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表題作黒王子はいじわるに溺愛中

黒沢和臣,23歳,カフェの住込バイトをする法学部三年
八野伍夏,20歳,和臣と同じバイトを始めた文学部2年

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

大学生の伍夏が泊まり込みのバイトで同室になったのは、イケメンだけどいじわるな和臣。一ヶ月も一緒に寝泊り出来るのかな!?

作品情報

作品名
黒王子はいじわるに溺愛中
著者
小中大豆 
イラスト
カワイチハル 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
ISBN
9784344838567
3.6

(71)

(16)

萌々

(29)

(15)

中立

(4)

趣味じゃない

(7)

レビュー数
10
得点
245
評価数
71
平均
3.6 / 5
神率
22.5%

レビュー投稿数10

まだ未完成のふたりがいい!

年相応な大学生カップルにキュン!

先生のあとがきには「カチンとくる攻めランキングにランクイン」と書かれていましたが、全然!むしろこれくらいが良い〜。

だって、攻めは物言いがややキツめだったりハッキリした性格で怖く見えがちですが、極めて常識人で指摘もご尤もなことばかり。
むしろ優しさは最初から見え隠れしています。(どん底状態の受けは余裕がないから怖く見えてしまうのは仕方ない…涙)

受けが失恋で傷つきイジイジしてたけど、生来の素直で明るい性格に戻れて自信を取り戻した流れも良かった!

途中攻めとカフェオーナーの会話で受けが傷ついた様子には心が苦しく読んでいて涙してしまいました。
でも、攻めにきちんと会話を聞いて傷ついたことを伝えられたし、それに対して攻めがあたふたしてるのが、めちゃくちゃ好きでした。これからも受けにあたふたして欲しいww

攻めが受けを好きになった辺りから分かりやすく甘くなっていき、とにかく萌えが散りばめられているのですが、
モテるけど本気で人を好きになったことがない攻めが、「次は本気で好きな子と付き合いたい。付き合えたら絶対大事にする」と受けに宣言するのも良き〜〜〜!

初エッチの、攻めのむっつり感も受けの初心可愛さも、無茶した翌日の甲斐甲斐しい攻めの様子もw
2人が成熟しきってない等身大だからこそ萌えました。

攻めも受けもまだ若いから、性格的に未熟なところがあったり、分かっていても失敗しちゃったりして、それでももう一度チャレンジすることが素晴らしいと思うのです。
なので前向きなキャラクター達に好印象!

私はとても好きな2人でした〜。

住み込みのバイトでずっと一緒にいた2人なので、東京に帰ってからどう過ごしていくのか読みたいです。
関連の同人誌探してみます!

1

攻めが良かった!

あとがきによると先生の作品の中でも「『カチンとくる攻めランキング』の上位にランクイン」とのことだけど、特にカチンときませんでした。
むしろいい男だと思ったし、後半のメロメロっぷりには萌え転がりました。

受けは初めてのバイトとはいえ、皿や卵など割れるものはとにかくやたら割る、緊張しすぎてお客様には無愛想になってしまう、仕事の手はとにかく遅い……etc
受けのせいで余計な仕事が増えるという超〜お荷物っぷりなんですね。
もっとも、受けは元カレから人格全否定されるような振られ方をしたせいで、何がアリで何が常識はずれなのかもわからなくなってしまい萎縮しまくっているという同情すべき点も大いにあるんです。

だけど……「20歳になるまで家の手伝いを一切したことがない」ってさぁ……
ちょっとナイわと。

だから攻めの「お前、なにもできないんだな」って言葉は当然だと思ったし、むしろ「やめちまえ!」とか言わずに根気強く面倒をみる攻めはけっこう優しいなとしか思えなかったです。
だから別に黒王子でも、いじわるでもなんでもないと思う。

そして受けがビクついてた理由を攻めが知ってから、二人の関係がどんどんいい感じになっていくところが萌える!
少しずつ明るくなっていく受けの様子を目を細めて見ている感というのかな、かわいいやつと思い始めてるのが攻めから伝わってくるところがすごく良かった。

そして初エッチのときには、超〜メロメロになってて
「お前みたいな可愛いやつと付き合えるんだから」
「こんな可愛いの抱いて、余裕ぶってられない」
みたいな、「受けときたらクソ可愛い」を惜しみなくダダ漏れさせて、そこがすんごく良かったです。

それにしても元カレは、頭だいじょーぶ?!レベルの言いがかりをしてくる男で、いくら初恋&元親友フィルターがかかっていたとはいえ、受けの見る目の無さにびっくり……。

2

パンケーキが食べたくなります。

彼氏に散々な事を言われて別れ、自分の在り方が分からなくなってしまった伍夏が、兄の紹介で泊まり込みのバイトを始める。同室になった和臣は、伍夏がおどおどしていることや、仕事が全くできないことに強い口調で注意し、より伍夏は落ち込んでいく。

自分を変えたいと思うのに、どん底に落ちる様はかわいそう!元彼の暴言に凄く腹が立ちます!
でも、素直な伍夏は自分がいけないからと懸命で、見た目も可愛いので手をさしのべたくなります。
和臣のぶっきら棒さは、タイトル通りなので納得。そこからどう溺愛に変わるのかが読みどころかなぁ。
鈍感でトロい伍夏だけど、和臣に話を聞いてもらってからは、キラキラが増しました。

カフェの住み込みバイト、ハチミツたっぷりパンケーキ、モフモフのわんちゃん、可愛くて美味しそうで羨ましい環境の設定が、読んでいてフワフワした気持ちにさせてくれます。
後半での和臣と伍夏のエッチは甘々で良かったです。今後の姿も書き下ろしとかで読みたかったなぁと感じました。

2

フラレ方が半端ではない

「BOOK」データベースのあらすじの方が詳しいので貼っておきます。

──────
カレシにフラれた大学生の伍夏は、ダメな自分を鍛え直そうと泊まりこみのバイトへ。オシャレなカフェ、美味しいパンケーキ、可愛いわんこ―素敵な職場なのに同室になった和臣が怖い。誰もが振り向くイケメンなのに仕事に厳しいし、伍夏が同類なのを見抜いて「でもお前には興味ないから」と最低な一言。これから一ヶ月、同じ部屋で耐えられるの!?
──────

受けは、彼氏にフラレてネガティブ人間になってしまっているのですが、このフラレ方というのが酷くて、モラルハラスメント以外のなにものでもない。
そりゃ受けも人が変わるよ!と思ったところから、一気に作品に惹き込まれていきました。

ただ、そんな受けにも問題点はあって。
笑っちゃうくらい仕事ができない。バイトに来ているのに。
攻めはそれにイライラして、容赦なく非難します。
あとがきで小中先生は、先生の中の「『カチンとくる攻めランキング』の上位にランクイン」していると書かれていましたが、私はむしろ読んでいてスッキリしました。
モラハラ元カレのことは可哀想だし、それで人間不信&極度の緊張にあるのはわかるけど、それでもお金を貰って働く以上はがんばらなきゃ。
そんな攻めのキツい言葉と態度に耐えてがんばる受けを見て、受けを好きになれたような気がします。

そんな受けを見て、攻めもだんだん変わってきて……という以降の展開がとても滑らか。
最後までとても楽しく読めました。

6

天然ほわほわちゃんと黒王子が成長するお話

傷心真っ最中の大学生ほわほわ天然ちゃんが、
夏休み中のアルバイト先(泊まり込み)で
ずばずばいいたい放題言うイケメン大学生と知り合い、
アルバイト先の人とワンコに癒されて成長し、恋愛成就する 
ちょい甘めなお話でした!
ちょっと読むのが辛いと思う部分もあるかも です。
私はちっぴりきついな と思う部分あったので、萌2でお願いします。

・ツライ or キツイ 部分
 受けさんが恋人から酷い仕打ちを受けて失恋するのですが、
 その時に言われた言葉がきつかったー。
 「常識ってものがないんだよ」という言葉等なんですが、
 耳が痛い・・凹む。
 それを受けて、前半、受けさんがかなり普通じゃなく落ち込んで
 いじいじしてて、いや確かに凹むよ とは思いつつ、
 読んでて かなり苛々したのも事実。
 前半読み進めるのが ちとキツかったです。

後半は、受けさんが頑張って前向きになったので良かった!と思ってたら
もう一回ずがーーーーーんと落とし穴におっこっていくのですが
こちらには もう甘々なエンディングが見えてるので、
なんとか読み切れました。
受けさんもたくましくなってたので、尚よし!でした。  

ゴールデンリトリバーの飼い犬が2匹でてくるのですが、
この2匹ももっふりと癒してくれて、読後感よかったですー!
大学もどった二人の話を読んでみたいー
溺愛されてる末っ子受けがカミングアウトして、
天地ひっくり返したみたいになる受けさん家のお話とかも
楽しそうな気がするけど、どっかにないかな?

2

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