依存のような関係で、作家さんによってはドロンドロンなドシリアスなストーリーになりそう。一見シリアスで救いのない話のように見えるストーリー展開でありながら、二人のお互いを想う恋心だったり、主要CPの二人を見守る周囲の人たちの温かさだったり、そういうものがふんだんに盛り込まれているためにほんわかした気持ちになれる。

鼎が瑞希から離れることを決心し、それを瑞希に告げたシーンがすごく良かった。
瑞希に嫌われたくない。それだけが鼎の望むたった一つの思いだったのに、瑞希に「しんどい」と言われて。
高校生の鼎が、子どもの鼎のビジュアルになって、今まで自分の希望も言えずずっと自分の中で秘めてきた想いを告げて泣くシーンがすごく好き。子どもの鼎とともに瑞希に抱きしめられて、彼はやっと自分の想いを昇華できたんだなあ、と。

やっと両想いになった二人に安心ししっとりした思いで読み終えたのに、最後の描きおろしには爆笑してしまった…。
蘇芳が激カワです。
エンゲージアケビって…!
「アケビはうちのだけど」っていう鼎の心の中のツッコミにも笑った。

でも、あらすじにもある

ある事故が原因で瑞季は鼎を庇い背中に大きな傷を負う。
そこからすべてが変わってしまった―…。

瑞希の背中の傷が、そこまでストーリーを左右する出来事ではなかったような気がしたのが残念と言えば残念でした。

ですが、個人的にはとってもツボに入る作品でした。

3

かわいい絵柄

女の子や受け攻めの子供時代が可愛らしい。
子供時代の受け攻めは逆かと思わせる絵柄。攻めの方が背がひくく華奢でマシュマロのようにかわいらしい。
体が弱く泣き虫の攻めが、受けの背中に隠れている絵に萌えました。
育ってみれば受け攻めはああそうかとわかりました。
攻めの浮世離れした経済力がBLチック。
所々で笑えるコマがありました。
後日談のエンゲージアケビに笑った。攻めが余裕がある感じで二人の距離が縮まってよかったなと感じた。
暗いBLはたまにでいいので、これぐらいの鬱々感が私にはちょうどよかった。

2

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