ボタンを押すと即立ち読みできます!
好きだから、終わりにしよう。 あの日、冬くんの淫靡な顔に欲情した――
『小さな恋のメロディ』の3巻で、栄司がバイトを始めた花屋が舞台です。
栄司が店内にいたり、巽が栄司を迎えに来るくらいの登場で、ストーリーには絡んでこないので、未読でも全然問題なく読めます。
幼い頃に憧れていた年上の知人。
「幼馴染」と呼ぶには接点が少なく、「友人」と呼ぶにも遠い。
そんな「近所のお兄さん」・冬木と9年ぶりに再会して3ヶ月。
気まぐれに現れる冬木を抱く夏希の脳裏によぎるのは…。
軽く読めるセフレ→恋人ものではありません。
とにかく重い。
何が重いって、2人が背負っているものが予想以上に重くて、息が詰まりそうになります。
しかもその重さが、本当に2人が背負わなければいけないものなのか?という疑問がついて回って、2人が余計な足枷をつけているように思えてしまうんです。
冬木が高校3年生、夏希が中学3年生のときのこと。
街で幅を利かせている代議士の息子に脅され、言いなりになっていた冬木と、偶然知ってしまったことから、冬木を気遣い、助けたいと思う夏希。
幼い頃にヒーローのように思えたお兄さんを救いたいという気持ちも分かるし、目撃した場面が場面なだけに、煽られて生理的な反応をしてしまうお年頃なのも分かる。
そういう自分に罪悪感を抱いて、それを打ち消すためにもお兄さんを救わなければ、という正義感にすり替えるのも分かります。
冬木の方も、何を言っても無駄という状況で、あと数ヶ月我慢すれば街を出られるからと諦めるのも分かるし、近所の子に知られたことで「やめたい」と思うのも分かる。
分かる尽くしな中、分からなくなったのは、その後の展開のせいです。
あくまで不幸な事故です。
たしかに失われたものの大きさを考えると、単純に「悪者はいなくなりました!」と喜べないのも分かる、けど、背負わなくてもいいんじゃないかと思ってしまうんだなあ。
2人が抱えるものに対しての理解が十分にできなかったせいで、そこを起点にした感情にどうしても寄り添うことができず。
ただただ重いと感じるだけで。
2人に寄り添えないと、萌えるのも難しいと思います。
ただ本当に重いので、軽い気持ちで「読んでみて」とは言えない作品でした。
なんか最近きゅん萌えパターンにはまってる!
切なくてきゅんきゅんさせられてます。
過去持ちの花屋と、さらに過去持ちの検事さんという、
暗くなりそうな配置なのに、
暗い、ではなく、エロかった‼︎
冬木のギャップがエロさ倍増vvv
普段の顔とベッドの上での表情が違いすぎて萌!
豹変というよりは、きっとこっちが素。
夏希くんも、寄り道しつつも結局は冬木の元へとたどり着く道のり。
過去にとらわれて、素直に向き合えない二人が、
互いの正直にたどりつくまでが、もどかしくて切ない。
とにかく冬木のギャップとエロさに負けて「神」!
仕事では「鉄」とよばれる鉄仮面。
冷たく冷酷な仕事っぷりで有名な検事。
が!じつ・・・わ!な展開が酷くオイシイ。
プライベートでは攻にガツガツいじめられるのが好きとか
打って変わってのエロスがなんとも萌るのです( ゚Д゚)ぼぅーっ
なによ!?ひどくされたいの!?エロくされたいの!?
冒頭から叫びだしたい衝動に駆られつつ。
実情、幼馴染をこじらせた二人のアレコレ。
過去が少々重たくはありますが、
二人幸せな結末にホッとしました。
愛があればそれでいいのですw
マーガレットの花言葉って…ジワリ(涙)
元ホストの花屋:夏希×検事:冬木(冬くん)。
幼い頃からの知り合いのふたりがセフレの関係を経て恋人におさまるまでの遠回りの恋の話。
【恋メロ】シリーズのスピンオフとなってますが、この1冊単体でも大丈夫。
表紙見てヤクザのやんちゃ若様と組の弁護士かと思っていた私は買ってビックリしました…。
さらに最初、キリリッとお堅い検事さまが肩越しに振り返り「もっとひどォして…」って!!
最初の数ページで萌ジャブ喰らいました。
スーツ着たMキタ…!!
お話は現在のセフレのふたりから始まり、冬くんのことを本当に好きな夏希が体だけの関係をツラく思っていることで気持ちのズレが表面上にあらわれ、ギクシャクした状態から過去編へ移ります。
冬くんと夏希が「秘密を共有する」過去から最初の再会→2度目の再会(現在)が丁寧に描かれていて感情移入もしやすく、中だるみがいっさいなかったです。
最初の再会、そして現在、互いの気持ちを告げるキッカケをつくった夏希の元同僚のホスト:真吾の登場が良いアクセントとなっています。
この最低なチンピラに対しての設定(嶋二さんの主観)がカバー下に描かれててめっちゃ笑いました。
冬くんは真面目さゆえに過去の出来事の罪悪感から自分を傷めつけるようにセフレを渡り歩いています。
傷ついたことの責任を自分で負うことで大人になるように。
夏希はそんな冬くんを後悔にも似た気持ちで見つめていて、彼が恋心を打ち明けられないジレンマを抱えていて読んでいてジリジリします。
でもこのふたりの罪悪感や後悔はお互いに対してのものです。
冬くんは夏希を巻き込んだこと、夏希は冬くんをもっと上手に救う方法がなかったのか、と互いに労っています。
冬くんがなにも言わず夏希の前から姿を消したのも自分を見れば忘れられない出来事があるから…という気配りです。
長い長い両片想い~うまくいって~。
2度も寂しさと愛しさと一緒におきざりにされた夏希が喪失感にめげず、やっと想いを伝えて手をのばした時の冬くんの顔の表情の薄さが、自分に鎧を纏ってきた彼らしくリアル。
でも、心の中をさらけ出した夏希を潔く受けとめてくれました。
ぶっきらぼうな言葉使いがまた彼らしい。
不器用だな…。
少し遠くを見ていた夏希の瞳に感情がのって力強いコマが中盤から増えてきてニヤリとしてしまいました。
冬くんは最後まで夏希に直接的な言葉で「好き」とは言っていません。
でも、これまでみたいに「ごめん」じゃなく「ありがとう」と言っています。
直接的な言葉ではないけれど、ふたりの関係が新しいものへ変化しているのが伝わります。
ふたりで話す時の地元言葉がゆるくほぐれた雰囲気が好きです。
後ろの見返し(そで?)の部分に子ども時代のふたりの姿にピンクのチューリップが飾られています。
ピンクのチューリップの花言葉は(こっちは言ってもいいよね)「愛の芽生え」だそうです。
最後までニクい演出でした!!
嶋二さんのちょっと重い(ダーク)な話好きだな~。
検事である冬木(受け)と花屋の夏希(攻め)。幼なじみでもある2人は、昔のとある事件から疎遠になっていたが、再会した後はセフレの関係が続いている。しかし冬木のことが好きな夏希は、次第に身体だけの関係が苦しくなってきて…。
受けの、検事というお堅い職業でありながらビッチ、というキャラは良かったんですが、攻めに対する想いがあまり見えなかったのが残念でした。自分の連絡先を教えることもせず、自分がエッチしたいときだけ花屋に来るのが、攻めの身体だけが必要なかんじで…。
あと、何やら色々設定があるんですが、攻めの前職はそんなに思わせぶりに隠すほどのことではないと思うし、攻めにタトゥー入ってる意味もよくわかんない。元同僚とイキって入れただけ? それにしては受けがちらちらタトゥーを気にしてたのは何なのか…。
でも攻めは割と好きなタイプでしたし、作品的にはまあ楽しくは読めました。