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表題作さかしまな恋

一之瀬征臣,幼馴染で会社社長
結城彩貴,大学研究室の非正規研究職員

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

大学の研究室で働く彩貴は祖父母の知人の葬式で、数年ぶりに知人の孫の征臣と再会する。
小学生の頃、彩貴は両親を事故で亡くし言葉を失うが傍にいてくれた征臣のおかげで立ち直ることが出来た。
一緒にいられて嬉しかったが、彼はしかたなく面倒見てくれていただけだと知りショックを受ける。
それ以来二人は疎遠になっていたが、経営難に陥った祖父の会社を救うため縁談を受けた彩貴に、会社社長になった征臣がある提案を持ちかけ…。

作品情報

作品名
さかしまな恋
著者
義月粧子 
イラスト
Ciel 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
発売日
ISBN
9784778120061
3.1

(21)

(1)

萌々

(8)

(6)

中立

(5)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
60
評価数
21
平均
3.1 / 5
神率
4.8%

レビュー投稿数3

中立寄り。比較的近年の作品を読む度にじわじわ感じてたんですが。。。

うーん…うーん…(;´Д`)

義月さんの幼馴染みモノといえば
「甘い絶望の夜を捧げて」がめちゃくちゃ良かったので
今作の幼馴染み設定も楽しみにしてたんですけど思ったほど…でした;

既刊すべて読破していない者の戯言ですが、
年数が新しい作品ほど印象に残らないお話が多いような…。
ストーリーの練り込みがあまり響かないというか…。
感覚的なもので上手く言えないのですが;
生意気なことを書いてすみません。

さてさて。
幼馴染みで再会モノ、セレブ階級の人達のお話。
受けの実家が倒産寸前のところを久々に再会した攻めが救いの手を差し伸べます。
その条件は「受けを俺(攻め)のモノにすること」
受けは実家のためにその条件を渋々飲みます。

それから同居生活がはじまり、肉体関係も持つように…。
攻めの目的がまったく理解出来ない受けはーーーと展開します。


攻めは帝王学を学んだかのような上に立つ者の余裕がある人。
受けはお坊ちゃま育ちで援助を受けながら研究職に励むクールビューティー。
あまりガツガツしたところがなかったのは育ちの良さゆえかなぁ?と思いました。

受けは心の片隅では常に意識してたけど絶対に恋心を自覚しないようにしていて。
攻めはありありと自覚してたけど、受けから先に告らせようと意地張って遠回りなアプローチのみ。

蓋を開けてみれば出逢ったときから両片想いなところは
まぁそうだよね…うん。定番だもんね。的な感想になってしまったかな。
攻めも受けもプライドの高さゆえにすれ違ってたという難儀な人達です。

攻めに関して言えば、プライドの高さの中に甘さが混じってた点は中々良き(﹡´◡`﹡ )
他、子供時代の受けが「可哀想な子」と思われないよう心を強くしたところも良かった!
お金を引き換えに…なお話ですが悲壮感がなく読めました。

ストーリーのツッコミどころは散見されたような。
特に気になったのは…、

○攻め「(受けが)欲しがるまで無理にはやらない(`・ω・´)キリッ」
→「む、無理…」といやいやしてる受けに挿入ww
挿れるんかーーーい!!!ってリアルにツッコんだ。
プライドの高さはここでは発揮しないのか…。
体が欲しがってるからOKって私的には謎理論だわ。

○ストーカー騒ぎ。
→全容が見えて「はぁ?」と…。
目的がソレなら受けをストーキングする必要ないのでは???
辻褄が合わないような気がしないでもない;
(受けを拉致するだけで目的達成できたよね。写真いらない。むしろ写真のせいでガード固くなってるから逆効果。犯人の行動は理解出来ないぞ)

細かい部分はさておき全体は無難にまとめられてたかな。
中立寄りの萌え評価です。
(中立と言い切るほど嫌な点がなかったもので…)

1

攻防戦を期待しましたが…

あとがきに「傲慢攻めには、高飛車受けを屈服させてほしい」というようなことが書かれていますが、義月さんの作品はいつもこのパターンのような?

クールで男前な受けが、傲慢俺様攻めに犯され屈服するといういつものパターンにややデジャブを感じてしまう一冊でした。
更に今回は、攻めが中途半端に良い人っぽさを出しており、受けもクールビューティ設定の割にギャンギャン文句を言う騒がしいタイプで、今ひとつ攻め受けの魅力を感じ辛いのもマイナスでした。

二人は、子どもの頃からの知り合い。
両親を事故で亡くした彩貴(受け)は、自分を何かと気にかけてくれる征臣(攻め)に感謝の気持ちを抱いていました。
しかし、征臣が仕方なく自分の面倒を見てくれていただけだと知って以降は疎遠に。
その後、成長した彩貴は、会社社長となった征臣に再会。
征臣は、彩貴の祖父の会社を援助する代わりに「俺の女になれ」と言ってきて…
そんなありがちな展開です。

傲慢攻めと高飛車受けのパワーが拮抗するような関係だったら大変読み応えがあったと思いますが、本書の彩貴は最初から征臣に屈服しており、かなりチョロい印象。
征臣に「バカだろお前」等の口応えはしますが、立場上はアッサリ征臣の「女」になってしまい、第一回目の絡みから感じまくっているので、どこが高飛車キャラ?と首を傾げずにはいられませんでした。

征臣も、彩貴を「女王様」と評する割に、本気で攻略しにかかっている感じがなく、今ひとつガッツに欠ける印象。
そもそも財力の面で圧倒的に彩貴に対して強者だし、しがない研究者の彩貴を脅すこともできるので、対等感はゼロ。
ラストで、内心は必死だった〜と言われても、どこが?と疑問に感じてしまいました。

更に、両片想いの幼馴染みという設定なのに、二人の幼少期の描写があまりにサラッとしており、お互いへの想いに感情移入できない点も残念。
ラストで征臣が、実は当時から好きだった〜と告白していますが、少年時代の二人の印象的なエピソード等ないため、いまいちピンとこないのが残念でした。

本編から受ける印象と、あとがきで書かれた内容にギャップを感じる一冊。
おそらく義月さんの理想とする攻め受けのパワーバランスが、私の好みと違うんだろうなと思います。

10

物語が淡々としすぎている

違う出版社さんから出している義月先生の既刊本を読み、中々良かったのでこちらの新刊も買わせて頂きました。

まず最初に思ったことは文章が読みにくいため感情移入しにくいということです。彩貴目線で話が進んでいるはずなのに途中途中で征臣目線が入ってくるので少し混乱しました。
内容としては著者様が巻末に言っている通り傲慢ドS攻めに高飛車な受けを屈服させる(征服させる)お話…おおまかに言えばそうなのかもしれませんが、征臣はそんなにドSでも傲慢でもないと思います…。受けの彩貴は高飛車ではありますが、本当の気持ちに背いて反動的に言葉を返しているから高飛車に見えるのかな…?

物語は二人の出会いである小学生〜社会人(社長と院生)までを描いており、お話は淡々と進んでいきます。
色んな障害はあるものの全て上手くいきすぎて物足りないです。もうすこし征臣の苦悩する様を見たかった気もします(彩貴で散々悩まされているので一応苦悩?はしてますが)。
彩貴は彩貴で感情をあまり表に出さない&顔にも出ない人なので物語がより淡々として見えます。

一番に言いたいところは萌えが足りない。
ラブラブなシーンがほぼないのです。最後になって急に彩貴がデレ始めるのでよくわからず終わりました。
この作品の萌えどころは何か?読み終わってから考えましたが一向に浮かばず…二人のすれ違いが多すぎるせいか、どこでそんなに愛が芽生えたの?状態でした。(会わない間に想いが募るのはなんとなくわかりますが)

色々と中途半端な感じなので盛り上がりにかけるのかもしれません…。もっと執着してる姿が見れたら良かったかなと個人的に思いました。

次の本に期待しています。

6

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