兄貴を番にして孕ませてやる!

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表題作オメガの血縁

鷹史
両親の離婚で判れた秋生の弟でアルファ23
澤野秋生
商社で秘書として働く美貌のオメガ25

あらすじ

秘書として働くの秋生は、雨の中男を拾う。
その男は幼い頃引き裂かれた弟でアルファの鷹史だった。
番にするため兄を探し出したと言う弟に
ひそかに運命を感じる秋生だが、許されない愛ゆえ拒絶する。
しかし絶対的アルファの前では理性に反して発情し、
最奥からあふれ出る熱い蜜液が止まらない!!
しかも運命の番との出会いで強くなったオメガの香り(フェロモン)が、
更なる波紋を呼び起こし!?
欲情したたる禁断オメガバース!!

作品情報

作品名
オメガの血縁
著者
秀香穂里 
イラスト
森原八鹿 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイSLASHノベルズ
発売日
ISBN
9784799733547
3

(11)

(1)

萌々

(3)

(4)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
1
得点
30
評価数
11
平均
3 / 5
神率
9.1%

レビュー投稿数1

切なさと薄暗さの二乗

秀香穂里先生によるオメガバース作品。
そして、ガチ兄弟ものでもあります。
オメガとして生まれてしまった哀しみと、実の弟に焦がれるという禁忌展開が、これでもか!と主人公の不憫さを際立たせます。
そして、冒頭から2人の発情中のオメガが捕えられていて、まず1人がアルファの男に犯されているシーンから始まります…

主人公は、大企業の秘書課に勤める澤野秋生。25才、オメガ。
元々アルファ家庭の長男だったが、10才の時下校中の電車内で痴漢に遭い、そのままその男に強姦された。その時の血液検査でオメガという事が判明し、それが元でアルファ同士の両親は離婚。
秋生はオメガの隔離施設に入り他の家族とはそれきり。アルファの弟・鷹史は父親につき、オメガの子を産んだ母親は転落の人生の後、病死。
秋生は、自分のオメガの血は汚い、犯された自分は汚くてもう弟とは会えない、発情は恥ずかしい、これからは1人で生きていく…という感じで、オメガである事を恥じて息を潜めて生きています。
ただ、仕事は政府のオメガ対策により大企業のオメガ枠で就職し、セキュリティ完備のオメガ専用マンションに住んでいます。
ある雨の日、マンションの前でずぶ濡れになった男を一目見て「運命の番」と感じ、介抱して部屋に入れ…
…と物語が動くのですが。
この男は実は10才で生き別れた弟の鷹史で、序盤はオメガとしての性を隠したがる秋生に無理やりキスしたりフェラしたり素股したり。実の弟なのに。
という感じで近親相姦の禁忌も盛り込まれ、秋生の不憫さとオメガの哀しさが強調されます。
終盤は、秋生の勤める企業、また信頼する上司の隠された思惑などが絡んで、冒頭の秋生の危機が緊迫!
危機一髪鷹史が助けに来て、秋生は鷹史を「運命の番」である事を受け入れ、実の兄弟ではあるけれど結ばれる事を選びます。
エロシーンに関しては、秀先生ですから非常に読み応えあり。
「オメガバース+近親」で切なさと薄暗さ二乗、って感じで、切ない系や不憫系が好みの方におすすめです。
ラスト、秋生は鷹史との子供を出産し、幸せをかみしめています。
「運命の番」なら兄弟の間の子でも大丈夫なの?と思いつつ、ハッピーエンドで良かったな、という感想です。「萌」。

3

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