イラスト入り
以前に談話室で紹介されていてずっと気になっていた本作。やっと読みましてドハマリしたのでレビューしてみます。岩本先生の小説は初めて拝読しました。
岩本先生が初めて書いて絶版となったBL作品を、全面改稿された作品とのこと。
以下少々ネタバレあります。
まずは高崎ぼすこ先生の表紙が素敵ですね〜。最初はこの表紙で心惹かれたのを思い出します。
そして読んでみると、神蔵響(名前も素敵♡)と平間シンゴ、この二人のキャラクターがとにかく魅力的です!
攻めの響は、186cmでガタイがよく顔も男前の刑事。俺様で態度も素っ気ないんだけど、会えなかった8年間、シンゴをずっと忘れられなかったという、ギャップが大変良きです♡
受けのシンゴは、ロシアの血が外見に色濃くでた超絶美人。でもそんな外見を疎んじて、か自身の美貌には無頓着。無鉄砲な性格で天然のトラブルメイカー。この人も超美人なのに天然で鈍感でおバカというギャップが可愛いです。
この男前×美人のケンカップルが、高校時代に決別するも8年ぶりに偶然再会して、また関わりを持つようになるのを、テンポよくコミカルに描いていて大変面白く、まさに読む手が止まらなくなりました!
響はシンゴに未練たらたらで、無鉄砲なシンゴを何度も手助けするんだけど、シンゴは8年前にされたことをいまだ許せず、響にはだいたい喧嘩腰、鈍いので当然響の気持ちには気付けず。とはいえよくよく読んでみると、シンゴも無意識ながら響に惹かれているようなので、前途多難な両片想い、という印象を持ちました。
1巻はディープキスのみでしたが、描写が丁寧で大変エロティックで素敵でした。今後の進展が楽しみなキスシーンでした♡
巻末の短編【オオカミとサル】は中高時代の二人。響がシンゴをめちゃくちゃ大事にしていて、番犬っぷりにニヨニヨしました。酔ったシンゴの本音も大変可愛くて萌えました♡
【トラブルメイカー 神蔵Version】は、二人の再会を響視点で書いた短編。響のシンゴへの想いにキュンキュンしました。
男前な×美人の、ゆっくり進展するケンカップルのラブストーリー、めちゃくちゃ刺さりました!読む手が止まらず、今4巻に突入したところです。
この作品に出会えてよかった〜!談話室でおすすめされていた方に感謝です♡
⚠︎受けがモブに襲われかけるシーンがあるので、地雷の方はご注意を。
グラフィックデザイナーが主人公でありながら、警察絡みの事件モノ作品だった。一巻は事件が2つと学生時代のお話と、1つ目の事件の別視点バージョン。
ストーリーはシンプルで分かりやすく、サクサク進んで面白い。響のキャラも好き。ただシンゴだけが合わなかった。
シンゴは考えが甘く、自分に都合良く言い訳するモノローグが多い。響からの忠告も、親を煙たがる高校生のように聞き流す。容姿が特徴的な自覚はあるのに、犯罪者を尾行する不用意なサマは響でなくても頭が痛い。
結局シンゴは響が懸念した通り事件に巻き込まれるが、自業自得感が否めない。こんなんでも守らなきゃいけない警察は大変だな、と思ってしまう。まさにトラブルメイカー。
2件目の事件はさらに強引に首を突っ込んでいき、不自然に感じる。警察でも探偵でもなく、当事者でも近親者でもない、ただの第三者が入れ込み過ぎ。流れが強引で、響と関わるための(作者の)展開作りに見えてしまう。
恋人でもないのに自分の身の危険を盾に響を脅すシンゴは、どこまで分かってやっているのか。ちょっと性悪に思えた。
響は傲岸不遜な第一印象から、凶暴すぎる番犬といった感じになっていった。シンゴがやられた分はしっかりやり返す、忠犬根性が備わっているような。
学生時代の過保護さには笑った。シンゴがこんなふうに育ったのは、響のせいでもあるのかも。あほのこでい続けて欲しかったのかな。
過去に酷いことがあった二人だけど、シリアスな雰囲気はなく、さらっと軽く読めた。
響は好きだし、サブキャラたちもイイ感じだし、話も面白い。事件を解決しながらゆっくり恋愛が進むとこも良い。シンゴ以外は全部好き!っていう、なんともいえない感想。視点主が合わないのは辛いな。
まず、高校時代にやらかしてその後交流のなくなった攻めとひょんなことから8年後に再会する受けちゃんとのあれやこれやという私的には大好物の設定プラス刑事ものなので、期待値が高かったのかもしれません。
…まぁ王道ものなんでしょうけど、
攻めの開き直りと友人の言い分も意味不明でなんやそれとなってしまい倫理観が合わず。
シリーズ一気買いしましたが、
2巻で離脱いたします。全く萌えられん…
好みの問題ですね。
岩本薫さんの作品は、独裁者シリーズで知ったのですが、こちらも刑事もの好きなのでどうかなと手に取りました。
トラブルに見舞われる受けのシンゴをサポートする攻めの響。
お話はテンポよく進むんですが、あまりにもシンゴのキャラクタが受け入れられず…どうにもこうにも、イライラの方が優ってしまい響に同情する始末。
それでもお話の中の響は、シンゴに惚れているわけで、高校時代にやらかしてしまったことを後悔しつつも、思いを忍ばせながらサポートするわけです。
しかーし。
シンゴの方は会いたくなかったトラウマ?な響を避けたいと思っていて、なのに忠告を聞き入れずに自分からトラブルに首を突っ込んでは響にフォローしてもらうという形に。なのに素直に感謝も出来ないと。
シリーズ作品なので、ここからが面白いのかもしれないので、頑張って読んでみます!
いにしえのBLかと思ったら2006年の作品…いや、新装版になってるのかな?1999年が最初?地図を手書きでメールに添付して送るってどういうことよと思ったのだけど…ただスマホも出てきてたし修正が行き届いてないのか?こういう違和感に集中力を削がれる。
トラブルメーカーでキャンキャン騒がしい美人受けと、ねじ曲がった愛情を持つ攻めとが、互いに互いを振り回し合う…今も昔も楽しまれてるタイプの王道さです。ここにプラスアルファの厚みというか奥深さを期待してしまうけど、このトラブルがライトもライトで風船のよう。悪役たちの小物感がすごい。大立ち回りのチープさがすごい。そのあたり"いにしえのBL"を感じる…かと言ってラブ成分はまだ少ないし…
と書くと悪いとこばっかな印象ですけど、この軽さがイコール読みやすさだったりもするんですよね。
自分の好みではないだけで。
シリーズ長い作品なので、深みに気づく時があるかも。期待。