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表題作いいもんわるもん

大垣薫 エリート刑事
楢崎直斗 泥棒一家に育った結婚詐欺

あらすじ

ドロボー一家に生まれた直斗は、足を洗う覚悟で最後に結婚詐欺を働くが、刑事に捕まってしまう。ところがその刑事・薫は直斗の高校時代の後輩だという。直斗への歪んだ愛ゆえに自宅に軟禁されてしまい・・・!?刑事×詐欺師――奇妙な同棲生活ラブストーリー!

作品情報

作品名
いいもんわるもん
著者
山田パピコ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
発売日
ISBN
9784832289703
3

(44)

(4)

萌々

(8)

(22)

中立

(6)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
8
得点
124
評価数
44
平均
3 / 5
神率
9.1%

レビュー投稿数8

ヤンデレ刑事×ドロボウファミリーの息子

泥棒一家に育った直斗(受け)は、結婚詐欺中に刑事である大垣(攻め)に捕まった。てっきり逮捕されるのかと思いきや、大垣は自宅マンションに直斗を監禁し、身体の関係を強要する。実は大垣は高校時代の直斗の後輩で、その当時から直斗を一方的に好きだというストーカーだった。


1冊まるまる同じカプの話なんですが、最初からすべてのストーリーが出来上がってなかったのかな、と思うような、行き当たりばったり的に作られたような散漫な話でした。最初はコメディちっくなトーンだったのにシリアスばりばりになってるし、そもそも受けが泥棒一家だって設定要らなくない? と思ってしまった。結婚詐欺してた受けが攻めに捕まった、でいいやん、と思います。あと泥棒したり、オレオレ詐欺したりしてる受けの家族にまるでいい印象を抱けないし、これでギャグマンガになると思う神経がわからない。
あと攻めと受けのキャラがころころ変わるので、結局どんな性格だったのか掴めなかった。

ただラスト近くの攻めはなかなかよかったです。ちょっとヤンデレ気味で。最初からこのキャラで練られた作品だったらよかったのになー。

5

ストーカーになる理由が弱いけど一目惚れってそんなものか

泥棒一家の長男である楢崎は最後の仕事として結婚詐欺をおこなうがエリート警部補大垣に逮捕されてしまう。警察に向かうかと思いきやなぜか大垣のマンションに連れていかれるが、そこで大垣が高校の後輩でストーカーであると知る(先輩の吉村が学校を辞めるのを知った楢崎の辛そうな顔を見て、自分のためにあの顔をさせたいとずっと想っていたらしい)。ゆるゆるの監禁生活が始まるがそれなりに甘々な関係になる2人だが、楢崎のバイト先の店長が偶然吉村だったことからすれ違ってしまう。実は吉村はクスリの売買をやっている悪い奴で楢崎に罪を被せそうとしていた。助けに行く大垣だが吉村に楢崎との関係をバラすと脅されるもわざと吉村に刺されて吉村を逮捕する。

大垣が楢崎のストーカーになるまで想い続けるキッカケが弱すぎますが、まぁ一目惚れってそんなものかと。異常なくらい楢崎に執着していますが、楢崎が幸せならまぁいいか。

4

ちょっともったいない

丸ごと1冊表題作の全5話です。
前半(2話まで)は、直斗(受け)が大垣(攻め)に監禁されるのではなく自分の意思で同居を始めるまでの話。
後半(3話以降)は、セックスはしているけれど擦れ違っている二人が両思いになるまでの話になります。

大垣が前半では「楢崎さん」、後半では「直斗さん」と呼び方が変わったことが良いなと思いましたが、直斗は「お前」ばかりで大垣をちゃんと一度も呼ばなかったのが印象的でした。

大垣は高1から直斗をストーカーしているのですが、盗撮や盗聴しまくっているという有りがちなものではなく、とにかく情報を入手しているというインテリなタイプで、怖さや気持ち悪さは感じませんでした。そのためか、大垣の友人や大垣自身が恐れている直斗を傷つけてしまう可能性も納得しづらかったです。

ただ、直斗が大垣と心を通い合わせたと思っていたのに、大垣は直斗を信用していなかったという擦れ違いは切なかったですし、吉村を前に互いに守ろうとする姿は健気でした。

あと、私は大垣の悔やむ言葉を「うぜえ」と切り捨てる友人が好きでした。冒頭で直斗の監禁を手助けしていたので、彼と大垣、直斗、吉村の四人とも犯罪を犯さない「よいもん」ではなかったなぁと思いました。

吉村が直斗を誘拐するなどの悪事は偶然わかったような展開でしたが、大垣が実は捜査中だったとか、仕切っている組織に働きかけていたとかという展開でも面白かったじゃないかと思います。

刑事×泥棒の設定がお好きな方にお勧めだと思います。エロもそんなに多いわけでなく程良い感じです。ただ、直斗は足を洗おうとしていますし、手錠は最初に直斗を連れてきたときくらいの使用で、監禁中ずっとつけていたというわけではありません。また、直斗が過去に他の男女と肉体関係があったようなにおわせる描写がありますので苦手な方はご注意ください。

3

色っぽい目線の先は…

さらっと読んでしまいましたが、後から皆さんのレビューを読むとなるほど確かに!と思える点がいくつかありましたね。
私はもともと他の媒体でこちらの作品を知ったので、泥棒一家と言うのが珍しくて買ったのですが、そのキャッチフレーズのわりにはあまりその設定がいかされてないように思えました。それをネタに脅されると言う使い方より、ネズミ小僧的な普通の人を傷つけない泥棒で現役のまま攻めとラブな展開になってほしかったです。
とは言え、こちらの作品でも萌えるところはいくつかありまして、ずっと優位に立っていた攻めが突然涙をポロリと流すところは、綺麗でしたねー。それにビックリした受けが思わず手を取って、そこから抱きしめられて、「情だとしたら?」と聞くと、「つけこむ」っていいながらキスと言う一連がなんともハッとさせられました。台詞もいいんですが、キスするのにお互いの唇が近づく時、相手の口元を見つめている目がなんとも色っぽいんです。はぁー、ごちそうさま。

3

誰が、わるもんだ!

作家さん、買いです。
展開が展開を呼ぶストーリーだわ。
薫と、直斗の拗れた〜ラブな話かと思いきや〜キーマンが吉村先輩だったとは。

泥棒一家の直斗。
学生時代に好きだった吉村先輩とばったりあった事で、泥棒家業から足を洗おうと、最後の結婚詐欺を行うけど、あえなく御用。
逮捕したのが、実は直斗の高校時代の後輩の薫。
この警察官の、薫が1番やばかったな!
学生時代に、直斗に一目惚れした薫〜そこからストーカー。

しかし、厄介なのが〜プロの泥棒なのに〜何も知らない、気付かない〜直斗だよ。
ずっと、薫は直斗を守ってたのに。

直斗の長年の想い人の吉村先輩は、学生の頃から〜直斗の気持ちを知りながら罪を被せようとしていたけど、毎々〜薫が阻止していた。

吉村先輩に拉致られた直斗は、真実をしり、助けに来た〜薫が刺されたりと・・・

そこでようやく、直斗の目が覚めるんだよね。

いやぁ〜展開が展開を呼び、詰め込まれてた!掘り下げればもっと面白くなっただろうに。上下巻で読みたかった。

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