SS付き電子限定版
面白かった!
語彙力がないのでうまく感想書けませんが、
殺人事件の絡むミステリーものとBLがこんなにうまくマッチするなんて…!
と、どちらも好きな要素だった私にとっては大好きな1冊となりました。
受けさんで、生まれも育ちもアメリカの日本人、雪都。
可愛いです。
別に仕草や見た目が女の子っぽいとかは全くないんです。
ただ、もうなんか、一途なとことかバレない様に取り繕う姿とか、雪都を構成する中身が可愛くて。
そんな雪都に最終的にデレデレになっちゃう攻めさんのクレイトン。
本編後にある番外編(攻め視点)を読むまでは、何を考えてるのか分からないとこもあり正直そこまで好きになれなかったのですが。
番外編で一気にやられました~。
調子良くて申し訳ないのですが、クレイトン素敵…ってなります。
番外編読んで、もう1回本編読み直すと、「そこではそう思ってたのか!」と、ニマニマしちゃうくらい、結構早い段階でお互いを気にし合ってた2人。
これは、あらすじやネタバレなしで読んでほしいです。
じわじわとあとからくる2人のらぶな雰囲気に癒されちゃってください(。•ㅅ•。)♡
アメリカが舞台の、ミステリ風BLです。
カップリングは日本人の受けと、初恋の相手であるアメリカ人攻め。攻めは受けの幼なじみの兄で、受けが15歳のときに初めて出会い、それからずっとほのかな思いを抱いていた相手。
そんな相手と再会したのが、よりにもよって幼なじみに頼まれて恋人役をしている時でした。つまりは攻めは、受けのことを「弟の恋人」だと思っています。
受けの視点なので、攻めが受けのことをどう思っているのかわからない状態で、閉鎖状況の屋敷内で殺人事件が起きます。
アリバイがあるのが受けと攻めだけだったこと、攻めの職業がFBIの捜査官だったことにより、2人でコンビを組んで殺人犯を見つけることに、という流れ。
結構サスペンス的な書き込みがガッツリです。捜査中に2人の距離が縮まったり、ハプニングが起こったりはするのですが、なんせ殺人事件と聞き込みなどの描写が多いので、肝心のラブ描写がややおざなりだった気はします。
読み応えはありましたが、BL小説としてはもうちょっと事件の比重は軽くてよかったのにな、とは思いました。ミステリ調ではあるものの、謎を解いて犯人を予測する的な作品ではないので、ミステリ好きな方にもオススメしにくいです。海外が舞台ですが、どちらかといえば二時間サスペンス的ぽかったかも。
エロとつゆだくが売りの神香うららさんなのに、エロも控えめでした。エロいことはエロいんだけど、ページ数が少なかった…。
でも、童貞処女な受けの思わぬエロさにはたぎりました。攻めも、いつもの神香さんより変態度が低く、普通にスパダリで男前なキャラでした。
思いのほかしっかりミステリーもので、事件発生、雪の山荘設定、探偵役の登場(攻めだけど)、捜査進捗、推理及び犯人の特定、動機付けなどなど、普通に誰が犯人なのかな?と考えながら読んでしまいましたw
その合間合間にちょっとBL展開が、という構成。
表題作には攻めの心理描写はないのですが、ここ、という所で唸ってるのが面白かった。ああ、悶えてるのね…と温い目で見守りたいような(笑)
受けは気づきませんが、気づかないだけの純粋かつ経験値不足っぷりがよくよく描かれているので違和感もありません。
ひとつ気になるとすれば「恋の吊り橋効果、試しませんか? 」ってタイトルと内容がイマイチかみ合ってないような気がするんですよね。いっそのこともうちょっと推理小説っぽいタイトルで良かったんじゃないかと。ベタに「恋の雪山殺人事件」でもアリと思ってしまう内容ですよ。
でもそうすると本屋とかで間違えて推理物コーナーに並べられてしまうかw
タイトルから「心理学絡みの実験を行う」みたいなイメージをしてましたが、全然違いました。
雪山の別荘で起きた殺人事件を描いたミステリーBLでした。
そこに初恋の人との再会を絡めている。
殺人犯は誰だ?
そして、なぜ家政婦は殺された?
非常に興味をそそられてグイグイ読んでしまいました。
面白かったです。
アガサクリスティの数冊しか読んだことのないミステリー初心者なので、ミステリーを読み慣れている方はどうなのかわかりませんが、面白かった。
人物を覚えるのが面倒&都度人物表を見返すのも面倒という理由でミステリーは読まない私ですが、人物表がなくてもギリギリなんとか覚えて読み進めることができました。
BL部分もおざなりじゃなくて、捜査の助手に指名されて憧れの人と行動を常に共にすることになったドキドキ感などが伝わってきて良かったです。
あとがきによると、BLにはまる前はミステリーばかり読んでいたとのこと。
だからか!となんか納得。
というのも神香さんのハイスペ外国人×清楚日本人のシリーズものは、兄弟が失踪して行方を追ったりという事件が発生することが多くて、そこが捻りが効いていて面白いんですね。
今回はついに殺人事件ということでしたが、ミステリを読み慣れていない私でも戸惑うことなく読めましたし、楽しめました。
まさかの続編が出ると聞いて再読。
好きなお話だったのでとても嬉しい。
神香先生の外国ものらしさ、フェチ部分は残しつつ、普段とは異なるミステリー風味な要素もあって面白かったです。
本格ミステリーや推理ものを期待し過ぎると違うかなと思いますが、BLもミステリーも好き!という方や、ひと味違う作品を読んでみたいという方におすすめの作品です。
ミステリーとしてはライトめだけれど、しっかり書かれているので読み応えもあり。
うーん、再読しても面白かった。古典ミステリーや2時間ドラマ的な読みやすさ。
全編受け視点。後半の番外編のみ攻め視点です。
雪都は日本人ですが、ほぼアメリカ育ち。
他登場人物は全員アメリカ人ではあるものの、口調も自然かつとっつきやすく書かれているので、特に混乱することもなく読めるかな?と思います。
舞台は、スキーリゾート地として名を馳せる、アメリカのとある雪深い町の別荘。
訳あって親友の恋人役を演じることになり、親友の祖父が所有する別荘へ招待された雪都は、そこで初恋の人であり、親友の兄でもあるクレイトンと再会することに。
しかし、再会にときめく間もなく、猛吹雪によって別荘が孤立。さらには殺人事件まで起きてしまう…
と、導入部分だけでも盛り沢山なのですが、これを280Pほどで面白く読ませてしまうのだからすごい。
壊れて渡れない橋。電波なし。連絡手段なし。
一体、誰を信用し誰を疑えば良いのか?
閉鎖的な雪山の別荘の中で、読み手も犯人が全く分からない状態のまま、刑事とその助手のような立ち位置のクレイトンと雪都と共に犯人を探っていく形になります。
これがですね、あっさりとは分からないようになっているのが面白くて。
雪都と同じ感覚で分からなさが楽しめるんです。
そして、攻めであり雪都の憧れの人・クレイトンがこれまた頼りになる良い男なんだな。
受け攻め共に嫌味のない人間で好感が持てますし、事件を探る合間に描かれる恋愛面の初々しさにニヤリとしてしまったり。
クレイトンとの再会に、初心な雪都の脳内がもだもだしていく様子が可愛く、後半のクレイトン視点の「あなたこんなこと考えてたのね」っぷりが楽しい。
糖度は神香先生作品としては高めではありませんが、ミステリー要素を含めるとこのくらいが丁度良いのかも。
とはいえ、神香先生らしい外国人男前×日本人の良いところも詰まっているので、きっちり甘いところは甘いです。
ベッドシーンでの、クレイトンのご立派なクレイトンに対する描写が丁寧で、"ずっしりと重たい"様子がものすごく伝わってくると同時に、先生のこだわりを熱く感じる。いやあ、好きです。
ベッドでたまらなく可愛くなってしまう受けも健在。
タイトルの吊り橋効果はちょっと合っていないかなと思いますが、ミステリーも恋愛も楽しめる良作です。
続編ではクレイトンの雪都溺愛っぷりが見られるのだろうかと、読むのが今から楽しみ。