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中盤過ぎまでずっと涙が止まらず。
切ないに次ぐ切ない。畳み掛けるように切ない。寄せては返す切なさ。
続編、あったんですね。存じ上げず。
大変遅ればせながら読みまして。泣きまして。
前回、未森が意識を取り戻して、再会した育が思いを告げたところで終わりました。
その後の未森目線多めの話でした。
自分の知らない記憶を語る育。
育が語るのは自分であって自分ではなくて、育が見ているのは自分ではない自分で…。
未森が結構ばっさりと育を斬り捨て斬り捨て、斬り捨て御免!状態で、その真意が明かされるまでかなりハラハラさせられます。
一回読んだだけだと、そこの辺りの未森がただ記憶がなかったときの自分(ていうか幽霊)を知っている相手とのインフォメーションギャップにイラついているだけのひとに思えるので、最後まで読んだらぜひとも読み返してほしい。全く印象が変わります。
分かりやすく言えば双子です。
双子の片方としあわせな時間を過ごして好きになったという相手が、「そっちじゃない」方の自分に想いを告げてくるような。「あんなことがあった」って言われても知らんし。
「俺の何を知ってるの?」という問いへの育の答えに「なんだ、それだけかあ」と言ってしまえるのは確実に相手にダメージを与えたいからで。育の中に残る「もうひとりの自分」とのしあわせそうな時間を「そんなにたいしたものじゃない」と決めつけることで、自分を見ていない育を傷つけたいわけで。
そこが見えてくると、「何でそんなこと言うんだ!」ってひたすら悲しくて切なかった初読のときよりこころ穏やかに読めます。むしろ「え、嫉妬?」と萌えます。
斬り捨てたと感じた言葉も、ちゃんと読むと全然違う。「そういう条件なら無理だけど、そうじゃなければ…」が透けて見えてきます。
未森は双子じゃないから、ひとりの人間だから、2回目に読んだときは未森が感じるやるせなさやもどかしさから来る切なさに胸が締め付けられました。
それだけこころを揺り動かされたあとの後半はもう、何て言えばいいのやら。
しあわせすぎました。あの切なさがあったから、ここまで満たされたのだと思える読後感でございました。結構なお点前で。
表現の仕方がいちいち素晴らしかったです。
冒頭のドーナツの表現、秀逸すぎませんか。育のモノローグも小説みたいでカッコイイし、中盤の記憶を手繰り寄せようとする未森の見せ方も痺れます。
切なさで胸がジリジリと痛んで、ポロポロとかドパーッ!ではなくじわりじわりと涙が滲んできてしまう感覚って、この年になると実生活で味わう機会なんてありません。
からだと同じでこころも運動させないと。
良い運動しました。
今作の未森さんは、前作での優しくて温もり溢れる印象からガラッと変わり、意外と打算的で意地悪な物言いをする、とても人間らしいキャラクターでした。
前作が育くん視点だったので、今作を読んでる時は「何で育君を傷つけるような言い方するのー⁉︎」と悲しくなりましたが、そりゃ、未森さんからしたら「幽霊だった自分」と勝手に比べられて、落胆されてしまうなんて辛い事ですよね…。
「幽霊の未森さん」しか知らない育君が、今の未森さんに違和感を覚えるのも分かるし、「今を生きる自分」を見ていない育君に腹が立つ未森さんの気持ちも、よく分かる。
お互いに気持ちの擦り合わせが上手く行かず、切ない展開が続きますが、その切なさが凄く心に響きました。
"良い人ポイント"を集めていた未森さん。そんな彼が唯一、意地悪な事を言ってしまう育君は、やっぱり特別な存在だった訳ですね…
良くも悪くも人間味溢れる未森さんは、私にとっては凄く魅力的で「23:45」で止まっていた2人が、未来へと一緒に進む素敵な続編でした。
ハピエン好きとしては、イチャイチャする2人を見る事が出来て感無量です…(拝)
▶︎Renta!/トーン修正
「23:45」続編です。
前作は幽霊とコミュ障な男の子のどこかフワフワした透明感のあるお話でしたが、
今作は生身の体と思考に背景が色濃くついて、実体を伴っているのが伝わりました。
登場人物は一緒なのに、その辺りの画面の違いが出ているのがすごい!
記憶のない未森と最初から関係を築きあげる過程は切なキュンで萌えました。
今回は未森視点です。
ぽっかり空いた記憶は自分では"無いモノ"と同じだけど
その記憶を知っている人がいることで自分の中の「穴」を実感する。
その記憶を知る人・育に告白されるものの、
育の見てる"未森"は自分の知らない穴の部分の未森である気がして腹だたしく
育を突き放す言葉を告げてーーーというお話でした。
生身の未森は良いですね。
相変わらずイケメンオーラで外面良し男なのですが、
育や気心知れた友達の前では人間臭い。
お仕事シーンではイイヒトしてたけど
我儘言って甘えたり怒ったり冷たくしたり。
育にとっては全然イイヒトじゃないw
自分の中にぽっかり空いた穴にいる"幽霊の未森"に嫉妬して。
育には自分の方を向いて欲しくて。
でも、それを伝えるのが不器用で。
もうもう、キュンキュンっぱなしでした(∩´///`∩)
んで育が健気で切ない(;ω;)
未森の言葉に傷ついてるの痛い(;ω;)
そういう過程を経て、抱きしめられた時の育の表情にウルキュンです!
育、よかったねぇぇぇぇぇ!!!
そして恋人になった2人の甘さったら!!///
元々甘えたな未森のベタベタにニヤニヤ♡
前回は朝チュンだったエチシーンは今回は…╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ !
幽霊の時は夢の中のようなお綺麗なエッチだったのが
生身同士のエッチは求めあって体がぶつかり合ってエロい。
育がトロトロに感じててエロ可愛い。
生きてる者同士の体温を感じてとっても良かったです!
前回の終わり方だとちょっと寂しかったので続編に感謝(﹡´◡`﹡ )
2冊で1つの作品なので是非合わせて読んでほしいです。
『23:45』の続編。一度幕を閉じた物語を再度構築して広げるのって、すごく大変なんだろうなと思います。前作は完結した物語として満足していたので続編は期待していなかったんですけど、やっぱり未森視点が読めてメッチャ嬉しかったです。
昏睡から目覚めた未森は、その間の記憶がありません。何かに急かされるようにリハビリに励み、復学し、就活して社会人となった彼は、毎朝通うコンビニ店員の不思議な男の子のことが妙に気になります。どうも、失われた記憶と時間に彼が関係しているようで。
育からしたら、初めて心奪われて、離したくないと思った相手が自分のことを覚えていないなんて、ムチャクチャ苦しいはず。未森との甘く切ない思い出がありながら、「はじめまして」から始めなければならないギコチナイ関係をどう再開させるべきか、彼なりに模索します。
記憶喪失モノの萌えポイントは、自分自身への嫉妬。記憶喪失から回復すると、記憶を失っていた時のことを忘れてしまうことがある。その間の自分のふるまいに嫉妬してしまうんですよね。
未森は自分の肩越しに、身に覚えのない自分の姿(しかも、幽霊!)しか見ようとしない育に苛立ちを感じます。過去の俺ではなく、今の俺を見て欲しい。そして俺達の「これから」は…?未森は既に育に惹かれているのです。正確には二度目なんだけど、同時に生身の未森にとっては初めて抱いた感情だっていうのが萌えるんです~。
一時の空白を経て再び人生が始まった未森と、ある意味失恋からの再出発となった育ですが、お互いに手探りで求め合うまでのプロセスにドキドキハラハラ。未森の友人である高久兄弟や、育が好きなアニメキャラの語るセリフがそんな頼りない二人の背中を押してくれて、微かな糸を繋いでくれる助けとなってくれるんです。誰もが二人を応援していて、悪意の翳りが出てこないところに救われる。(高久・弟は残念だったね…)
前作の未森と今作ではそりゃキャラ設定は変わるよな…とは思っていたんですけど、御祓いのために育と二人で日光東照宮に行ったエピソードや、未森が徐々に記憶の断片を掬い上げようとする姿を見ていると、未森さんてもともとが優しい人なんだよねぇと思いました。乙女心をくすぐる王子様系だよ。。
育が未森とのリアルな恋を手にいれることができて、感無量です。続編希望の声を届けてくださった方々とそれに応えてくださった先生に感謝。とても丁寧なお仕事をされる先生のお人柄が作品からも伝わってきました。
緒花先生はアニメみたいに絵が綺麗なので、もし小説の挿絵を担当されたらイラスト買いしてしまうかも。
いやいいですなあ…!まず絵がとっても絵が綺麗!!未森さんめちゃタイプ…!!そして育くんの健気さというか、今まであんまり人と関わる事を避けていたのに未森さんと出会って話していくうちにどんどん変わっていくのが萌えます。未森さんは表面良い人で世渡り上手的な人なのに実は闇ある感じでそれが育くんといる時だけ垣間見えるのも萌えます。萌の宝庫です。そして2人が良い感じになってからの未森さんの表情ナッ!!!育くん話してる時とか、なんとも恋してる表情が堪らなく良きです。切ないけど萌えます。ごちそうさまでしたと言わせてください。