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表題作真夜中のオルフェ

和深,なめらかで優しい声の持ち主
一紫,不眠症に悩まされている

その他の収録作品

  • 真夜中の社員旅行(描き下ろし)
  • あとがき

あらすじ

…悪夢が怖くて眠れない。

幼い頃の記憶とひどい悪夢にうなされ、不眠症の一紫。
しかし同僚の和深の低くて優しい声を聞いていたら不思議と眠気を誘われ…
そのまま昏倒してしまった。
自分が傍にいると一紫が深く眠れる事を知った和深は、
なんと「一緒に暮らしますか!」と言いだして!?
三十路の男がお腹をポンポンされて寝かしつけられる
奇妙な同居生活に一紫は申し訳なく思いつつも、
和深の存在が大切なものになっていく。

作品情報

作品名
真夜中のオルフェ
著者
ビリー・バリバリー 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスDX
発売日
ISBN
9784799731697
4

(123)

(55)

萌々

(39)

(18)

中立

(7)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
16
得点
492
評価数
123
平均
4 / 5
神率
44.7%

レビュー投稿数16

父親

トラウマものって言い方もどうかと思うけど、まぁそうでした。しっかりビリー先生の世界観を感じる。
「4話以降はスピンオフのような感覚で」とあとがきにありましたが、そのスピンオフ部分が個人的には好みでした。こういう類のBL作品で父親に焦点当てるものは読んだことがなかった気がして。安易に新たなCPを作り出すわけでもなく。皆様の感想を見るだに、父の描写が刺さった方は多そうですね。

先生は完全にFANGSのイメージになってたので、顎が尖ってるのにびっくりしてしまった。絵は美しいし可愛いんですけど、なんだか久しぶりにこんな尖ってる顎を見たなと…

0

柔らかな笑顔で

とっても美しい表紙に心奪われて購入した記憶があります。読み返してのレビューです。

一紫が眠ることが出来なくなったその理由はとても重く、ツラいもの。
幼い時に人生の底のような経験をした一紫の心は深く傷付き、そこから何年も苦しむことになるわけです。
和深と出会えたことでその胸に抱えていたモノから解放され、ようやく前に進むことができたシーンはとても感動的でした。

不幸な偶然が重なってどこにも出口のないような悲しみが生み出されてしまうと
その悲しみを解くのはとても難しいものなのだな、と。
一紫の父もまた、長く続いた自責の念から解放されることができて本当に良かったです。

テーマは重ためですが、人との出会いは優しく温かいことを知ることができるような作品だなと感じました。

1

トラウマと甘々カップルと父と

綺麗な表紙ですね。初読みの作家さんです。

悪夢を見てしまう為に眠らなくて倒れそうな可愛い魔性か?な受けとイケボで面倒見が良くて包容力のある年下攻めです。

トラウマからの夢の内容が攻めとの添い寝によって変わっていく様子と、二人の恋心がかみ合っていく様子が良かったです。とうとう結ばれたね!夢も部屋から出られたね!というところで受けの父が登場。

父もまた妻と息子である受けを守れなくて未だに苦しんでいて、その夢が受けにも繋がって。
何気に若い頃の父がイケメンですね。

想い出の場所で父も苦しみばかりにしがみついていたことを自覚し、大切なことを思い出して夢から覚めるのかな?

なんとも受けが可愛くて三十路なのに泣き虫で、ふぇ?みたいなマンガか!な(マンガだけども)こと言ったり。そして攻めは年下なのにすんごい包容力でそんな受けを好きになって甘やかして抱き締めて、んもう何じゃこの甘々カップルは!なお話でした。

2

ただただ優しくて美しい・・・珠玉の一冊です

『真夜中のオルフェ』と言うので、ギンナジウム系とか、悪魔系とか、それとももっと酷い人間が出てくるのか(ってちゃんとあらすじ読めよ!)、勝手に思い込み、なかなか手が出せずにいました……。
でも表紙はたまらん耽美系で綺麗だし・・・。
遂に手に取り、あ・・・なんて美しい。+゚ *。。+゚.。

大きくは、受けの心の傷が癒されて行くお話なのですが、読んでるこちらが癒されてしまいました。
こんなに優しくて美しいストーリーだったのですね。

出て来る人は全て心優しい人ばかりです。
日常に疲れて、美しいBLに浸りたい時にぴったりの一冊ですね。
その美しいストーリーに、いえ、それ以上とも言える程の美しい絵。西洋の絵本の挿絵のような……♡。
でもギャグもちりばめてあるし、もちLoveなシーンもちぁゃんと(灬ºωº灬)♡ムフフ

受けが幼い頃に受け、三十路を過ぎても癒えない心の傷を(そのせいで悪夢を見、眠る事が恐怖となっている)、攻めが暖かい心と受けの全てを包み込む大きな愛と、何よりな『イケボ♡』でこちら側(←これ大事)に戻して上げる、そのシーンに涙が出ました。

やはり受けのパパも心に大きな傷を抱え、それでも息子を必死で守ろうとする…。
このパパにも癒しは訪れます。

読み終わって思い返すと、教会に飾られた美しい絵を観ていたような、そんな気にさせて頂ける美しい本でした。
*・゚゚・*:.。..。.:*・゚(*´-`)゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*

7

恋愛面での物足りなさは否めない

 幼少期のトラウマが原因の悪夢が怖くて不眠症になった一紫が、同僚の和深の声によって暗闇から脱出できるというストーリーでした。彼のトラウマというのは誰も悪気のない不幸な事故であり、特に痛々しいとか見るに耐えないような類のものではないので、そういうトラウマものが苦手な方でも抵抗感なく読めると思います。声で救われるというきっかけが素敵ですよね。こんな声かな?と想像しながら読んでいました。一紫と同じく閉じこもっていた暗闇から、彼の父も抜け出そうと思えたシーンがじんわり胸に沁みました。

 ただ、トラウマを解消していく過程は丁寧でしたが、和深と一紫の恋愛面はかなりあっさり目です。一紫の父が指摘したように、悪夢を見ないで済む声、という繋がり以上のものが2人の間にあまり見えてはこなかった。一紫の夢以外のところで、深く関わる2人をもう少し描いて欲しかったかな。結構トントン拍子で進んでいくので、恋愛面だけに関していうとそんなに満足度は高くありませんでした。でも、寝惚けた一紫に萌えたり、前向きさを取り戻した一紫の父の表情が素晴らしいと感じたりしたので、この評価にさせて頂きました。

1

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