たゆたう種子

tayutau tane

たゆたう種子
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神77
  • 萌×243
  • 萌17
  • 中立3
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
20
得点
611
評価数
144
平均
4.3 / 5
神率
53.5%
著者
中陸なか 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
ホーム社
レーベル
EYE'S COMICS BLink
発売日
価格
ISBN
9784834262735

あらすじ

冴えない生物教師、木庭のファンである葉純は、わざと赤点を取り、二人きりの補習時間を有意義に過ごしていた。しかしある日、見知らぬ生徒、根井も補習を受けることに。
補習中眠り続けていた根井に「勉強を教えてくれ」とせがまれ、渋々教える葉純。

「なんでそんな分かってんのに、補習なんか受けてんの?」

という根井の一言に、葉純は動揺を隠せず――。
新進気鋭の作家【中陸なか】が送る、ドラマチック・ボーイズラブストーリー!

表題作たゆたう種子

根井柊都(高2)
葉純夏芽(高2)

同時収録作品たゆたう種子

小林 高校生
木庭 高校生

その他の収録作品

  • 処暑幕間(描き下ろし 本編その後)

レビュー投稿数20

恋と憧れの境界線

生物の先生と生徒二人による複雑に絡み合った三人の関係や心情が最後までしっかりと描かれていて読み応えがありました。
途中まで誰と結ばれるのか、それぞれの気持ちがどこに向いてるのか分からなくてドキドキモダモダしました。
でもそれぞれの視線や表情で繊細に表現されていて、何気ないコマからそれを読み取って考察するのが面白かったです。

思春期ならではの恋と憧れの境界線を繊細に表現された作品だと思います。
萌え1つにしたのはキャラ萌えしなかったからですがそれは好みの問題なので…すみません。
どちらかというと過去の回想の先生と小林君のビジュアルと関係性の方が萌えてしまいました。悲しい結末だったのが本当に悔やまれる。。

明るくなって前を向いて進み始めた先生の幸せを祈らずにはいられません。

0

レビューはほどほどに

書いておいてなんなんですが、あらすじやレビューはあまり読まない方が楽しめる作品じゃないかなと思います。
私もほぼ予習無しで読んだのですが、前半はカップリングの予想がつかなくてドキドキしていました。
という事で、あまりネタバレしない程度のレビューを。
結構難しいですね、読者感想文はあらすじで字数稼いでたタイプなので…。

先生と生徒二人の三角関係なような、そうじゃないような。
高校生たちの淡い恋心や憧れみたいなものが、ちょっとずつ変化していく様がふんわりとした雰囲気で綴られた物語。
先生の過去にホロっと涙が出そうになりました。

おすすめしたい作品です!

0

凄くしっかりとした人間ドラマ

BLソムリエの機能で出てきて、表紙の雰囲気が好みだったので読んでみたら大当たりでした。

これの前にも何度かやって、気になるのは読んだことあるやつかハズレでこれがお勧めされて読んだ5冊目だったのですが、正直これもハズレだったらAI使うの辞めようと思っていたのですが
この本が余りに素晴らしかったのでまた掘り出し物の発見を期待して使ってみます^^;

なんだかAIの感想になってしまいましたが、全く説明口調でないのにそれぞれの登場人物達の心の動き、言動にちゃんとした説得力があって最後はほんわかしつつ感動しつつ満足感に満たされて読後感も凄く良かったです。

とにかくエロが読みたい!という方には物足りないかもしれませんが、生々しい描写は少ない割にBLの萌え度はとても高くて歴戦の御姉様から初心者の方まで楽しめる作品だと思うので是非方に手に取って頂きたいです。

同時収録作品のトーンの所に「痛い」とあり、たしかに辛い展開はありますがそこから立ち直るのがこのお話のサイドストーリーだったのかなと思うので、最後は明るく終わるのでそんなに警戒する必要は無いと思います。

1

新しい物語

読み始めてまず思ったのは温かく感じる絵の中にどこか切なさがあり、儚く綺麗な絵だなと思いました。

最初はよくある三角関係でどちらかの生徒が先生とくっつくのだろうなと思っていましたが、まさかの展開で読んでいく毎に一人一人のストーリーが明らかになっていき、苦しく切ない気持ちになりました。しかし、最終的に小林と木庭が付き合い、先生も前を向いて進んでいる姿を見て、安心したと同時にとても嬉しくなりました。

これが中陸なか先生のデビュー作と知り驚きました。まだ読まれていない方は是非^ ^

1

丁寧な展開で好きです

これ、タイトルがいいなぁって思います。
浮遊してどこに着地して芽を出して花開くかわからない状態。まさにこの作品の登場人物の気持ちそのもの。

生物の先生と二人っきりになりたくてテストでわざと悪い点を取って補習を受けている葉純。ところが根井も補習を受けることが決まり、おまけに根井も先生が好きだと言い出して…
先生を巡る三角関係ものとして始まるけど、ドロドロとは無縁です。補習の一環で花壇に植えたチューリップの成長を一緒に見守るようになった葉純と根井は、急速に距離を縮めていきます。

この作品は視線、見ていたものというものがうまく使われているなぁと。
ファミレスでぼんやりと窓の外を眺めていた先生の表情を見てこんな顔をする人だったなんてとそこから先生に興味を抱き始めた根井。
根井が持ち前の観察眼で、先生が葉純の顔を意味深な視線で見つめていたことに見抜いていたこと。
先生は葉純の顔をずっと見ていたけど、本当に見ていたのは葉純自身ではなく喪った元恋人の面影であったこと。
そして葉純もずっと先生を見ていたけど、それはあくまでアイドルを追うようなものだったこと。
根井の自分に対する探るような眼差しと、葉純を目で追い続けていることに気づいていた先生。

そういう眼差しが交差する丁寧なストーリー展開になっているので、読んでいてどの登場人物にも共感できるようになっています。

葉純と根井がキスするシーンが見ていてこっちが照れ臭くなるくらい初々しくてかわいい。影からそっと見守らせていただく…という気持ちになったシーンでした。
そしてチューリップの開花が過去、そして現在と共に絡めて描いてあって、とても良かったです。

3

優しくて繊細

とても優しくて繊細で美しい作品でした。
各話の完成度もさる事ながら隔月刊連載とは思えない一冊を通しての破綻が無く、画力、設定、構成のしっかりした完成度が高いです。
装丁が素敵でジャケ買いだったので、予想外に素晴らしい作品に出会えて嬉しくなりました。
CP同士の絡みはほぼないのですがしっかりボーイズラブが描写されていて、登場人物それぞれの想いに胸がしめつけられます。
この方の描く男の子可愛い!
目が…目がさ…うっるうるよ。ニコラス・ケイジに負けず劣らずの濡れた目ぇよ。
これがデビューコミックスというのが凄いですね。

1

たくさんの想いをのせて

一冊すべて表題作。厚みがあって、読み応え十分でした。

「恋」と一口に言っても、それにはいろいろな形がある。
それをとても繊細に、丁寧に、ゆっくりと描いています。
中陸先生のもう一冊の本(今はかわいいバンビーノ)も読んだ上で、この方は短編以上に長編が物凄く上手いなと感じました。

ひとりひとりのキャラクターがしっかりと生きていて、何故、どうして行動を起こすのかまで、はっきりと理解出来る。
だからこそ、誰かに特別感情移入するというわけではなく、
キャラクター全員の人生を追いかけたくなるような(作中では半年ぐらいしか時間は経過していないのですが)、そんな読み方が出来る作品です。

出て来る人たちがとにかく優しいので、読んでいて全員のことを好きになってしまう。
だからこそ、みんなが幸せになれたであろうラストは、爽やかな涙が溢れました。

出来るだけゆっくりと時間をかけて、あるいは何度も読み返して、
たくさんの発見に胸を躍らせながら読むという側面も持ち合わせています。
2P程度しか出てこないキャラクター、1コマしか出てこないキャラクター、全員が「植物」に関係する名前だったり、
時間経過と共に、ちょっとずつ変わる髪型とか、意外な私服姿とか、
何よりも主人公である葉純の成長ぶりであるとか……。

人間とは愛おしい生き物なんだ、ということを思い出させてくれる、素晴らしい作品でした。

最後に、とても個人的な意見ではありますが、
この作品が「BL」という枠で発表されたことが、何よりも嬉しく思います。
だからBLはやめられない。心からそう思いました。

3

切なくて心が温かくなる良作

高校生独特の世界感が上手に描かれていて、恋と憧れの狭間だったり、色々なものが少しづつ育まれていく様子が丁寧に描かれていました。
表紙のイメージそのままにタイトルや植物の存在が作品の中に良く活きていました。
特に生物教師が変に俗っぽさに走らずに、教師として理性的でいたところが、切ないけれど良かったです。
高校生の2人はとてもキラキラしていて、恋の始まりってこんな感じだよねと等身大の姿にとても好感が持てて応援したくなります。
2人のこれからも見守りたくなります。

2

彼らは物語のなかで生きている

高校の生物教師と、二人の生徒が織りなす恋愛模様。

と、一言で片付けるには奥深すぎる……。
既にたくさんの方がレビューで触れている部分だけれど、
本当に「三角関係」とは言い難い、絶妙な距離感の三人、それぞれが主役になっている。

最初は生物教師の木庭が好きだと思っていた葉純が、自分も木庭を好きかもしれないと言う根井と出会い、その秘密を「共有」する。
けれど、そんなオイシイ展開にもかかわらず、「二人で好きな人の好きなところを言い合う」ということが一切ない。
共有はしても、共感し合うことはないのだ。
はじめはそれにかなり驚いたけど、でもそれって、ものすごく男子高生のリアルなんだと思う。
別に互いに話を合わせるでもなく、各々好きに想って、考えて、時折口にしてみて、共感されなくても全然良い。
それと同時に「自分が知っていることを、あえて相手には伝えない」ということもする。
大人にだってなかなか出来ない。
ましてやこの二人は高校二年生である。進学クラスに通う秀才くんと、普通クラスに通う、感性の鋭いおバカ。

最も顕著なのが、木庭の過去を知った根井が、葉純にはそれを最後まで言わずにいたこと。
それは根井なりの木庭への敬意であって、わざと隠しているわけじゃない。
木庭も、葉純には何も言わず、ここで木庭と根井の秘密が「共有」される。
しかし、木庭と葉純二人のシーンでも根井の話題はあがっていて、
そこで木庭は「葉純が根井を好きになりかけている」ことに気づくし、それを根井に言ったりはしないのだ。
安易に、助け舟を出すことも無ければ、背中を押すこともない。あくまで「教師」として、見守っている。
なんかもう単純にすごい。自分の作品を客観視できすぎてる……。

もちろん、高校生にしては頭が良すぎちゃって、という意見もすごい分かる笑!
けど、根本でとても優しい子達だからこそ、自然とそういう取捨選択が出来るんだろうなと思っている。

読者は神目線なので、なんでも知っている。
それは当然として、キャラクターたちは、まさか自分が誰かと喋っている裏側で何かが起こっている、なんてことは知らない。
結構それって忘れられがちというか、私自身が忘れがちな観点なのだけど、
そこを徹底してくれていたことが、何よりも気持ち良かった。

作者の人は頭が良いんだろうなあと思う。
デビュー作ということで、これからもこうやって、綿密に組み立てられた物語を作っていってほしい。
期待しかない作家さんです。

色々書いたけど単純にすごい好きだ!百点!!!

5

芽が出てふくらんで…

先生が気になってる生徒。2人だけの補習授業にもう1人の生徒が…。しかも先生に好意を持っていることを見抜いてる!
はじめは「生徒①x先生+当て馬生徒②」、と思ってたけど、読み進めていくとこの物語は正に王道的な高校生の曇りのない友情からの特別感の芽生え。
高校生同士のたどたどしくも微笑ましい交流。それを端から眺めるしかない過去に囚われた先生。
でも、彼らを見ているうちに、自分の哀しい過去、断ち切られた恋心、将来への投げやりさなど、凍りついた時間が少しづつ動き始める。
若い2人の眩しさが、自分の中断した恋を成就させてくれる…そんな希望。笑いあう2人を見て、自分も優しく笑えることに気づいた時、前に進み始めたことを自覚できた先生。
いなくなるなんて思ってもみなかった。あいつがいたから頑張ってきたのに。そして止まってしまった時計だったけれど、それでも人は何度でも立ち上がれる…!

全編に渡って丁寧に書き込まれた背景や、表紙の植物たち、少年たちの瞳に浮かぶ涙、とっても美しい。

7

この作品が収納されている本棚

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