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表題作今はかわいいバンビーノ

外口 高校生
茅 大学生

同時収録作品君に逢いに

邑久 高校生
三島旬 高校生

同時収録作品そうは彼がおろさない

長ヶ部基樹 浪人生
加茂歩 大学生

同時収録作品ユキ君はままならない

嶋由人
ユキ 大学生

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

イタリアンレストランでバイトをしている大学生の茅(かや)は、
ある日無口で無愛想な新人・外口(とぐち)の教育係に任命される。
とっつきにくい態度に気後れする茅だったが、
彼の仕事のミスをフォローしたことをきっかけに
妙にシフトが被るようになったり、熱い視線を感じたり、
さらには休日のお出かけに誘われるようもになって…?
ノンケの茅は、尊敬を超えた外口の好意に戸惑い一度はお断りするのだがーーー。

表題作ほか、やさしさと愛に満ちたハートフル・ラブストーリー3編を収録。

作品情報

作品名
今はかわいいバンビーノ
著者
中陸なか 
媒体
漫画(コミック)
出版社
Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)
レーベル
G-Lish Comics
発売日
ISBN
9784908757501
4.2

(72)

(35)

萌々

(21)

(14)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
6
得点
302
評価数
72
平均
4.2 / 5
神率
48.6%

レビュー投稿数6

これからたくさん恋の素晴らしさを知って欲しい

◆今はかわいいバンビーノ(表題作)
 外口の若干コミュ障っぽいけれど、恋した時は直球な性格がとても魅力的でした。直球といってもただがむしゃらに自分の気持ちをぶつけるわけではなく、好きだという気持ちは隠さず素直に伝えて、相手の反応は気長に待つという感じなんです。最初は戸惑って意識しないようにしていた茅が、段々意識せざるを得なくなっていく。自然な流れが素敵で、瑞々しく甘酸っぱい作品でした。

◆君に逢いに
 未練を抱えた幽霊と、その同級生の物語。この手の話はどういう結末に持っていくかで印象ががらりと変わると思いますが、私はこの結末がとても好きでした。人生、どの一瞬も二度と繰り返されることはない。この言葉を胸に刻みたいですね。

◆そうは彼がおろさない
 変にBLファンタジーや甘さがないところがとても印象的でした。大学受験に成功した者と失敗した者とで、別れてしまった基樹と歩。楽しい大学生活に入る相手を見ていられないからという身勝手な理由で別れを切り出した基樹も、年相応だなと感じましたし、再会してからその仕打ちを許さないと一貫した態度で接する歩にも、真剣に恋していたからこそだと思うので納得。なんとか許してもらおうとする基樹に歩が出した条件と、それに懸命に応えた基樹に笑いました。

0

こういうのでいいんだよこういうので

可愛い恋愛がぎゅっと詰まった短編集。

いずれも高校生〜大学生の少女漫画のような甘酸っぱいBLです。

性描写はほとんどありません。

こういう可愛いけど悩んだり反省したりなのが読みたかった。

0

可愛い短編4作品

全体的に少女漫画チックな一冊ですが、結構神経太いキャラも多いです。

◾︎そうは彼がおろさない
一番好きでした。
終わり方「うるさいろくでなし!アンコール!!」がとっても爽やかで気持ちよく終わった感じです。続きが見たいって思う作品も良い作品だと思うのですが、完璧な終わり方で良い意味ででこれ以上は要らないって作品の方が希少なんですよね。まさにそんな感じ!

表題作もいい無表情攻めで、特に描き下ろしで笑いました。戸口くんいいキャラだわ〜

他は正直そんなに…「ユキ君はままならない」は腹立たしさすら覚えましたが、自分の好みに合わなかっただけです。すみません。作品で差が大きくて評価付け辛かった…

0

あさだ2枚


レビュー書いたことすっかり忘れてまた書いたので勿体無い精神を発揮しておきます。縞さんには相変わらず腹たってる笑

◾️表題
一冊まるっと戸口くんと茅くんなのかと思ったら短編集でした。この2人もっと見たかった!秘蔵のAVだけでかなり楽しかったから、もっともっと見たかった!
かわい〜ふつう〜の学生バイトのお話。本当に普通な恋の始まりを描いてる。ただただ普通な。茅くんのビジュアルがイケメンっぽくないのとか、電車で女の子の会話聞いての表情とか、ザ普通。この普通加減が楽しい時は楽しい。

◾️君に逢いに
これもありがちっちゃありがちな幽霊モノではあれど、絵の繊細さと話の雰囲気がマッチしていてまとまり良し。湿っぽすぎずマジ過ぎない終わり方も良し。

◾️そうは彼がおろさない
問屋だから卸さないんだけど彼は一体なにをおろすのだろう。先祖かな?降霊かな?
このお話が一番好きです!加茂ちゃん結構口悪いよね ネコをかぶっていたのかな 怖いな だけどそこが可愛いし、そこを好きだと思ってる長ヶ部も可愛いし、きちんと作曲して山で歌っちゃうアホさ加減に大学生らしい青春を見ました。

◾️ユキ君はままならない
いい感じになってますが、普通に縞さんとユキくんは別れた方がいいと思う。ユキくん攻めだと私得であった。

なにこれ、胸がキュンキュンし過ぎて苦しい

ときめいてみたり、まさか泣いてみたり、とそれぞれのお話のカップルや世界観がしっかりしてて読み応えがあった〜!
お見事。文句なしの神!!!
ネタバレしてます。

【今はかわいいバンビーノ】神2つ
新人バイト&高校生の外口くん(攻め)と、教育担当になった茅(受け)のお話。

新人バイトの外口くんの教育担当として、お店でフォローする日々なんだけどあくまで新人バイト君のお世話というだけであって深意はありません。

ところがそんなある日、突然、外口くんからまさかの告白。
初めてバイト入った日からずっと好きだったと言われても、茅にとってはただのバイト仲間でしかなく、うろたえてしまいます。すると
「好きになってもらえるように頑張るんで、答え保留にしといてください。」と告げて去る外口。

バイトが一緒になれば否応なしに熱い視線を注ぐし、表情や行動の随所に好きを覗かせる外口くん。
バイト仲間の演劇を一緒に見に行く事になった帰り、食事を一緒にするんだけど茅がトイレに行っている間に会計をすましてしまい、いい顔したかったんで払いました、と高校生である外口くんが言うんです。
高校生だから常に金欠だろうに・・・バイト料だって大した事ないだろうし・・・年上相手に・・と茅は思うんですが、年下の戸口くんが一生懸命差し出してくるまっすぐで健気な気持ちを無視できません。

だから茅が「駄目だこりゃ まいった降参」となった気持ちが本当にわかるんです。
降参して当然だって思う。だって、読んでる私も「降参!」だもの。
ああ、こんなにひたむきに真っ直ぐに気持ちが注がれれば、人の心って動くんだなぁって。
そして思いを受け取ってもらった後の攻めのいっぱいいっぱいになっている様子もかわいい。
今はかわいいバンビーノ(男の子・少年)だけど、数年経って成長したら、すんごくいい男になりそうな(もともと背も高くて顔も小さい)予感大。成長した姿も見たいなぁ。
ときめきが止まらないお話でした。

【君に逢いに】萌萌
まさかの幽霊。
事故で死んだ中学時代の同級生・邑久が幽霊になって旬の前に登場します。
なんでか知らんけど成仏できない、多分未練があるからだと思うけど、それが何かわからん、という幽霊くん。
高校生入って初めての夏休みで楽しみにしてたのに死んじゃったから未練があるのかも、一緒に夏休みっぽい事して遊んでよ、とまさかの提案。

そんな彼に渋々付き合って、海に行ったり、水族館行ったりする旬なんだけど、邑久は幽霊だから周りから見えておらず、単独行動&独り言多い怪しい人物にしか見えないのがおかしい。

実は生きてるんじゃないか?と思うくらい明るい邑久なんだけど、成仏できなかった未練の理由を思い出して・・・やはり幽霊で・・・切ないおしまいに泣けて仕方ありませんでした。
だけど、その後の旬は進路を含めて生き方の方向も少し変わったようで、邑久は数日間しか旬と一緒にいれなかったけれど、彼に残していった影響の大きさを考えると人生って時間の長さだけで決まるわけじゃないんだなぁと思い、また再び涙、涙。

【そうは彼がおろさない】神3つ
これ面白かった!二作目ですっかり泣いてヨヨヨ・・・となった私だけど、三作目読み終わった時は笑えるまでに復活。

高校時代付き合っていた元彼の歩(受け)に偶然再会し、ちっともはかどらない勉強を見てもらうことになった浪人中の長ヶ部(攻め)。
二人が別れるきっかけになったのも受験が原因で、自分は失敗したのに、歩は現役合格した事が面白くなく一方的に振った過去があります。

実は未だに長ヶ部が好きで、長ヶ部もそれを知ってるんだけど、それらしいそぶりを見せずスパルタ指導でしごきます。

ある出来事で歩が激怒して家を出て行って以来、いくらお詫びをしても、再び告白しても「絶対に許さん」の一点張り。
どーしたら許してもらえますか?と聞いて回答してきた歩の条件が・・・。
これが面白いんです。
かつて長ヶ部ができない、やりたくない、と言っていた事ばかり複数束ねて突きつけて・・・。

だけど、これを長ヶ部がやるんだなぁ。ギター抱えて・・・山のてっぺんで(笑)
そして披露した内容が最高です。すんごく情けなくて正直なラブソング。この最後の一ページが最高で何回もこのページ見ちゃうの。
披露した後の歩の掛け合いも最高だし、あぁこれから頭上がらなそう・・・(笑)みたいな余韻が漂うのも笑えます。逆関白宣言みたいな。

【ユキ君はままならない】萌
自分の誕生日も忘れられ約束も守らないルーズでだらしない同棲中の恋人・嶋(攻め)に耐えられなくなり見切りをつけて家を出たユキ(受け)。
実家まで追ってきた嶋に別れを提案して・・・というお話。

【描き下ろし】
収録作の攻め・外口くんの秘蔵AVが公開されるんだけど、まさかの・・・
あ、ゲイビデオじゃなくて、AVです。それを見て茅も怖!?!とドン引き(笑)
こんなハードなの好きなんだ・・・。

Amazon kindle unlimitedで入手したのですが、大当たり!
Amazon kindle unlimitedでの取り扱いが終了したら自分で買い直す予定です。

2

やばいすごい可愛い

中短編集です。
表題作『今はかわいいバンビーノ』。
表紙のカプです。イタリアンレストランでバイトしている受けと、面倒を見るよう頼まれた新人バイトくん攻めのお話。

忙しいときに新人の世話を押しつけられてちょっと迷惑、でも優しく面倒を見る受け。
攻めは寡黙で大人びた感じですが、実は高校生で、これが初めてのバイト。テンパって大変だけど、受けが優しくしてくれて、以後懐いちゃう。受けにしてみれば仕事だから面倒を見たに過ぎず、特別なことは何もしていない。でも攻めにとってはそれが同性に惚れるくらいの出来事だったんだな、というのが説明もなくエピソードだけで読み取れました。
まあそれで惚れちゃった攻め。告るんだけど、出会ったばかりだし男同士だし、当然受け入れてもらえない。それで、意識してもらえるよう頑張ります。
デートに誘い、ごはんを食べに行く。水族館に行く。その時々でそっと差し出される、一途で健気で純粋な気持ち。バイト料なんか大学生の受けよりずっと少ないのに、それでも受けに何か贈りたいという高校生の純情。いや、これは受けでなくともほだされちゃう!
もう、可愛らしくてたまらん感じでした。エロはなしですが、この話にエロはなくてよかった、と思いました。
初回限定の封入ペーパーに、このカプのその後のカットがありました。ホワッとしてニヤッとしちゃうペーパーなので、お求めの方はぜひ初版のうちに…。


『君に逢いに』
高校一年生の主人公。高校になって学校が別になった元クラスメートが事故で亡くなったと聞くが、部屋にそのクラスメートの幽霊が現れ…。

高校一年生の夏休みを幽霊とともに過ごすことになる主人公。幽霊くんは明るくて天然な子ですが、そのキャラクターとラストの切なさの落差に泣きました。今思い出しても目が潤みます…。


『そうは彼がおろさない』
大学受験に失敗した攻め。なのに受けは無事合格、そのみじめさに攻めは別れを告げてしまいます。
その後、別れた受けに偶然会ったら、受けは楽しく大学生活を送っているようで、ますますみじめな気持ちに。そんな攻めを見かねて、受けが「勉強を見てやろうか」と言い出します。

攻めのアホさ、受けの健気さとちょっぴりSなところなどがすごくおかしい話でした。ラストはすごく可愛らしかった。この先攻めはずっと受けに頭が上がらないんだろうな。


『ユキ君はままならない』
ノンケの攻めと付き合っているゲイの受け、という大学生もの。
同棲していたけど、ノンケというだけでなくデリカシーのない攻めの態度に疲れ、家を出た受けくん、という話です。ただどうということのない受けの、今までこんな気持ちだった、という感情の吐露に思わずもらい泣きしてしまいました。

エロがあったのはこのカプだけで、それもほんの数カットだけという桃色シーンの少なさでしたが、どれもとても粒ぞろいな良いお話でした。
個別には萌×2〜神、全体としては文句なしの神です。

8

一途で頑ななこの好きを


【今はかわいいバンビーノ】
大学生の茅(かや)はバイト先のイタリアンレストランで高校生の新人、外口(とぐち)の教育を任される。
無口で表情の読めない外口に気後れする茅だが、不慣れな彼の面倒をいるうちに懐かれ、ついには告白までされてしまう。
思いも寄らない好意に戸惑う茅に外口は「好きだと思ってもらえるように頑張る」と言う。
どうしていいかわからずに外口を避け気味になる茅だが、ひょんなことから二人で出かけることになってしまい……。

中陸なかさんの短編集です。
愛も恋もやさしさも、あなたのために。
時に一途で、時に頑ななこの「好き」をあなたのもとへ。
そんな心温まる四つのお話。

告白の日から茅に熱視線を送り続ける外口。
茅自身、外口のことはバイトの仲間だとしか思っておらず、まして恋愛で好きとか嫌いとかなんて考えたこともない。考えたことはないのだけれど、例えば、一緒にご飯を食べたとき、仕事中に目が合ったとき、ちょっと距離が近いとき。端々に見せる外口の言動や表情から溢れてくる気持ち。
自分の前で舞い上がったり、懸命に格好つけたり、ふいに照れたりするのだって、好きな人を前にしたらそうなってしまうもので。
こんなに思われたら、逃げらんないじゃん、なんて。
外口の一途な想いに参る茅。

初々しくひた向きな外口(バンビーノ)と、恋する気持ちが年上として色々とわかってしまう茅。
読んでいてときめきました~。
告白のときとはなんだか立場の逆転しているラストにも注目です。


【君に逢いに】
高校生になって初めての夏休み。旬(しゅん)の前に現れたのは事故で死んでしまった中学の同級生、邑久(おく)の幽霊であった。夏休みを目前に死んだ邑久は、未練なく成仏するためには夏休みを楽しむことだと、一緒に過ごしてくれるよう旬に協力を求める。海や水族館、花火に祭り。何をしても楽しそうな邑久とともに、最初は渋々であった旬も明るい夏のひと時を過ごしていくが、ある時、邑久に連れられやって来た学校、その帰り道で、旬は邑久の本当の未練を知る。

死んでしまった邑久を通して、大切なものを受け取った旬。
ラスト数ページの夏の木陰のなかでのシーンが印象的です。


【そうは彼がおろさない】
大学受験に失敗し、浪人生活を送る長ヶ部基樹(おさかべもとき)。大学生活を謳歌する連中を内心妬みつつ、一年かけて勉強はしているが実際のところあまり捗らない。そんな時、偶然再会したのが高校の頃付き合っていた加茂歩(かもあゆむ)。
真面目に勉強し、無事大学に合格した加茂に対し、勉強不足が祟り浪人した長ヶ部は一方的に加茂を振っていた。それから今まで一年、会うこともなかった二人だが、加茂の提案で加茂が長ヶ部の勉強を見ることに。
昔はにこにこしてかわいかった加茂。しかし今自分の前にいる加茂は冷ややかだし勉強はスパルタだし。でもこうしてまた二人でいるとなんだか昔に戻ったみたいで。
なんとか受験を終えた長ヶ部は加茂に再び告白しようとするが、加茂から返ってきたのは予想外の答えだった。

駄目男な長ヶ部とそんな彼を叱りつつもそっと支える加茂。
再会を果たし、互いに立場を変えながらも、もう一度「好き」の気持ちを重ねていく二人のお話。
加茂のちょっとした意趣返しもお楽しみです。


【ユキ君はままならない】
大学生のユキにはサークルの先輩であり、同棲中の恋人である縞さんがいる。
周りを気にせず自由人な縞は、その言動も生活も何かとゆるい人。
一方、生真面目で、言いたいことを言えずに少々卑屈気味なユキ。
流されるような形で付き合いはじめたものの、正反対な縞との生活に耐え切れず、思い余って家を出てきてしまう。
言いたいことは言って、人に期待しない、様々なことに捉われない自由な縞。
言えないまま我慢して、勝手に人に期待しては、裏切られた気分になって失望してしまう。そんな己が嫌になるユキ。
縞はどうしてこんな面倒くさい自分と一緒にいるのだろう。
もう別れたいと俯くユキ。
縞がユキと一緒にいる理由、ユキが正反対の縞と今まで一緒に居続けた理由。
その気持ちさえがあれば大丈夫だったはずなのに、互いに見落とし見失ったそれを、掬い、拾い上げるお話。少ししんみりとしていますが、最後はハッピーエンドです。


自分のありのままの「好き」を伝えたい、届いてほしいと願うこと。
簡単に思えて、案外難しくもあり、正しいやり方なんてひとつもない。
とめどなく溢れる気持ちに背中を押されていく彼らの物語、楽しませていただきました。
お話もさることながら、作中に描かれる彼らの優しい表情も素敵でした。

4

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