小説

  • 俺さまケモノと甘々同居中!?

俺さまケモノと甘々同居中!?

oresamakemono to amama doukyochu

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作俺さまケモノと甘々同居中!?

柴崎竜成,27歳,自称"悪夢祓い"の祓い屋
織原凌,24歳,家事代行業者の家政夫

その他の収録作品

  • 黒ヒツジ、危機一髪。
  • あとがき

あらすじ

悪夢に悩まされる凌を助けてくれた自称“悪夢祓い”のリュウ。その対価として凌はリュウの屋敷で家政夫をする事になるけど、ちょっと不思議な仲間の羊やフクロウ達は可愛いのに生活能力ゼロ。おまけに凌に触れると何故か体調が整うリュウからは「こんな抱き心地のいい体は初めて♥」とセクハラ三昧。でも同居する内そんなリュウにドキドキしちゃって!?

作品情報

作品名
俺さまケモノと甘々同居中!?
著者
榛名悠 
イラスト
コウキ。 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
ISBN
9784344837706
3.6

(16)

(4)

萌々

(3)

(8)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
57
評価数
16
平均
3.6 / 5
神率
25%

レビュー投稿数4

ふわふわモフモフ夢喰い獏

パステルカラーが似合いそうなふわふわモフモフしたファンタジー。

とりあえず細かいことは抜きにして…、
個人的に付き合う前からイチャコラしてる甘々は大好物なので楽しめました♪
くっついてると身体の不調が軽減されるという理由で合理的に行われるハグ。
あー好き好き、こういうの大好きヾ(*´∀`*)ノ

あと攻めと受けは被害にあった者同士で協力しあって進む。
その間にはすれ違いや喧嘩などはなく、いわば戦友のような絆があり、甘い。
互いに補い合いながら仲良く暮らしている姿にニヨニヨしました♪

タイトルに「俺さまケモノ」と書かれてるけど
そんなに俺様らしい俺様に感じられませんでした。
最初こそ上から目線の強引さはありましたけど、真面目で優しい。

攻めと受け以外の住人は人外ということもあり腰が重い連中の中で
攻めだけは黙々と働く姿だったり、受けを気遣う言葉だったり。
夢があってソレを叶えるために頑張ってて俺様どころか好?青年じゃないですか…!
弟とのエピソードでは優しいお兄ちゃんっぷりにウルリと…(;///;)

ケモノ感もそんなになかったので(モフモフはかわいかった♡)、
ケモノっぷりを感じる雄々しい俺様を期待してたらチョイ肩透かしかもしれません。

悪夢祓い稼業というおどろおどろしい言葉よりは
獏が悪夢を食べてくれる童話のようなふんわりしたファンタジー感が強くほのぼのと。
愉快な仲間達(といいたくなるような)白梟・羊・蝙蝠のキャラも立っていて面白かったです♪
とくに羊のメメはコウキ。さんのイラストということもあってめちゃくちゃ可愛かった!
この子がせっせと編み物してる姿を想像するだけで目尻が下がる←

あと攻めが動物姿でコロコロしてるのも人間の時とギャップがあって良きでした(﹡´◡`﹡ )♪

1

「夢」がテーマのあったか系ファンタジー

あらすじ:
家事代行業者で働く家政夫・凌(受け)は、自称「祓い屋」のリュウと出会い、彼に悪夢を祓ってもらう。
その対価として"家事能力"を奪われてしまい、しばらくリュウの屋敷で働くことに…

悪夢祓いの設定になかなかオリジナリティがあり楽しめるファンタジー。
表紙にヒツジやバクなど、様々な動物キャラが屋敷に住んでいる世界観も面白く、彼らの可愛らしさに癒やされます。

悪夢を見せる蟲「夢蟲」を代々退治してきた「祓い屋」。
本来跡継ぎではないリュウですが、二代目の都合で、期間限定で祓い屋を代行しています。
彼が祓い屋の仕事から解放されるためのノルマは、夢蟲を百匹退治すること。
なりゆきで彼の屋敷で働くことになった凌も彼に協力し、一緒に過ごすうちに愛が芽生えていくという展開です。

口は悪いけど意外と面倒見がよく親切なリュウと、
ツンデレだけど根は優しい凌。
こんな二人が一緒にお風呂に入ったり、ご飯を食べたり…といった日常風景に萌があり、そこここで冷やかしに来るコウモリやヒツジたちもいい味出してます。

ラストの戦いは緊張感には欠けますが、自力で悪夢から這い出ようとする凌がなかなかカッコよく、その後のリュウとのラブラブ&大団円にもほっこりできるラストでした。
他人の様々な悪夢を祓ってきたリュウ自身の過去が最後の最後で凌の夢に現れたり、夢が叶ったり…といった後日談のエピソードも良く、読後は温かな気持ちに包まれる一冊です。

ほのぼの系ファンタジーがお好きな方にオススメしたい作品です。

6

もふもふファンタジー

家政夫として働く受け、凌は、突如見るようになった悪夢のせいで、火と刃物を扱えなくなる。炊事に支障をきたし、仕事も休業となって途方に暮れていたが、偶然道端で出会ったリュウと名乗る男が「お前に憑いた悪夢をはらってやる」と言い出し…。


悪夢祓いの攻めと、悪夢に取り憑かれた受けの話です。
受けは攻めに悪夢を祓ってもらったのですが、その代わりに代価として家事の能力を奪われます。
家政夫の仕事ができないから悪夢を祓ってもらったのに、その代価に家事能力を奪われるって何事? と激しく疑問に思いました。能力を奪ったのが攻めではないのでまだいいですが、そのあたりの設定がいまいちよく分からなかった。攻めの元を訪ねてくる、悪夢を祓ってもらいたいお客たちも、皆何かの代価を祓っているのかな? お金かな? お金で済むなら受けの代価が家事能力だというのがますます納得いかないけど…。
ファンタジーなのですが、代価のことも含め、設定がわりとふんわりしてて、突っ込みどころが多かったです。しかも細々した設定が後出しでぽんぽん出てくる(夢蟲と淫夢獣は別とか、捕まえる時の袋が違うとか)し、攻めは初対面の受けに夢蟲がくっついているのはわかったのに、話が進んでから受けがまた悪夢を見るようになったときは分からなかったというのもご都合主義だし。もうちょっと根幹がしっかりしているとよかったな。

悪夢祓いの手伝いをしている妖? たちの存在もよくわかりませんでした。でも羊のメメが可愛くて、特にコウキ。さんの絵による人型メメがシャレにならない可愛さで、はうっ! ってなりました。もふもふというよりはもこもこ。攻めも半獣半人でバク(悪夢祓いだから)の姿になるのですが、ずっとバクでもいいのよ? と思いました。(笑)

全体的に惜しいイメージでした。家事のプロフェッショナル受け(家事能力は奪われてるけど邸の中でだけは使える)の設定も、攻めも料理が上手いのであまり目立たなかったのは、家事万能受け設定が好きな自分としてはあまりにもったいなかった。
そしてふわふわファンタジー描写が多くて受け攻めのいちゃいちゃが少なかったのも残念。あとタイトルがいまいち内容に即していないような…。

6

もふもふ羊と手乗り貘が可愛すぎる

悪夢を見るようになってから、仕事である家事代行ができなくなった家政夫の凌(受け)は具合の悪くなっているリュウ(攻め)に出会います。リュウは悪夢払いをやっている青年で、凌は悪夢払いしてもらいます。
実はリュウはカフェ経営をする予定の一般人で、悪夢払いをしている獏の二代目当主に仕事を押し付けられていたのでした。合計100匹の悪夢を見せる夢蟲を退治するのがノルマで、凌は悪夢払いの対価である家事能力を返してもらうため、手伝いをすることになります。ちなみにリュウの悪夢払いの対価は開店予定のカフェ。
リョウはとても真面目で親切な人で、ちょうど家を立ち退かなくてはならなかった凌が邸に引っ越す時には、太陽光が苦手にもかかわらず車を出してくれたり、掃除するときも誰よりもきちんと手伝ってくれるし、悪夢払いの仕事も依頼者の気持ちに寄り添って真摯に対応しています。
悪夢払いの仲間たち、羊のメメ、蝙蝠のキング、白梟のタナカさんたちと暮らしながら、リョウといっしょに悪夢払いをしてノルマをこなすうち、凌はどんどんリョウのことが好きになっていきます。

リョウは貘の能力を引き継いでいるため、体調が悪くなると手乗りサイズの貘に変身してしまいます。もふもふ羊のメメと人型のメメと合わせてものすごい可愛いです。本文もさることながらイラストもとてもとても可愛くて、拗ねてる貘のイラストなんて身悶えするほどです。

納得いかないのが、淫魔払いのライムの事です。片想いしているリョウを取られそうだからってやりすぎです。もう少し助けるのが遅かったら死んでたんですよ。なのに、失恋してるしかわいそうだから、お咎めなしってどうなのと思う。助かったからって許して良いもんじゃ無いと思います。リュウは怒ってると言っていましたが、言葉だけだし、せめてリュウだけでも何か罰を与えて欲しかった。やったことを後悔するようなものを。

後、悪夢払いの代償の設定がイマイチよくわからないですね。水晶が決めるとはいえ、他の依頼者にも、生活に直結するようなものを取っていってるんでしょうか?その辺がイマイチ曖昧で、主人公2人だけがきつい代償を、取られているような気もしないでもない。

題名は甘々でしたが、つがい並みに相性がいいということで、リュウの態度は初めからベタベタしていましたが、好意を表に出してのベタベタではなくリュウの体調不良を癒すアイテムとしてのベタベタだったし、私の考える甘々というのとは違うと思うんですよね〜。
俺様っていうのはリュウのことかな。全然俺様じゃなかったけど。
というので、お話的にはもふもふ羊と手乗り貘は可愛いかったのですが、看板に偽りありでしたね。
どうせ題名と全然違う違うなら、もっともっと羊さんのもふもふとメメちゃんの可愛い姿を堪能したかった。

1

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP