生田 おまえは俺をどうしたいんだ――

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表題作心情呼吸

生田清,高校3年生,バスケ部元主将の真面目な生徒
奈良,生物教師

その他の収録作品

  • 男子トーク(描き下ろし)
  • カバー下:イラスト

あらすじ

生物教師の奈良は真面目な生徒・生田にテストの解答欄で告白される。
ゲイであるがゆえ傷ついた過去をもつ奈良は、その告白から逃げるしかなかった。
しかし生田の一途な想いを知り、心揺さぶられる奈良。
返事を保留にしたまま、ふたりは密かに距離を縮め始める――。

「卒業まで」の期限付きでスタートした教師と生徒の臆病な恋のものがたり。

作品情報

作品名
心情呼吸
著者
四宮和 
媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA(エンターブレイン)
レーベル
B's‐LOVEY COMICS
発売日
ISBN
9784047344266
3.7

(82)

(25)

萌々

(26)

(19)

中立

(7)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
11
得点
293
評価数
82
平均
3.7 / 5
神率
30.5%

レビュー投稿数11

描きたいものの雰囲気は好きです

表紙の雰囲気に惹かれて購入。
水彩塗りっぽい表紙カラーの塗りは繊細な印象を受けてとても良かったです。

カップリングとテーマは悪くないのですが、受けの過去についての掘り下げ等を中心とした(心理)描写の抽象さが、可もなく不可もなくな読了感を与えていたように思えました。
登場人物の性格的にも致し方ないのかもしれませんが表情もややワンパターンな印象。
半分以上が表紙と似たり寄ったりな口の形をしているので、キャラ映えがなく、やや単調に見えました。
クールだったり寡黙なキャラクターでももう少し顔の中身のバリエーションが欲しい所……デビューコミックスだったのかな。

繊細な印象を受ける作家さんの“持ち味”は好みな方でしたので、小説であればまた少し違う評価になったのかもしれませんが……でもまあ漫画なので、コストが高かろうが絵で魅せて描いて欲しいと願ってしまうのが読者の真理かもしれません。

雰囲気が良かったからこそ、もう一歩欲しかったです。

0

無骨攻めがたまりません!

生徒×教師で、無骨タイプの生徒が大人相手に駆け引きなしでぐいぐい迫っていくお話。もうこれだけで好きすぎる!だけどさらに先生のキャラも絶妙で。流されたり倫理観に悩んだりするタイプだと、現実的な教師と生徒の問題を考えてしまって楽しく読めないんですけど…。この先生は大人としてとか教師としてとか、そういうことはあまり出してこなくて、自分として1対1で対峙してる感じがありました。
生田はとにかく先生に一直線。目ヂカラがすごくて、見つめる視線が熱すぎます。そしてたまに弾けるDKの笑顔!眩しい…笑。で、順調に扉を開けられていく先生。ドキドキし合ってる二人が触れ合ってもないのに妙にエロく見えて困りました笑。
ストーリーは王道中の王道かもしれませんが、特に攻めのキャラがめちゃくちゃ好きで、独特の空気もハマる感じで、何度も読みたくなる作品でした。作家買いします。

0

◾️生田(バスケ部引退3年)×奈良(生物教師)
表紙が素敵です。薄く滲むように大きくタイトルが配置されて、雨が降っているような表現がされています。装丁は川谷デザインの菅谷さん。

中の絵は表紙とかなり違う印象でした。繊細な感じかと思いきや、ザカっとした線。一方お話は繊細で詩的。波風がなく、演出もさしてなく、はっきりとした展開や葛藤もなく、ぬるっと卒業&成就して終わってしまった。この雰囲気をどう受け取るか。自分は好みではなかった。

卒業まで我慢できたなら校内でしなくても…そこはロマンなのかね。

中立〜萌

0

卒業までは

「その名前を君は知らない」が良かったので、こちらも読んでみました。
どちらも高校を舞台にした、大まかにいうと教師に憧れ(恋情)を持った生徒の話でしたが、「その名前~」が高校卒業後で完全に成人後の話だったのに対し、こちらは在学中の生徒と教師のお話です。
生徒から真っ直ぐ向けられる恋情に葛藤する教師の話っていう、この設定自体は好きです。
教師の奈良には過去のトラウマがあって、恋自体に臆病になっているっていう設定も、定番だけど好きです。
絵も、表情などが印象的で好きなタイプの絵です。
奈良が卒業まではって言いながら、ぐらぐら恋に落ちていく過程は良かったんだけど、最後が残念。
もう、あと、ちょっと、
せめて奈良の自宅とかまで我慢できなかったんかーい、、、って。
最後のせっかくの二人の初エチシーンで萎えてしまって萌一つで。

0

雀影

セルフツッコミ
なんというか、完全に個人的な萎えツボなんですが、学校の校舎内でセックスするってのが苦手で、同級生同士ならまだ何とか許容範囲でも、対教師となると本当に一気にドン引きで、この作品も、最後がこれでさえなかったらと、本当に残念。

お互い見つけた

生物教師奈良に片想いしている生田。
テストの答案用紙に点数を捨てても告白を続ける。

奈良は学生時代に雨の中友人に告白し手酷く拒絶されそれ以来殻にこもってしまって。

生田もバスケット部で対戦相手の悪意あるプレーで怪我をし、もうバスケットが出来なくなり傷付いていて。そんな時雨の中奈良に話しかけられ…。

一途に奈良を想う生田。イケメンで人気者なのにひたすら答案用紙に想いを書き続ける。

奈良も傷付いた過去を乗り越え生田の想いに救われ。

お互いに救済と希望のお話ですかね?
卒業式の後のエッチはいきなり感が。受け攻めも自然に決まったの?

臆病な恋が成就した物語でした。見つけてくれてありがとうって良い言葉でした。

生田の恋の相手に気付いた友達が面白かったです。

0

タイトル通りのお話

自分はBLにありがちな話よりリアリティ重視の作品を好むタイプなので、今回は中立に入れさせて頂きました。

表紙はとても素敵で、タイトルや雰囲気と相まって繊細なイメージを受けたのですが、
意外と本文の線が太めかつ粗めだったので少し拍子抜けしてしまいました。

序盤は面白く読めたのですが、途中からラストの卒業してすぐヤるというラストまで「ああ〜王道のBLにありがちだなぁ」という展開でした。王道が好きという方にはもってこいな作品だと思います。

あと最初に「今どきの好青年」とあったので、攻めくんはもう少し明るくよくしゃべる人間なのかな?と思いページをめくったら「どちらかというと無口でクールな青年」だったことにも違和感を感じてしまいました。

心情描写がポエミーな感じで雨の描写とマッチしていたので、雰囲気が出てとても素敵だったと思います。

0

表紙の空気感そのままの作品

テスト用紙の記述欄で愛の告白。
その昔、小さい解答欄すべてに続きもののポエムを書いてきた生徒を思い出しました。

2つの魂の救済の話です。

学生時代の友人に告白してこっぴどく振られたことから心を閉ざした生物教師の奈良。
その奈良に愛を告白し続ける高校3年生の生田。
おちゃらけたタイプではなく、むしろふざけたことはしない生徒の告白を、どう受け止めていいか戸惑う奈良の心情が繊細に描かれています。

あの日、傷ついたまま雨に打たれ続けた奈良が、同じように傷ついて自暴自棄になった生田に傘を差し伸べたこと。
あのとき奈良に降り注ぐ雨を遮る傘を差し出してくれたひとはいなかったけれど、それだけに雨に打たれる生田を放っておけなかった気持ちが痛いほど伝わってきます。

全体的に静かな作品ですが、生田が同級生と恋話をする場面は対照的にすごくかしましいです。
この静と動のコントラストが、ふたりのいる場所の違いのようにも感じられました。
男子高校生って本当にどうした?というくらい声のボリューム機能が壊れてる子、いますよね。
あまりに生田が悟った高校生然としていたので、そういう子の登場によって「高校生なんだよな」と再確認できた演出でした。

モノローグで奈良のこころが解けていくのが丁寧に描かれていたので、すごく感情移入しやすい作品でした。
同僚のおばあちゃん先生も可愛かったです。
何かに気付いてしまった同級生は描き下ろしでもどぎまぎしていて面白かったです。

0

表紙買いです

テストの回答のところに告白してくる生徒。
ほんとに斬新ですねぇ。
しかも無口でそういう冗談をしないような生徒なもんで、この設定は際立っていました。
(基本先生も無視して答案を返すという設定も)
雰囲気がよくて、このままプラトニックで終わってくれたら個人的に萌え×2評価でしたが、
卒業式の日にそのままいたすとは・・・(せっかくの余韻が・・・)

後日談の描き下ろしでやってくれたらよかったのにと思ってしまいました。

あそこのシーンでエロになったから評価を下げるっていうのが申し訳ないんですがあの場面でしないで欲しかったという読者はきっとそれなりにいると思うのです。
えええ?なんで?
って思ってしまったので

余談ですが、先生の隣のおばあちゃん先生がかわいかったです。先生にニコニコ話しかけている姿に癒されました(笑)

2

優しい気持ちになれる穏やかな物語

表紙と、先生と生徒・・・というキーワードに惹かれて購入しました。
最初のページを開いた時、絵が割としっかりした線だったので、もしかしたら暗く重めの話なのでは・・・?!と警戒してしまいましたが、実際には全くそんなことはなく、(勿論、受け様も攻め様も辛い過去は持っていますが)、最後まで心穏やかに、2人を見守る事ができました。とても優しい気持ちになれるお話でした。攻め様(高校生)自身のテンポも穏やかではあるし(でも、内には熱さと、揺るがない強さを持っている)、受け様(先生)は案外面白いリアクションを取るし、2人の事に気が付いてしまった友人も、職員室のおばあちゃん先生も、バスケ部の仲間も、皆良い人で、読んでいて気持ちが良かったです。

初コミックスとの事ですが、今後の作品も楽しみな作者様です。

ちなみに、帯に全プレ(応募者負担有。対象コミックスの帯に付いている3枚の応募券が必要。2017年3月31日締切。)の応募券と応募要項が付いていました。人肌がテーマの、B's-LOVERY COMICS描き下ろし小冊子とのことです。

5

あと一歩

描かれる作品の雰囲気がすごくよい作品。
表紙、裏表紙がすごく好きです(嬉´Д`嬉)ノシ
帯のあおりもおいしくてうっかり衝動買いしてしまった本作。

二人は生徒と教師の関係。
テストのたびに最後の問題を捨てて告白をしてくる生徒。
ゲイであることを自覚している先生は戸惑っていた。
好きになる対象は男。
しかし、最初の恋に傷ついていこう臆病になってしまっていた。
嬉しいと思う反面こわくて。傷つきたくなくて。
さて、最後はどーなるかというお話なのであります。

正直読み終えてみれば、わりとどこにでもある話というか
言うほど深くもなく重くもなくというところ。
王道中の王道。掘り下げがもうすこし欲しかった。
どきどき感☆
雰囲気はすごくよかったのですが、少々期待値をあげてしまったかな。。
加えていうなら、「両思い」→「即合体」。。。情緒がないっ!
BLは対外このていではあるのですが、せっかく雰囲気のいい作品なのでこぉ・・

作画も、演出も好みなので、とりあえず次回作に期待。

6

生徒×教師

高校の生物教師・奈良(受け)は、テストの答案用紙で元バスケ部主将の生田(攻め)に告白される。かつて親友に告白し、手酷く振られた経験から恋愛に関して後ろ向きだった奈良だが、一途に想いを告げてくる生徒に心を動かされ…。


高校生×高校教師のカップリングです。
生徒×教師のカップリングは数あれど、毎回答案の一問ぶんの点数を犠牲にして告白してくる攻め、というシチュエーションがとても新鮮で良かったです。読んだことのないパターンでドキドキしました。
そしてとにかく決め絵が美しい。表紙が受け、裏表紙が攻めの絵なんですが、美しいなと思って手に取り、中の絵も美しかったのでテンションが上がりました。でもちょっと動きが出てくると顔の美しさがおざなりになってしまうので、それは惜しかったです。

攻めが元バスケ部主将という、体格のいい端正なイケメンです。ちょっぴり天然入った、言葉数の少ない男前。
受けは、小柄というわけではないですが、攻めに比べると頭半分くらい小さい人。ゲイですが、昔の失恋のせいで非常に後ろ向きで、最初の頃は攻めに告られて困っています。

告白して、返事は卒業する時でいい、それまでに好きになってもらえるように頑張ると言う攻め。そして卒業を迎え…という流れです。
生徒と教師という禁断の関係には何とも萌えましたが、受けのトラウマになっているかつての失恋の状況がよくわからなかったことがちょっと残念でした。あんな奴のことなんで好きだったんだろう、という気持ちでした。
あと、前述した動きのあるシーンの絵の粗さ、特にエッチシーンが粗く、せっかく色気のある端正な絵なのにもったいなかった。

7

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