兄ちゃんは、俺の女だ

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表題作楽園の疵

涼夜
高校3年生、弟
健太
大学生、兄

その他の収録作品

  • 被虐
  • あとがき

あらすじ

怖がりの大学生の兄・健太と出来のいい高校生の弟・涼夜。
両親の海外赴任で二人暮らしが始まると、涼夜は欲望を解き放ち、禁断の関係を強いてきて…。

――映画を観よう。弟・涼夜が選ぶ怖くて残酷な映画。
しかし合図のように囁かれるその言葉に、兄・健太はこの後始まる淫らで屈辱的な行為への期待に身体が疼く。
なぜ、どうして……リビングで弟に突き上げられながら、混濁した頭で健太は懊悩する。
平凡な大学生の自分と、なんでもできる高校生の涼夜、仲のいい兄弟だったのに……。
素直で愛情深い健太は弟を突き放せないまま、両親不在の家は快楽に堕ちた兄弟二人の閉ざされた楽園と化していき……。

作品情報

作品名
楽園の疵
著者
雛宮さゆら 
イラスト
村崎ハネル 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
ISBN
9784576170565
2

(8)

(0)

萌々

(0)

(3)

中立

(2)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
1
得点
11
評価数
8
平均
2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

仄暗くもエロい、ガチ兄弟もの

雛宮さゆら先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
エロ 5
執着 5
流され 4
仄暗い 3
な感じだと思います。

涼夜くん×健太くんのカプです。

両親が海外出張をすることになり、家には兄弟の健太くんと涼夜くんの2人だけで過ごすことに。親が居ない解放感を満喫していたのも束の間、涼夜くんの「映画を観よう」
と持ち出した意図とは…。

今作はガチ兄弟もので、物語り冒頭は、涼夜くんが幼稚園児の時で、その時から健太くんへの執着を抱き始めているので、怖いくらいに凄まじいですね。

両親が居ない、兄弟2人っきりの状況で、最初の絡みはキスだけでありますが、徐々に涼夜くんからの接触がエスカレートしていきます。しかし、嫌悪感を抱きながらも、弟だからか突っ撥ねることが出来ない健太くん。
嫌がりながらも身体が反応しているので、めっちゃ流されてますね。

ついには、押して駄目なら引いてみろ、みたいな涼夜くんの策略に完全にハマってしまっている健太くんが、ちょっと可哀想だけど快楽堕ちと相俟ってめちゃくちゃエロいです。

快楽堕ちでちょっと甘々な雰囲気もありますが、でも結末的には健太くんもある意味おかしくなっていて、それこそ最後のあれは、親バレも厭わない感じがして、仄暗さにゾクッとしました。

ガチ兄弟による執着や快楽堕ちがこれでもかと堪能出来るので、是非とも読んでほしいです。

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