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表題作血のように甘く

嶋田・高校2年
荒井勇太・高校生2年

あらすじ

心に空いた空洞を、男に抱かれることで埋めようとする荒井は、同級生の嶋田を拘束し、むりやり関係を結んでしまう。
誠実でまっすぐな嶋田をうっとうしく思っての行為だったはずなのに、その後「抱かれたくなったら俺を呼べ」と言われ、戸惑いつつも次第に心惹かれる荒井だったが…。
傷つけあうことでしか愛を確かめられない高校生たちの、リリカルでハードなエロティックストーリー。

作品情報

作品名
血のように甘く
著者
バーバラ片桐 
イラスト
みささぎ楓李 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
ISBN
9784773002553
2.6

(3)

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萌々

(1)

(0)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
6
評価数
3
平均
2.6 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

誘い受

帯『俺のことめちゃくちゃにして』

元同じ部活で同級生同士の荒井[受]と嶋田[攻]は冒頭では学食で学生らしく仲睦まじく昼食を食べるいい親友同士として書かれます。
嶋田はバレー部員で性格も生真面目で極めて常識人。
明るくくったくなく書かれる荒井ですが、彼が「売り」をやっているという噂を嶋田が聞いたのを切っ掛けに次第に荒井が男と寝ているという事実が分かってきます。
実の兄と一度だけ禁忌を犯してしまった事に囚われ精神的に病んでいる荒井はリストカットをし、その代りとして男に犯されるのを望む様になり。
嶋田はそんな荒井を知って友人として心配している。
彼等ともう一人の人物として先輩の大橋が出て来ます。
彼はサディスティックな嗜好を持ち、病んでますがそういう自身を自覚してもいます。
大橋は嶋田を犯し、同意の上で嬲り、執着してるかの様にも見えるのですがそういう訳でもない。
荒井に襲い受される形で嶋田は荒井とセックスをするも、その後でも彼を嫌悪する訳でもなくむしろ受け止める台詞を告げる。
高校生ならではの精神の闇と脆さ、そして理不尽にも思える狂気にも似たどこへぶつければいいのか分からない行き場の無い感情。
この面子で一番分かりにくいのは、最も常識人に見えた嶋田なのかもしれない。
ある意味一番病んでいて最後はフィストファックまでやってのける大橋がいい存在感を出してます。
ラブラブでも明快でもなく、エロと割り切った作品でもなくじりじりとじくじくと病んでいる高校生の心の行き場のない感情。
嶋田と荒井の依存でもなく、恋愛!ラブー!と言い切れる関係でもなく、けれど彼等は繋がっている、そんな感じ。

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壊れ系どM女王様

心の隙間を男と寝ることで埋めている高校生の荒井は、人のいい同級生の嶋田を拘束して関係を持ってしまう。
てっきり逃げ出すと思っていた嶋田は荒井の意に反して「抱かれたくなったら俺を呼べ」などと言い出した。
一方荒井にはずっと関係を持っている先輩がいて……

心の闇を男と寝ることで埋めようとする高校生の荒井と、それを止めようとする親友の嶋田。
どMの壊れ系女王様に振り回されるカタブツ攻。
痛い系まっしぐらな一方で王道な話ではあるけど、葛藤は少なめ。

エロは主役二人よりも受とどSの先輩の分量の方が多かった気がします。
らいと(か?)えすえむ。

登場人物のの口調が一昔前のマンガみたいで、少し時代を感じます。
なんていうのかな。全体的にJUNEっぽい感じなのかも。

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